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桜花賞に続く牝馬クラシック第2戦。桜花賞から距離が800m延長され、ほぼ全馬にとって未経験の芝2400mで行われる。今年、樫の女王に輝くのは果たして?
イギリスのクラシック競走であるオークスを模範とし、1938年に4歳(旧表記)牝馬限定重賞の「阪神優駿牝馬」として創設。当初は阪神競馬場・芝2700mで行われていたが、43年に現行の2400mへと短縮された。戦争による中断の後、46年に東京競馬場で「優駿牝馬」の名で再開。創設から52年までは秋季に行われていたが、53年から春季に施行されるようになった。65年に現在でも親しまれている「オークス」の副称がつけられた。
84年のグレード制導入ではG1に格付け。桜花賞に続く牝馬クラシックの第2戦として定着している。95年には地方馬にも門戸を開放。03年からは外国産馬も出走可能となった。10年からは国際競走に指定されている。
オークスが行われるのは牝馬限定戦では最長距離となる芝2400m。桜花賞から距離が800mも延長され、ほとんどの3歳牝馬にとって未経験の距離だ。勝つためには長丁場を乗り切るスタミナが不可欠だが、同時に混戦を断ち切る勝負強さも必要となる。
過去10年でタイム差なしの接戦は実に7回にものぼる。10年にはアパパネとサンテミリオンによるJRA・G1史上初の1着同着という劇的な決着も生まれている。昨年もクビ差の接戦を制して、シンハライトが栄冠を勝ち取っている。
今年の桜花賞は8番人気の伏兵レーヌミノルが優勝。断然の1番人気に推されたソウルスターリングは3着、2番人気アドマイヤミヤビは12着に敗れた。桜花賞で人気を集めた2頭が仕切り直しの一戦で雪辱を果たせるかが最大の注目点だ。
また、春二冠を目指すレーヌミノル、桜花賞2着のリスグラシューもスタンバイ。フローラSを制したモズカッチャン、忘れな草賞勝ちのハローユニコーンら別路線組も頂点を狙う。未知の距離で勝負強さを発揮するのはどの牝馬か、熱戦に期待したい。