第33回 マイルチャンピオンシップ レース回顧｜G�T特集

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ミッキーアイル、二枚腰の逃げ粘りで２年半ぶりのＧ１制覇！

第33回マイルＣＳは浜中俊騎手騎乗の３番人気ミッキーアイルが、好ダッシュからハナを奪うと淀みない流れで引っ張り、最後の直線では激しい叩き合いを競り勝ち優勝。14年ＮＨＫマイルＣ以来となるＧ１・２勝目を飾った。勝ち時計は1分33秒1（良）。鞍上の浜中騎手はこのレース初勝利。本馬を管理する音無秀孝調教師は、09年カンパニーに続き、このレース２勝目となった。

２着はアタマ差でＣ.ルメール騎手騎乗の２番人気イスラボニータ。３着は3/4馬身差でＲ.ムーア騎手騎乗の７番人気ネオリアリズム。なお、１番人気のサトノアラジンは５着に敗れた。

レース展開・総括

ミッキーアイルがハナに立ち、ネオリアリズムが２番手

スタートはほぼ横一線。16番ミッキーアイルが好ダッシュを切るとじんわりとハナへ。２番手に15番ネオリアリズム。１馬身半差で１番ディサイファと３番スノードラゴン、12番ウインプリメーラが並んで３番手。わずかに遅れて外目に18番サンライズメジャー。内に８番イスラボニータ、中に14番クラレント。１馬身差で中団に７番フィエロ。半馬身差で５番ヤングマンパワー、11番テイエムタイホー、９番サトノルパンがかたまっての追走。２番サトノアラジンも内々の中団につけた。それから差がなく６番ダノンシャーク。１馬身差で４番ロードクエスト、10番マジックタイム、17番ガリバルディが後方集団で、13番ダコールが最後方から追走した。

前半800m通過は46秒1で淀みないペース。しかし、ミッキーアイルはリラックスした感じで１馬身のリードを取ってレースを引っ張った。ネオリアリズムがピッタリとマークしながら３〜４コーナーの下り坂。サンライズメジャーやウインプリメーラも徐々に差を詰めながら坂を下っていき、イスラボニータは我慢の追走。サトノアラジンは中団の内々でガッチリと押さえられて脚を溜めた。

イスラボニータが迫るも、際どく押し切る

最後の直線に入り、ミッキーアイルが１馬身のリードで先頭。気合いを入れられたネオリアリズムも離されずに２番手をキープ。その後ろは３馬身離れて横一線。サトノアラジンはそのまま最内へ行き、外からはイスラボニータ。内々の馬群を割ってダノンシャークらが追い上げた。

ラチ沿いでミッキーアイルとネオリアリズムがほぼ並び、激しい叩き合い。残り200mから競り合い、残り100mでわずかにネオリアリズムが後退。替わって外から伸びたイスラボニータがミッキーアイルに激しく迫ったが、ミッキーアイルが際どく押さえ切った。

ゴール前の激戦が審議となるが、そのまま確定

レース後、すぐに審議となり上位入線馬が審議対象とのアナウンス。パトロール映像ではミッキーアイルが外に大きく寄り、そのあおりでネオリアリズムも外へ。その影響で後続にいたディサイファやサトノアラジンらが不利を受けたように見えた。しかし、着順の変更はなく、入線通りにレースは確定した。

前日道悪となったが、馬場は良に回復して内側もまだ伸びる状況。ペースは淀みなかったが、好ダッシュからハナに立ち、折り合いがついたミッキーアイルが存分に力を発揮して、久々のＧ１制覇となった。イスラボニータは、今年はスタートを決めてよく伸びたが、勝ち馬の粘り腰に対し、わずかに及ばなかった。ネオリアリズムはＧ１初挑戦で、なおかつマイルの速い流れを楽に２番手につけた。最後は力尽きたが、価値ある内容での３着と言えるだろう。１番人気のサトノアラジンは、枠を考えるとこれしかない立ち回り。不利もあったし、結果的には前残りの展開だったことも運がなかった。

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