G1特集 第24回 NHKマイルカップG1特集 第24回 NHKマイルカップ

有力馬情報

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グランアレグリア 桜花賞との変則2冠に挑む

グランアレグリア
桜花賞をレースレコードで優勝したグランアレグリア

前走桜花賞ではじんわりと先団から追走し、最後の直線に入るとすぐに先頭。ラチ沿いに入りこむと、軽快な脚捌きでグイグイと伸びて後続を完封した。勝ちタイムの1分32秒7はレースレコード。オークスでの走りも見てみたかったが、スピードで圧倒できるマイル戦の方が安心はできる。東京芝1600mは2戦2勝の実績。このレースは全体ラップが平均的になりやすく、息も入りにくくなるが、速い時計に対応できる点は大きな強みだ。良馬場でできれば、朝日杯フューチュリティSで負けた借りを返せる可能性は十分ある。2005年のラインクラフト以来となる、桜花賞との変則2冠に挑む。

アドマイヤマーズ 4戦全勝のマイル戦で本領発揮

アドマイヤマーズ
朝日杯FSを制しているアドマイヤマーズ

前走皐月賞では1枠スタートからインの先団で追走。最後の直線では勝ち馬らとほぼ同じ位置から追い出しにかかるも、置かれてしまい4着に終わった。上位勢とは決め手の差が出てしまったが、距離・コースの適性を考えると元々分が悪い戦いだったかもしれない。今回は4戦全勝のマイル戦に戻るし、コーナーが2回のコースになる。一定のスピードを持続する能力に長けており、東京芝1600mはフルに力を出せそうだ。強敵のグランアレグリアを、再度負かすシーンがあっても全く不思議はない。馬体を併せての競り合いに持ち込みたい。

ワイドファラオ 自分の競馬に徹してどこまで

ワイドファラオ
NZTを逃げ切ったワイドファラオ

前走ニュージーランドTは1枠からポンと好スタートを切り、すんなりとハナへ。前半800m通過が48秒2のスローペースに持ち込むと、後続を引き付けながらの逃げ。最後の直線に入り、満を持して追い出されると十分に溜まっていた二の脚でグイとひと伸び。最後はメイショウショウブにクビ差まで詰め寄られたが、押し切った。ただ、見た目に加え、数字面から考えても枠順や展開に恵まれた印象は否めない。今回はペースが上がるだろうし、楽に先行できそうにない。かといって瞬発力勝負に持ち込むわけにもいかず、自分の競馬に徹してどこまで通用するかといったところ。

ファンタジスト 距離短縮で差し脚が生きる

今年に入っても中間の追い切りではよく動いており、その点では目立つ1頭。前走皐月賞は13着に大敗してしまったが、相手が強かった上、2000mの距離も長かった。スプリングSでは地力で2着に食い込んだが、メンバーが揃ったクラシックでは厳しすぎたようだ。キビキビとしたピッチ走法であり、距離が少しでも短くなるのは大きなプラス材料だ。朝日杯FSではアドマイヤマーズと0.6秒差の4着。内容的には完敗だが、上がり3ハロンは同馬と同じだった。今回はもっとペースが上がりやすいコース形態なので、鋭い脚が生きる可能性がある。

ダノンチェイサー きさらぎ賞を優勝した超高額馬

セレクトセールで2億7000万円という超高額で落札された注目馬。前走できさらぎ賞を勝っており、当然クラシック戦線に行くかと思われたが、今回出走することになった。同レースで2着に負かしたタガノディアマンテはその後、スプリングS4着、皐月賞6着。3着に下したランスオブプラーナは後に毎日杯を勝った。皐月賞の強敵相手では厳しいが、今回のメンバーであればそれなりの評価をする必要があるだろう。多頭数の経験がなく、厳しいラップのレースも未知数。しかし、血統的には苦にしないどころか適性はかなりありそうに見える。