第76回 優駿牝馬（オークス） レース回顧｜G�T特集

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ミッキークイーン、鮮やかにルージュバックを差し切る！

第76回オークスは浜中俊騎手騎乗の３番人気ミッキークイーンが、中団よりやや後ろの追走から最後の直線は外に持ち出されると、鮮やかに伸びて差し切り優勝。重賞初制覇を果たし、樫の女王の座についた。勝ち時計は2分25秒0（良）。鞍上の浜中騎手、本馬を管理する池江泰寿調教師ともにこのレースは初勝利となった。

２着は3/4馬身差で戸崎圭太騎手騎乗の１番人気ルージュバック。３着は半馬身差で池添謙一騎手騎乗の６番人気クルミナル。なお、３番トーセンナチュラルはケガのため出走取消となった。

レース展開・総括

ノットフォーマルが押してハナへ

スタートは全馬ほぼ互角。内から５番シングウィズジョイがじわりと出たが、外から押して16番ノットフォーマルが先手を取り切り、１コーナーをカーブした。１馬身差の２番手に８番ローデッド。１馬身差の３番手に控えてシングウィズジョイ。縦に並んで18番ディアマイダーリン。１馬身差の内に１番レッツゴードンキがつけ、横に並んで14番ルージュバック。１馬身差で９番コンテッサトゥーレがつけ、中団の前。あとは４番ココロノアイ、17番クルミナル。２番マキシマムドパリが続き、外に10番ミッキークイーン。それから６番クイーンズリング、11番ペルフィカ、13番アンドリエッテが並んで後方集団を形成。２馬身差で15番トーセンラーク。さらに２馬身開いた最後方に７番キャットコインという隊列となった。

前半1000m通過は61秒3でややゆったりとした流れ。レッツゴードンキは内々で行きたがるところをなだめている感じだったが、その他の馬は比較的折り合いがついていた。ノットフォーマルのリードは１馬身。残り1000mからペースを上げ、ローデッドがピッタリと追走。３番手以下は２馬身ほど開いて、３〜４コーナーの中間へ。ルージュバックは手ごたえよくスパートをかけ、それを見ながらクルミナル、ミッキークイーンが動いて最後の直線へと入った。

３頭による激しい追い比べ

ノットフォーマルは残り400m手前まで先頭だったが、ローデッドに並びかけられると後退。同馬の外からルージュバックが襲いかかった。残り200mあたりでローデッドを交わし、ルージュバックが堂々と先頭。しかし、外からクルミナル、ミッキークイーンが迫ってきた。この３頭が馬場の中ほどで激しい追い比べ。ルージュバックはクルミナルを振り切ったが、ミッキークイーンの末脚が強烈。ゴール手前で鮮やかに差し切り、ミッキークイーンが先頭でゴールに飛び込んだ。

桜花賞除外の無念を晴らす快勝

桜花賞とは一転し、良馬場での一戦。展開的にも残り1000mから11秒台のラップが最後まで続く、見ごたえ十分の競馬となった。そんな中、１番人気のルージュバックは正攻法の競馬。一旦は抜け出したものの、最後に差されてしまった。結果的には目標になってしまったが、桜花賞での汚名は返上できた。今回は勝ち馬の力をほめるべきだろう。

見事に勝利を飾ったミッキークイーンは、桜花賞除外の無念を晴らした。忘れな草賞が好パフォーマンスだったため、今回は３番人気と上位の評価を受けていた。少し後ろからの追走になったが、ラスト３ハロン34秒0の瞬発力は鋭かった。地力でオークスをモノにしたと言っていいだろう。桜花賞馬レッツゴードンキは、内で押さえこんでいたが、スムーズな追走とはいえなかった。課題とされていた折り合いがうまくいかず、苦しい競馬となった。

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