G1特集 第77回 優駿牝馬(オークス)G1特集 第77回 優駿牝馬(オークス)

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優駿牝馬(オークス)とは?

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昨年のオークスのスタート直後。桜花賞から距離が800m延長され、牝馬限定戦では最長の芝2400mで行われる。スタミナと勝負強さでクラシック2冠目を制するのは?

牝馬クラシック2戦目

イギリスのクラシック競走であるオークスを模範とし、1938年に4歳(旧表記)牝馬限定の定量重賞「阪神優駿牝馬」として創設。当初は阪神競馬場・芝2700mで行われていたが、43年に現行の2400mへと短縮された。戦争による中断の後、46年に東京競馬場で「優駿牝馬」の名で再開。創設から52年までは秋季に行われていたが、53年から春季に施行されるようになった。65年に現在でも親しまれている「オークス」の副称がつけられた。

84年のグレード制導入ではG1に格付け。桜花賞に続く牝馬クラシックの2戦目として定着している。95年には地方馬にも門戸を開放。03年からは外国産馬も出走可能となった。10年には国際競走に指定。13年から外国調教馬は9頭まで出走可能となった。

スタミナと勝負強さが不可欠

オークスが行われるのは牝馬限定戦では最長距離となる芝2400m。桜花賞から距離が800mも延長され、ほとんどの3歳牝馬にとって未経験の距離だ。勝つためには長丁場を乗り切るスタミナが不可欠だが、同時に混戦を断ち切る勝負強さも必要となる。

過去10年でタイム差なしの接戦は実に6回にものぼる。10年にはアパパネとサンテミリオンによるJRA・G1史上初の1着同着という劇的な決着も生まれている。昨年はG1初挑戦となるミッキークイーンが差し切って、見事に栄冠を勝ち取った。

新たな女王に輝くのは?

昨年の阪神JFを制したメジャーエンブレム、桜花賞を勝利したジュエラーがともに回避する今回のオークスは新たな女王誕生の舞台となる。まずは桜花賞で惜しくもハナ差2着に敗れたシンハライト。G1タイトル奪取へ、満を持して出走を予定している。

桜花賞上位組に加えて、新興勢力も注目しておきたい。3連勝でフローラSを制したチェッキーノ、フラワーCを逃げ切ったエンジェルフェイス、忘れな草賞勝ちのロッテンマイヤーらがスタンバイ。未知の距離を乗り越えて女王の座につくのはどの馬か、目が離せない一戦だ。