第62回 大阪杯 血統分析｜G�T特集

競馬予想・競馬情報トップ　> G1特集　> 大阪杯　> 2018　> 血統分析

父ＳＳ×母父優秀なノーザンダンサー系のスマートレイアーが一番手！

1）10年間で９勝、率も優秀なＳＳ系が軸

過去10年はサンデーサイレンス（ＳＳ）系のひとり勝ち状態。出走馬の大半を占めているので上位に来ることが多いのは当然だが、率的にも優秀だ。１番人気７頭に限れば４勝・２着２回・３着１回で複勝率100％。該当馬がいれば中心視するのが筋だろう。

相手本線もＳＳ系。それ以外の系統は割り引いて考えるべきだが、３着には非ＳＳ系が来るケースが多い。３連単のフォーメーションで参考にしたい傾向だ。

この表は右にスクロールできます。

◎プラス評価……父ＳＳ系
　●マイナス評価…ミスタープロスペクター系、ナスルーラ系、ＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系

【過去10年の連対馬の父と母父】

この表は右にスクロールできます。

2）父馬には2400ｍ〜2500ｍＧＩで勝ち負けできる底力が必要

ドリームジャーニー＆オルフェーヴル兄弟の父ステイゴールドは香港ヴァーズ、テイエムアンコールの父オペラハウスはキングジョージ、ヒルノダムールとショウナンマイティの父マンハッタンカフェは有馬記念の勝ち馬だ。このレースで３勝をあげているディープインパクトは日本ダービーとジャパンＣを勝っていて、キタサンブラックの父ブラックタイドはディープインパクトの全兄だ。

ダイワスカーレットの父アグネスタキオンは皐月賞を最後に引退したため2400ｍの出走歴がないが、産駒には日本ダービー馬ディープスカイがいる。

大阪杯は2000ｍ戦だが、種牡馬には2400ｍ〜2500ｍのＧＩ実績が必要といえるだろう。

◎プラス評価……父馬に2400〜2500ｍＧＩの勝ち鞍あり
　●マイナス評価…父馬にもその産駒にも2400〜2500ｍＧＩの勝ち鞍なし

3）母の父としてはノーザンダンサー系が中心

母父の系統別成績はノーザンダンサー系がリード。とりわけ父ＳＳ系×母父ノーザンダンサー系という配合は５勝・２着６回と好成績を残している。

ドリームジャーニーとオルフェーヴル（母父はマイバブ系メジロマックイーン）、ダークシャドウ（母父はダマスカス系Private Account）、エイシンフラッシュ（母父はズルムー系Platini）と、母父が「その他の系統」というタイプも無視できない。

評価を下げたいのはＳＳ系。１〜３番人気に限っても２着１回・３着１回・４着以下３回と冴えない。昨年は母父サクラバクシンオーのキタサンブラックが勝利したものの、母父ナスルーラ系も成績そのものは良くない。

この表は右にスクロールできます。

○プラス評価……母父ノーザンダンサー系、その他の系統
　●マイナス評価…母父ＳＳ系、ナスルーラ系

4）母父には2400ｍ以上＆マイル適性が必要

勝ち馬の母父は、ノーザンテースト、Storm Cat、サクラバクシンオーといったスピードタイプと、メジロマックイーン、ブライアンズタイム、ラムタラといった長距離タイプに大別できそうだ。各種牡馬の産駒も2400ｍ以上およびマイル前後への適性を示している。長距離でもマイル戦でも勝ち負けできる万能性を持つ血統がベストだろう。

この表は右にスクロールできます。

○プラス評価……母父・その産駒が2400ｍ以上＆マイルのＧＩを勝っている

結論

父ＳＳ系（2400〜2500ｍＧＩの勝ち鞍あり）×母父ノーザンダンサー系（自身・産駒に2400ｍ以上＆マイルのＧＩ勝ち鞍あり）という配合がベスト。スマートレイアーは父がディープインパクト、母父がノーザンダンサー系ホワイトマズル（伊ダービー馬／産駒にアサクサキングスなど）で一番手。次いで父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系Orpen（産駒に仏1000ギニー勝ち馬）のサトノダイヤモンドだ。

これを追うのが父ハーツクライ×母父ミスタープロスペクター系の２頭。シュヴァルグラン（母父Machiavellianは1400ｍＧ１勝ち馬）とスワーヴリチャード（母父Unbridled's Songは米ＢＣジュヴェナイル勝ち馬）。ゴールドアクターも母父が「その他の系統」で要注意だろう。

【スマートレイアーの血統表】

この表は右にスクロールできます。