第20回 NHKマイルカップ レース回顧｜G�T特集

レース結果

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クラリティスカイ、叩き合いから抜け出してＧ１初制覇！

第20回NHKマイルＣは横山典弘騎手騎乗の３番人気クラリティスカイが、好位追走から最後の直線で叩き合いから抜け出して優勝。Ｇ１初制覇を飾り、３歳マイル王の座についた。勝ち時計は1分33秒5（良）。鞍上の横山騎手は99年シンボリインディ以来となるこのレース２勝目。本馬を管理する友道康夫調教師はこのレース初勝利となった。

２着は１馬身差で柴山雄一騎手騎乗の４番人気アルビアーノ。３着はクビ差で柴田善臣騎手騎乗の２番人気ミュゼスルタン。なお、１番人気に支持されたグランシルクは５着に敗れた。

レース展開・総括

レンイングランドが緩いペースで引っ張る

スタートは４番グァンチャーレが出負け。先行争いは６番レンイングランドが気合いを入れながら出て行き、５番タガノアザガル、９番アルビアーノも接近。外から18番マテンロウハピネス、内には７番クラリティスカイ。先団からは11番ヤマカツエース、16番ダノンメジャー。ラチ沿いに２番グランシルク。さらにかたまって17番ニシノラッシュ、10番アルマワイオリ、12番ミュゼスルタン。１馬身差の後方集団に１番アヴニールマルシェ、３番クールホタルビ。グァンチャーレもここまで挽回。外に14番ヤングマンパワー。それから15番フミノムーンが続き、４馬身差の最後方から13番コスモナインボールが追走した。

レンイングランドが１馬身のリードを取り、マイペースの逃げ。前半800m通過は47秒2でゆったりとした流れになった。２番手にアルビアーノがつけ、手ごたえ十分で４コーナーへ。外からはマテンロウハピネス。後続集団も差がなく続き、各馬は最後の直線へと入っていった。

アルビアーノとの叩き合いを制す

間もなくレンイングランドを交わし、アルビアーノが先頭。２馬身差で８枠の馬たち、そしてクラリティスカイが加わり横一線の叩き合いとなった。グランシルクは内のスペースを突いて、追い出しにかかった。アルビアーノが脚を伸ばして突き放しにかかり、単独の２番手にクラリティスカイ。残り200mからはこの２頭の叩き合いとなった。リードを守りたいアルビアーノに対し、クラリティスカイがじわじわと接近。残り50mあたりで差し切り先頭。そのままゴールに飛び込んだ。外からミュゼスルタンが猛烈に追い上げたが、３着までとなった。

横山典弘騎手は２週連続のＧ１制覇

アルビアーノがハナを切れない展開となったが、ペースは遅く、上がりの方が速い競馬となった。勝ったクラリティスカイは遅いペースに我慢しながら先行し、最後の直線で末脚をつかってキッチリと抜け出した。距離短縮が功を奏し、クラシック戦線で揉まれてきた地力がここでは生きた。横山典弘騎手は、２週連続のＧ１制覇。鞍上の勢いも感じさせる結果となった。

アルビアーノは惜しい競馬になったが、２番手からの競馬ができた点は収穫。グランシルクは展開不向きとなったが、脚があれば抜けてこられたはず。ミュゼスルタンやアヴニールマルシェの方が、上がり３ハロンは速かった。

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