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このチャンスをモノにしたいタワーオブロンドン
前走アーリントンCは中団よりやや後ろから進み、最後の直線は外へ。他馬と少しぶつかるところがあったが、追われるとグイグイと末脚を伸ばし、半馬身差し切った。勝ちタイムもよく、休み明けの前哨戦としてはパーフェクトに近い好内容だ。今回は朝日杯FSで先着を許したダノンプレミアムやステルヴィオらが不在。牝馬のクラシック戦線勢の存在は気になるが、本馬のマイラーとしての素質も高い。東京コースは京王杯2歳Sで経験し、勝っている。血統的に1分32秒台の時計になった時がどうかだが、G1制覇のチャンスだ。
NZTを制したカツジ
前走NZTでは平均よりもやや遅いペースを後方から追走。4コーナーでは外を回って追い上げ、最後の直線は大外に出された。ほぼ横一線に並んでの追い比べだったが、内の馬に比べると距離のロスはかなりあった。それでも懸命に末脚を伸ばし、先にケイアイノーティックが抜けたところをゴール寸前で差し切った。着差以上の内容とも言える。馬体重はマイナス12キロでも、これぐらいの方が良さそう。むしろきさらぎ賞の時が太かったか。ただ、トライアルのNZTだが、本番にはあまりつながらない傾向。東京への対応、相手関係と未知な部分がある。
クイーンCを強い内容で制したテトラドラクマ
前走クイーンCでは3枠から飛び出し、前目での競馬。その前のフェアリーSが大外からの出だしで苦しい展開だっただけに、理想的なポジションが取れた。結局、早めの先頭から2着のフィニフティを3/4馬身退けて重賞初制覇。マウレア(桜花賞5着)がやや走らなかったレースだが、勝ち時計自体はかなり優秀だったと言える。東京芝1600mを圧勝した未勝利戦が破格の内容で、このコースが非常に得意であることはわかっている。桜花賞はパスしたが、クイーンC好走馬とこのレースの相性はかなりいい。G1初挑戦も全く気にならない。
デビュー以来一貫してマイル戦を使われており、ここまで6戦2勝。重賞初制覇を狙った前走NZTではあと一歩で勝利のところを、カツジに差されて2着に終わった。馬体重がマイナス12キロで、この点が響いた感じはしないが、再度の関東への輸送となるためこれ以上は減らしたくない。年末の朝日杯FS4着がこれまで一番悪い着順だが、3着タワーオブロンドンとはタイム差がなかった。大きく崩れたシーンはなく、G1でも好勝負できる感触はある。終いを生かす競馬になりそうで、コース取りや仕掛けのタイミングがカギになるだろう。
前走ファルコンSでは4番手追走から、最後の直線での叩き合いを抜け出して優勝。重賞初制覇を飾った。芝は初めてだったが、スピード競馬に難なく対応し、序盤は押さえられるほどの行きっぷりだった。デビュー戦の東京ダート1300mで、8馬身差のレコード勝ちをしたときの印象がまだ強いが、血統的には芝もダートもいける。とにかく極端な時計のレースに適性がありそうだ。距離延長はあまり気にならないし、東京のマイルG1は本馬のようなタイプも穴でよく来る。相手関係は楽ではないが、人気があまりないならば狙う価値は十分ある。