第34回 マイルチャンピオンシップ 血統分析｜G�T特集

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父ディープ×母父ＮＤ系のサングレーザーに期待！

1）ＳＳ系、特にディープインパクトが抜け出す

過去10年の種牡馬成績を見ると、未勝利のミスタープロスペクター系以外は横並びのイメージだ。

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ただ、過去５年に絞ると様相は一変。１〜３着馬のべ15頭のうち12頭がサンデーサイレンス（ＳＳ）系。とりわけディープインパクト産駒は３勝・２着２回・３着２回で毎年馬券に絡んでいる。いまや「マイルＣＳにもっとも強い種牡馬」と呼んで過言ではない状況だ。

◎プラス評価……父ディープインパクト
　○プラス評価……父ＳＳ系
　●マイナス評価…父ミスタープロスペクター系

【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）純粋なマイラー血統では勝ち負けできない

過去10年の勝ち馬の父について、マイル戦と2000ｍ以上における現役時勝ち鞍を調べてみた。

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必ずしもマイル実績が重要ではないこと、むしろ2000ｍ以上の実績が必須であることがわかる。唯一Forest Wildcatだけは純スプリンターといえる血統だが、産駒エーシンフォワードが勝った年は１分31秒８のレコード決着。こうした高速馬場でのみ出番が回ってくるのだろう。

かといってマイルとは無縁でも困る。サンデーサイレンスとディープインパクトは数々のマイルＧＩ馬を出しているし、アドマイヤベガは母が桜花賞馬ベガ。スクリーンヒーローも産駒にシンザン記念勝ち馬グァンチャーレがいて、父は朝日杯の勝ち馬グラスワンダーである。

◎プラス評価……父またはその産駒がマイルと2000ｍ以上でＧ１勝ち

3）ノーザンダンサーの血が重要

母父の系統別成績は以下の通り。ノーザンダンサー系が主軸で、それ以外は冴えない現状が見える。

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ここでも過去５年に絞ると、母父ノーザンダンサー系が４勝・２着２回・３着３回で毎年馬券に絡んでいる。勝ち馬でこれに該当しないトーセンラーはノーザンダンサーの４×５（×５）というインブリードを持っていた。

◎プラス評価……母父ノーザンダンサー系
　○プラス評価……ノーザンダンサーのインブリードを持つ
　●マイナス評価…母父がＳＳ系／その他のヘイルトゥリーズン系／ナスルーラ系

4）芯の通った母系であることが望ましい

過去10年の勝ち馬は母・兄姉・近親にも活躍馬がズラリ。ダイワメジャー、エイシンアポロン、サダムパテック、モーリス、ミッキーアイルは母〜四代母の間に重賞ウィナーがいて、ブルーメンブラットとトーセンラーは兄弟が重賞勝ち馬。カンパニー、エーシンフォワード、ダノンシャークは近親にＧ１馬がいる。

母系の現役成績・繁殖成績が優秀なほど、期待は高まるといえるだろう。

◎プラス評価……母系・近親にＧ１馬（または重賞勝ち馬）がいる

結論

父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系で、母系・近親に重賞勝ち馬がいることが、マイルＣＳを制するための絶対条件。となると、サングレーザー（母父Deputy Minister／祖母ウィッチフルシンキングは米Ｇ２勝ち馬）かサトノアラジン（母父Storm Cat／母マジックストームは米Ｇ２馬、姉がラキシス）が双璧だ。

エアスピネルとレッドファルクスは、ともに父ミスタープロスペクター系×母父ＳＳ。ここでは苦戦しそうである。

【サングレーザーの血統表】

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