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過去10年の系統別成績は以下の通りだ。
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| 系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サンデーサイレンス系 | 6回 | 5回 | 7回 | 90頭 | 6.7% | 12.2% | 20.0% |
| その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 1回 | 0回 | 15頭 | 6.7% | 13.3% | 13.3% |
| ノーザンダンサー系 | 2回 | 2回 | 1回 | 40頭 | 5.0% | 10.0% | 12.5% |
| ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 0回 | 15頭 | 6.7% | 13.3% | 13.3% |
| ミスタープロスペクター系 | 0回 | 1回 | 2回 | 19頭 | 0.0% | 5.3% | 15.8% |
サンデーサイレンス(SS)およびその後継種牡馬の産駒がワン・ツー・スリー・フィニッシュを2回決めるなど上々の成績を残している。が、出走馬の半数近くがSS系なのでそれも当然。アベレージ的にはSS系、その他のヘイルトゥリーズン系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系が横並びだ。
各系統の1〜3着馬と人気を調べると、SS系18頭=1〜3番人気が10頭+6番人気以下が4頭、その他のヘイルトゥリーズン系2頭=1〜3番人気が0頭+6番人気以下が1頭、ノーザンダンサー系5頭=1〜3番人気が1頭+6番人気以下が2頭、ナスルーラ系2頭=1〜3番人気が2頭+6番人気以下が0頭。人気でも人気薄でも買えるのがSS系とノーザンダンサー系、人気サイドで買えるのがナスルーラ系といったイメージか。
唯一冴えないのがミスタープロスペクター系。馬券に絡んだ3回のうち2回は外国馬サプレザ、1回は最内枠から横山典弘騎手が最高に上手く乗ったフィフスペトル。それ以外の16頭中15回は着外に消えていて、信頼度はかなり低いといえる。
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| 日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015.11.22 | 1 | 16 | モーリス | スクリーンヒーロー | カーネギー |
| 2015.11.22 | 2 | 10 | フィエロ | ディープインパクト | Danehill |
| 2014.11.23 | 1 | 12 | ダノンシャーク | ディープインパクト | Caerleon |
| 2014.11.23 | 2 | 8 | フィエロ | ディープインパクト | Danehill |
| 2013.11.17 | 1 | 5 | トーセンラー | ディープインパクト | Lycius |
| 2013.11.17 | 2 | 4 | ダイワマッジョーレ | ダイワメジャー | Law Society |
| 2012.11.18 | 1 | 1 | サダムパテック | フジキセキ | エリシオ |
| 2012.11.18 | 2 | 7 | グランプリボス | サクラバクシンオー | サンデーサイレンス |
| 2011.11.20 | 1 | 5 | $エイシンアポロン | Giant's Causeway | Sadler's Wells |
| 2011.11.20 | 2 | 1 | フィフスペトル | キングカメハメハ | Bahri |
| 2010.11.21 | 1 | 13 | $エーシンフォワード | Forest Wildcat | Cure the Blues |
| 2010.11.21 | 2 | 8 | ダノンヨーヨー | ダンスインザダーク | フォーティナイナー |
| 2009.11.22 | 1 | 4 | カンパニー | ミラクルアドマイヤ | ノーザンテースト |
| 2009.11.22 | 2 | 13 | マイネルファルケ | ムタファーウエク | パークリージェント |
| 2008.11.23 | 1 | 7 | ブルーメンブラット | アドマイヤベガ | Topsider |
| 2008.11.23 | 2 | 17 | スーパーホーネット | ロドリゴデトリアーノ | エルセニョール |
| 2007.11.18 | 1 | 8 | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
| 2007.11.18 | 2 | 7 | スーパーホーネット | ロドリゴデトリアーノ | エルセニョール |
| 2006.11.19 | 1 | 10 | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
| 2006.11.19 | 2 | 7 | ダンスインザムード | サンデーサイレンス | Nijinsky |
母の父の系統別成績は以下の通り。母父ノーザンダンサー系が主軸で、逆に冴えないのが母父SS系とナスルーラ系だ。
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| 母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ノーザンダンサー系 | 8回 | 4回 | 7回 | 66頭 | 12.1% | 18.2% | 28.8% |
| ミスタープロスペクター系 | 1回 | 1回 | 0回 | 28頭 | 3.6% | 7.1% | 7.1% |
| その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 0回 | 0回 | 10頭 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| その他の系統 | 0回 | 3回 | 2回 | 23頭 | 0.0% | 13.0% | 21.7% |
| ナスルーラ系 | 0回 | 1回 | 1回 | 25頭 | 0.0% | 4.0% | 8.0% |
| サンデーサイレンス系 | 0回 | 1回 | 0回 | 27頭 | 0.0% | 3.7% | 3.7% |
重視したいのは、やはりノーザンダンサーの血。過去10年のうち9年は「父ノーザンダンサー系」か「母父ノーザンダンサー系」のどちらかが連対している。2013年のみSS系×ミスタープロスペクター系のトーセンラーが1着、SS系×リボー系のダイワマッジョーレが2着となったが、3着は母父がノーザンダンサー系のダノンシャーク。またトーセンラーにはノーザンダンサーの4×5(×5)、ダイワマッジョーレにはノーザンダンサーの4×4のインブリードがあった。
軸馬は「父か母父がノーザンダンサー系」「最低でもノーザンダンサーのインブリードを持つ」という観点で選ぶべきだろう。
過去10年の勝ち馬の父について、マイル戦と2000m以上における現役時勝ち鞍を調べてみた。
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| 種牡馬 | マイル/2000m以上での主な勝ち鞍 |
|---|---|
| サンデーサイレンス | なし/ケンタッキーダービー、BCクラシックなど |
| アドマイヤベガ | なし/日本ダービー |
| ミラクルアドマイヤ | 未出走戦/なし |
| Forest Wildcat | なし/なし |
| Giant's Causeway | サセックスS/英国際S、愛チャンピオンS |
| フジキセキ | 朝日杯3歳S/弥生賞 |
| ディープインパクト | なし/3歳クラシック三冠 |
| スクリーンヒーロー | なし/ジャパンカップ |
必ずしもマイル実績が重要ではないことがわかるが、かといって「マイルとは無縁」でも困る。
サンデーサイレンスは短距離から長距離まで数々のG1馬を出している名種牡馬。アドマイヤベガは母が桜花賞馬ベガだ。現役時3戦1勝(マイルのデビュー戦でのみ勝利)のミラクルアドマイヤは、兄がフサイチコンコルド、弟がアンライバルドで。ミラクルアドマイヤの父トニービンからはベガやノースフライトといったマイルG1馬が出ている。
Giant's Causewayはマイル〜中距離が守備範囲。フジキセキは早々に引退したため2000m以上のG1は出走経験すらないが、弥生賞を完勝している。Forest Wildcatだけは代々スプリンターといえる血統、種牡馬成績としても短距離タイプながら、産駒エーシンフォワードが勝った年は1分31秒8のレコード決着という非常識なまでのスピード勝負だった。こうした場合のみ快速血統が活躍できるのだろう。そしてディープインパクトには、トーセンラー以外にもジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、ハープスター、リアルインパクトといったマイルG1勝ち鞍を持つ産駒がいる。スクリーンヒーローはゴールドアクターやシンザン記念勝ち馬グァンチャーレを出し、父はグラスワンダーである。
つまり純粋なスプリンター〜マイラー血統でも、中長距離血統でもダメ。マイルでも2000m以上でも走れる素養を重視したい。
過去10年の勝ち馬を見ると、ダイワメジャーの母スカーレットブーケは重賞4勝、ブルーメンブラットの兄は北海道スプリントCを勝っている。カンパニーの母系からはトーセンジョーダンなどが、エーシンフォワードの母系からは種牡馬Quiet Amelicanが出た。エイシンアポロンの弟はドバイでG1勝利、サダムパテックは母が3勝馬で四代母は米G1級勝ち馬だ。トーセンラーの母もアメリカで3勝し、トーセンラーの弟スピルバーグが天皇賞(秋)を勝った。ダノンシャークは妹もオープン勝ち馬で、母系からは凱旋門賞勝ち馬モンジューが出ている。モーリスの祖母は重賞4勝のメジロモントレーだ。
母系の現役成績・繁殖成績が優秀なほど、期待は高まるといえるだろう。
ほぼ絶対的な条件といえるのが「父か母父がノーザンダンサー系(最低でもノーザンダンサーのインブリードあり)」と「優秀な母系(母〜祖母または兄弟が重賞ウィナー)」という点。種牡馬がマイルでも2000m以上でも走れることも重要だ。人気でも人気薄でも買えるのがSS系とノーザンダンサー系、人気サイドで買えるのがナスルーラ系となる。いっぽう軽視したいのはミスタープロスペクター系だ。
ディープインパクト産駒×母父ノーザンダンサー系というタイプには、フィエロ(母父Danehill/おじがRock of Gibraltar)、ミッキーアイル(母父Rock of Gibraltar/祖母が米仏で重賞勝ち)、サトノアラジン(母父Storm Cat/母が米G2馬、姉がラキシス)、サトノルパン(母父ダンシングブレーヴ/母はオープン勝ち)と買いたい馬が多い。少なくとも軸はこの中から選びたいところだ。
ヤングマンパワーは父スニッツェルが短距離G1馬の勝ち馬。マイルとの関連が薄く、やや評価を下げたい。
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| 父 | ディープインパクト Deep Impact 2002年 鹿毛(早来町) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
|---|---|---|---|---|---|
| Nothirdchance | |||||
| Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
| Almahmoud | |||||
| Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
| Pretty Ways | |||||
| Mountain Flower | Montparnasse | ||||
| Edelweiss | |||||
| *ウインドインハーヘア Wind In Her Hair 1991年 鹿毛(愛) |
Alzao 1980年 |
Lyphard | Northern Dancer | ||
| Goofed | |||||
| サトノアラジン Satono Aladdin(JPN) 牡 5歳 父 9歳・母12歳時産駒 2011年 鹿毛(安平町) |
Lady Rebecca | Sir Ivor | |||
| Pocahontas | |||||
| Burghclere 1977年 |
Busted | Crepello | |||
| Sans Le Sou | |||||
| Highclere | Queen's Hussar | ||||
| Highlight | |||||
| Storm Cat 1983年(米) |
Storm Bird 1978年(加) |
Northen Dancer | Nearctic | ||
| Natalma | |||||
| South Ocean | New Providence | ||||
| Shining Sun | |||||
| Terlingua 1976年 |
Secretariat | Bold Ruler | |||
| Somethingroyal | |||||
| 母 | *マジックストーム Magic Storm 1999年 黒鹿(米) |
Crimson Saint | Crimson Satan | ||
| Bolero Rose | |||||
| Foppy Dancer 1990年 |
Fappiano 1977年(米) |
Mr.Prospector | Raise a Native | ||
| Gold Digger | |||||
| Killaloe | Dr.Fager | ||||
| Grand Splendor | |||||
| Water Dance 1977年 |
Nijinsky | Northern Dancer | |||
| Flaming Page | |||||
| Luiana | My Babu | ||||
| Banquet Bell | |||||