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レース結果

ヌーヴォレコルト、大本命の猛追を押さえてＶ！

　第75回オークスは岩田康誠騎手騎乗の２番人気ヌーヴォレコルトが、中団追走から最後の直線は馬場の真ん中を堂々と抜けて優勝。重賞初制覇がオークスとなった。勝ち時計は2分25秒8（良）。鞍上の岩田騎手、本馬を管理する斎藤誠調教ともにこのレースは初勝利となった。

　２着はクビ差で大外から追い込んだ川田将雅騎手騎乗の１番人気ハープスター。３着もクビ差で北村宏司騎手騎乗の３番人気バウンスシャッセ。

レース展開・総括

ペイシャフェリスが引っ張る

　スタートは全馬ほぼ横一線。先行争いは内から押して４番ペイシャフェリスが出ていき、大外からは18番エリーザベスト。結局、ペイシャフェリスが単独先頭で１コーナーに入った。１馬身差の２番手にエリーザベスト。３番手に12番マイネグレヴィル。15番マジックタイムは先行策で４番手。５番手に14番ブランネージュ、11番マーブルカテドラルと縦長の展開。さらに差がなく中団の内に５番バウンスシャッセ。ほぼ並んで17番フォーエバーモア。１馬身半差で９番ヌーヴォレコルト、８番サングレアル、３番マイネオーラムと３頭が並ぶ形。１馬身差の後方集団に７番シャイニーガール、６番パシフィックギャル、13番ニシノアカツキ、２番ディルガ、そして外目に10番ハープスター。２馬身差で１番ベッラレジーナ。さらに３馬身開いて最後方に16番クリスマスという隊列となった。

　前半1000m通過は60秒7でややゆったりとした流れ。３〜４コーナーでも隊列にあまり動きはなく、淡々としたペースで各馬が脚を溜めた。ペイシャフェリスが引っ張り、４コーナーをカーブ。注目のハープスターは気合いを入れられながら最後の直線へと入った。

残り200mで抜け出して押し切る

　ペイシャフェリスのリードは間もなく、なくなりマイネグレヴィルがわずかに先頭に立つ。先団勢は横一線の叩き合いからマーブルカテドラル、ヌーヴォレコルトがジワジワと接近。大外からはハープスターが懸命の追い込みにかかった。

　残り200mを過ぎると馬場の真ん中からヌーヴォレコルトが飛び出して先頭。内からはバウンスシャッセが伸びた。外からはニシノアカツキ、さらに外からハープスターが必死の伸び。ハープスターはジリジリと差を詰めるものの、ヌーヴォレコルトが堂々とそのまま押し切ってゴールを果たした。

僅差の桜花賞から逆転勝利

　勝ったヌーヴォレコルトは中団の内でしっかりと折り合いが付き、最後の直線は馬場の中ほどから馬群を割る形。正攻法の競馬で末脚を伸ばすと、ハープスターの猛追を押さえ切った。チューリップ賞では完敗だったものの、前走の桜花賞では0.1秒差の３着。僅差の競馬だった。2400mの距離適性も味方につけ、見事に逆転を果たした。そして、鞍上の岩田騎手はＪＲＡの５大クラシックを完全制覇。勝負師として、好騎乗を見せた。

　圧倒的１番人気に支持されたハープスターは無念の２着。この馬本来の競馬ではあったが、桜花賞が圧勝ではなかったことを考えると、東京コースでも決して楽観はできなかった。上がり３ハロン自体はメンバー中最速の33秒6。2400mで末脚が鈍った感じではない。

【第75回 優駿牝馬（オークス）　成績表】

【第75回 優駿牝馬（オークス）　払戻金】

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