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サンデーサイレンスおよび後継種牡馬の活躍が目立つレース。過去10年では2007年を除いて毎年必ず連対を果たしており、ここ3年間はワン・ツー・スリー・フィニッシュを決めている。
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父馬の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 7回 | 7回 | 7回 | 104頭 | 6.7% | 13.5% | 20.2% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 0回 | 0回 | 17頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ナスルーラ系 | 2回 | 0回 | 0回 | 11頭 | 18.2% | 18.2% | 18.2% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 0回 | 0回 | 19頭 | 5.3% | 5.3% | 5.3% |
ノーザンダンサー系 | 1回 | 0回 | 3回 | 24頭 | 4.2% | 4.2% | 16.7% |
その他の系統 | 0回 | 2回 | 0回 | 4頭 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
ただしサンデーサイレンス系は出走頭数そのものが多く、要するに「数で稼いだ」成績。率としては他の系統に比べて極端に優秀というわけではなく、平均的な数字だ。
また、この10年間の1番人気10頭のうち7頭がサンデーサイレンス系だったのだが、勝ったのはシーザリオとブエナビスタだけ。アドマイヤキッス、リトルアマポーラ、マルセリーナの3頭は馬券圏外に消え、デニムアンドルビーは3着、ハープスターは2着。人気でもアテにならないといえるのだ。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2014.5.25 | 1 | 9 | ヌーヴォレコルト | ハーツクライ | スピニングワールド |
2014.5.25 | 2 | 10 | ハープスター | ディープインパクト | ファルブラヴ |
2013.5.19 | 1 | 3 | メイショウマンボ | スズカマンボ | グラスワンダー |
2013.5.19 | 2 | 13 | エバーブロッサム | ディープインパクト | デインヒル |
2012.5.20 | 1 | 14 | ジェンティルドンナ | ディープインパクト | Bertolini |
2012.5.20 | 2 | 9 | ヴィルシーナ | ディープインパクト | SMachiavellian |
2011.5.22 | 1 | 4 | エリンコート | デュランダル | Bluebird |
2011.5.22 | 2 | 18 | ピュアブリーゼ | Monsun | Peintre Celebre |
2010.5.23 | 1 | 17 | アパパネ | キングカメハメハ | Salt Lake |
2010.5.23 | 1 | 18 | サンテミリオン | ゼンノロブロイ | Last Tycoon |
2009.5.24 | 1 | 7 | ブエナビスタ | スペシャルウィーク | Caerleon |
2009.5.24 | 2 | 3 | レッドディザイア | マンハッタンカフェ | Caerleon |
2008.5.25 | 1 | 15 | トールポピー | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2008.5.25 | 2 | 6 | エフティマイア | フジキセキ | ニホンピロウイナー |
2007.5.20 | 1 | 2 | $ローブデコルテ | Cozzene | Seeking the Gold |
2007.5.20 | 2 | 7 | ベッラレイア | ナリタトップロード | Baldski |
2006.5.21 | 1 | 9 | カワカミプリンセス | キングヘイロー | Seattle Slew |
2006.5.21 | 2 | 2 | フサイチパンドラ | サンデーサイレンス | Nureyev |
2005.5.22 | 1 | 4 | シーザリオ | スペシャルウィーク | Sadler's Wells |
2005.5.22 | 2 | 5 | エアメサイア | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
オークス1〜3着の計30頭をサンデーサイレンス系種牡馬の産駒とそれ以外に分けて考えてみよう。
サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は21頭。このうち1着馬の父は、エリンコートの父デュランダルを除いて芝2400m以上のGI勝ち馬だ。また21頭の母父20頭のうち、Sadler's Wells、ノーザンテースト、Nureyev、Caerleon、Double Bed、Last Tycoon、ヘクタープロテクター、Bluebird、Bertolini、Machiavellian、デインヒル、スピニングワールド、ファルブラヴ、Hallingが欧州の重賞勝ち馬。残りも、PotrillazoはアルゼンチンのGIホース、ミナガワマンナ、ニホンピロウイナー、クロフネ、グラスワンダー、キングカメハメハが日本のGI馬だ。
母父の系統としてはノーザンダンサー系が13頭と最多で、父サンデーサイレンス系×母父ノーザンダンサー系という配合で生まれた馬は勝率12.5%、5番人気以内に限れば26.3%のハイアベレージを誇る。
いっぽう非サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は9頭。日本ダービー馬のジャングルポケットとキングカメハメハ、菊花賞馬ナリタトップロード、アラルポカル勝ち馬Monsunなど2400m以上のG1を勝っているスタミナタイプか、キングヘイロー、Cozzene、クロフネといったマイラータイプに大別される。また母父ノーザンダンサー系が4頭、母父サンデーサイレンスという馬が3頭。1着馬4頭の母父は米ダートG1の勝ち馬となっている。
総合すると、父がサンデーサイレンス系の場合は「父は芝2400m以上のGI勝ち馬×母父はノーザンダンサー系で欧州の重賞勝ち馬(または国内GI馬)」という配合がベスト。非サンデーサイレンス系なら「父はスタミナ型かマイラー×母父は米ダートG1勝ち馬」というタイプに注目したい。
桜花賞から一気に距離が伸びるオークス。そのため桜花賞で好走してもオークスでは大敗、という馬も多い。だが実は「オークスでもスピード能力がモノをいう」という傾向が出ている。以下は連対馬の母父のスプリント〜マイルにおける現役成績をまとめたものだ。
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連対馬 | 母父の現役成績 |
---|---|
シーザリオ | Sadler's WellsはマイルG1勝ち馬 |
エアメサイア | ノーザンテーストは1400mG1勝ち馬 |
カワカミプリンセス | Seattle SlewはマイルG1勝ち馬 |
フサイチパンドラ | NureyevはマイルG1で1位失格 |
ローブデコルテ | Seeking the Goldはマイル重賞2着 |
ベッラレイア | Baldskiは9ハロンの重賞2着 |
トールポピー | サンデーサイレンスは6.5ハロンの重賞勝ち馬 |
エフティマイア | ニホンピロウイナーはマイルG1勝ち馬 |
ブエナビスタ | Caerleonは6ハロン強の重賞勝ち馬 |
レッドディザイア | Caerleonは6ハロン強の重賞勝ち馬 |
アパパネ | Salt Lakeは1400m重賞勝ち馬 |
サンテミリオン | Last TycoonはマイルG1勝ち馬 |
エリンコート | Bluebirdは5ハロンのG1勝ち馬 |
ピュアブリーゼ | Peintre Celebreはマイル重賞3着 |
ジェンティルドンナ | Bertoliniは6ハロンの重賞勝ち馬 |
ヴィルシーナ | Machiavellianは1400mG1勝ち馬 |
メイショウマンボ | グラスワンダーはマイルG1勝ち馬 |
エバーブロッサム | デインヒルは6ハロンのG1勝ち馬 |
ヌーヴォレコルト | スピニングワールドはマイルG1勝ち馬 |
ハープスター | ファルブラヴはマイルG1勝ち馬 |
ほとんどがスプリント〜マイル重賞で実績をあげている。母父のスピード能力の高さがオークスで勝ち負けするための絶対条件だ。
過去7年の連対馬14頭は、父(種牡馬)が8歳以下の時の産駒が3頭、母(繁殖牝馬)が8歳以下の時の産駒が4頭、母父とも8歳以下の時の産駒が4頭。繁殖入りしてまだ数年の馬から誕生した子どもが多い。
該当しないのは3頭。ブエナビスタ(父11歳×母13歳の時の産駒)は母ビワハイジがGI馬で、兄弟・近親にも活躍馬がズラリ。エリンコート(父9歳×母17歳の時の産駒)はデュランダルの2年目の産駒であり、母は伊2000ギニー勝ち馬、近親に米BCターフ2連覇のコンデュイットらがいる。ヌーヴォレコルト(父10歳×母父10歳の時の産駒)は母にとって3頭目の産駒で、母系からは欧州の重賞ウィナーが多数出ている。
両親の若さが欲しいところ。でなければ相当の良血でなければならない。
オークスで勝ち負けするための条件は「父はサンデーサイレンス系で芝2400m以上のGI勝ち馬×母父はノーザンダンサー系で欧州の重賞勝ち馬(または日本のGI馬)」か、「父は非サンデーサイレンス系で2400m以上の重賞勝ち馬またはマイラー×母父は米ダートG1馬」という配合。
いずれにせよ母父にはスプリント〜マイル重賞で活躍した実績=スピード能力が必須で、「父か母がフレッシュな馬」というファクターも重要だ。
まずサンデーサイレンス系種牡馬の産駒では、クイーンズリング。父は有馬記念などを勝ったマンハッタンカフェ、母父はノーザンダンサー系でジュライC勝ちのあるAnabaa、母アクアリングが7歳の時の産駒と文句なしだ。ルージュバックも同じくマンハッタンカフェ産駒、母父がノーザンダンサー系のAwesome Againながら、母父の欧州戦績・短距離戦績が足りず、父14歳時×母父9歳時の産駒と、わずかに条件から外れる。母が米GI馬という良血で、どこまで盛り返せるか。
父が非サンデーサイレンス系というタイプの代表格はレッツゴードンキだが、父キングカメハメハはOKとして、母父はマーベラスサンデー、父母とも11歳時の産駒という点が引っ掛かる。
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父 | マンハッタンカフェ Manhattan Cafe 1998年 青鹿(千歳市) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
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Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
Mountain Flower | Montparnasse | ||||
Edelweiss | |||||
*サトルチェンジ Subtle Change 1988年 黒鹿(愛) |
Law Society 1982年 |
Alleged | Hoist the Flag | ||
Princess Pout | |||||
クイーンズリング Queens Ring(JPN) 牝 3歳 父14歳・母7歳時産駒 2012年 黒鹿(千歳市) |
Bold Bikini | Boldnesian | |||
Ran-Tan | |||||
Santa Luciana 1973年 |
Luciano | Henry the Seventh | |||
Light Arctic | |||||
Suleika |
Ticino | ||||
Schwarzblaurot | |||||
Anabaa 1992年 |
Danzig 1977年(米) |
Northen Dancer | Neactic | ||
Natalma | |||||
Pas de Nom | Admiral's Voyage | ||||
Petitioner | |||||
Balbonella 1984年 |
Gay Mecene | Vaguely Noble | |||
Gay Missile | |||||
母 | アクアリング Aqua Ring 2005年 鹿毛(千歳市) |
Bamieres | Riverman | ||
Bergamasque | |||||
*シーリング Sea Ring 1990年 鹿毛(仏) |
Bering 1983年 |
Arctic Tern | Sea-Bird | ||
Bubbling Beauty | |||||
Beaune | Lyphard | ||||
Barbra | |||||
Blue River 1980年 |
Riverman | Never Bend | |||
River Lady | |||||
Azurella | High Hat | ||||
Azorelle |