G1特集 第34回 マイルチャンピオンシップG1特集 第34回 マイルチャンピオンシップ

有力馬情報

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エアスピネル 良馬場でG1制覇となるか

エアスピネル
不良馬場の富士Sを駆け抜けたエアスピネル

前走富士Sでは好ダッシュを見せ、先団馬群の中から追走。最後の直線は内と外に隊列がバラけ、本馬は外から進出し、早めに先頭。後続の追撃を押さえ切って勝利を飾った。不良馬場も苦にしない力強い脚捌きが印象的だった。良馬場でも問題はないタイプだが、高いレベルのレースでは惜敗が目立っている。春の安田記念のようにレースの流れに乗れないと、なおさら厳しくなるだろう。武豊騎手からR.ムーア騎手に乗り替わることが急きょ発表された。両者とも腕は確かだが、この点がどうでるか。ライバルとの力の差はほとんどなく、G1初制覇には運も味方につけたい。

レッドファルクス マイルG1の制圧に挑む

レッドファルクス
スプリンターズSの連覇を果たしたレッドファルクス

前走スプリンターズSでは4コーナーで中団よりもやや後ろに位置していたが、追い出されると爆発的な伸び。外から豪快に差し切って連覇を飾った。ペースが落ち着いてしまい、展開的にはかなり厳しいはずも力でねじ伏せて見せた。昨年の香港スプリントで崩れた以外、国内ではほぼ安定。道悪もこなすし、芝1600mのG1でも通用する。春の安田記念では3着だった。この路線では一枚抜けた存在とはいかなくなるが、今回も上位争いに加わる可能性は高い。あとは京都への対応。3〜4コーナーの下りがカギで、初めての経験となる。

サトノアラジン 良馬場、外枠を望む

サトノアラジン
安田記念でG1初制覇を飾ったサトノアラジン

秋初戦の毎日王冠は好内容の2着。天皇賞(秋)制覇の可能性も見える走りだったが、完全に運に見放され、レース前にすべてが終わっていた。極度の不良馬場となり、大差のシンガリ負け。道悪は全くダメなタイプで、惨敗も仕方がない。見ていて気の毒なレースだった。春も京王杯SCが重馬場で9着。次走良馬場となった安田記念でG1初制覇を飾って見せた。今回、良馬場であれば巻き返しは確実だ。ただし、枠順はかなり重要。昨年は1枠スタートで、最後の直線で窮屈になり5着。直線外から一気に差す形が理想なので、外目の枠がほしい。

イスラボニータ 3度目の正直で勝利を目指す

安定度という意味ではメンバー随一の存在。春の安田記念は1番人気で8着と奮わなかったが、勝ち馬とのタイム差は0.4秒差。時計も速く、道中の展開もタフになったことで脆さが出たか。前走富士Sも不良馬場の中、最後の直線でしぶとく追い上げて2着。決して得意な馬場ではなく、地力だけでこなしたにすぎない。おそらく京都に替わるのは歓迎だろう。昨年が2着、一昨年が3着と連続で好走している。できれば好位のインで立ち回りたいはずで、ソツがないレース運びができればよりチャンスが高まるだろう。3度目の正直で勝利を目指す。

ペルシアンナイト 3歳トップクラスの素質馬

今秋のG1で活躍が目立つハービンジャー産駒。本馬も代表格に近い素質馬だ。前走富士Sでは最後の直線で内を狙ったが、あまり伸び切れず5着。欧州血統でタフな馬場への感触は良さげに見えるが、本馬は良馬場の方がいい。3着に敗れた1月のシンザン記念は重馬場だったし、アーリントンCでは良馬場で完勝した。2着だった皐月賞もレースレコードとなる高速馬場だった。3歳世代の中でもトップクラスの資質を秘めており、今回のメンバーに入ってもヒケは取らないはず。ただし、本質的には中距離がベストかもしれない。