第76回 優駿牝馬（オークス） 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
オークスを丸裸にしてみよう！

昨年は２番人気ヌーヴォレコルトが勝利。圧倒的な１番人気に推されたハープスターは追い込み届かず２着に敗れた。今年のオークスは順当か波乱か？

１）順当か波乱か、両極端の結果に

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【3.2.1.4】。10年アパパネら最多の３勝をあげ、連対率50％・複勝率60％。昨年のハープスターは２着だった。２番人気馬は【1.3.1.5】で昨年のヌーヴォレコルトが勝利。連対率40％・複勝率50％は１番人気馬に次いで高い。以下、３・５番人気馬が各２勝、４・７・９番人気馬が１勝ずつ。９番人気馬の優勝は一昨年のメイショウマンボ。

２ケタ人気馬で３着以内に入ったのは08年２着エフティマイア（13番人気）のみ。09年や昨年のような１・２番人気馬の堅い決着がある一方で、馬連での万馬券は08年・11年・13年の３回。近４年は波乱と堅い決着が交互になっており、両極端な結果が出ている。

２）桜花賞組は前走連対馬に注目

前走レース別成績は、出走数が最も多い桜花賞組が【8.6.4.58】。昨年のヌーヴォレコルトらダントツの８勝をあげており、出走数10頭以上の組では勝率・連対率・複勝率ともにトップだ。昨年の１・２着馬が該当し、毎年１頭は３着以内に好走している。

桜花賞が現在の外回りコースで行われるようになった07年以降に限れば【7.4.3.48】。このうち前走桜花賞で４着以内だった馬は【5.4.3.13】で、複勝率48.0％。特に前走１着馬は【3.1.1.2】で、12年ジェンティルドンナらが勝利。複勝率71.4％と非常に高い。前走２着馬は【0.3.1.2】で勝ち星こそないが、複勝率66.7％と優秀だ。

一方、前走５着以下だった馬は【2.0.0.35】。巻き返して勝利した08年トールポピー（桜花賞８着）、一昨年メイショウマンボ（桜花賞10着）はともにＧ２以上での勝ち星があった。

３）侮れない前走フローラＳ組

トライアルのフローラＳ組は【1.3.4.32】。10年サンテミリオンの１勝のみだが、複勝率は桜花賞組に迫る20％。この組の前走着順別成績は、前走１着馬が【1.1.2.6】で複勝率40％、前走２着馬が【0.1.2.6】で複勝率33.3％と優秀だ。前走３着以下は【0.1.0.20】で、11年２着ピュアブリーゼ（前走フローラＳ３着）のみだ。フローラＳ組は前走連対馬に注目だ。

その他の組ではスイートピーＳ組が【1.0.1.27】、忘れな草賞組は【1.0.0.10】。前者は06年カワカミプリンセス。後者は11年エリンコートがそれぞれ優勝している。カワカミプリンセスはデビューから３連勝、エリンコートは２走前に芝1800m、前走芝2000mの忘れな草で連勝を果たしていた。

４）前走１番人気馬が過半数の６勝

前走人気別成績は、前走１番人気だった馬が【6.2.2.18】。09年ブエナビスタら過半数の６勝をあげており、連対率28.6％・複勝率35.7％と優秀だ。昨年２着のハープスターも該当しており、12年を除いて毎年１頭は３着以内に好走している。前走２番人気馬は【2.3.2.20】で、12年ジェンティルドンナら２勝。連対率18.5％・複勝率25.9％は前走１番人気馬に次いで高い。

なお、前走６番人気以下だった馬は【1.1.4.75】。勝ったのは07年ローブデコルテ（前走桜花賞９番人気４着）のみで、複勝率7.4％と低い。09年以降で３着以内に入ったのは昨年３着のバウンスシャッセ（前走皐月賞12番人気11着）のみと苦戦傾向にある。

【優駿牝馬（オークス）過去10年】

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