第32回 マイルチャンピオンシップ 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
マイルチャンピオンシップを丸裸にしてみよう！

昨年は最内に進路を取った８番人気ダノンシャークが３番人気フィエロとの叩き合いをハナ差制して勝利。３着には先行した９番人気グランデッツァが入った。

１）近６年はやや波乱傾向

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【3.3.1.3】。09年カンパニーら３勝をあげるも、近５年は勝利していない。ただし、連対率60％・複勝率70％とまずまず高い。２番人気馬は【1.0.2.7】で、一昨年トーセンラーの１勝のみ。連対率10％・複勝率30％と低い。以下、４番人気馬が２勝、３・５・８・13番人気馬が１勝ずつ。13番人気馬の優勝は10年エーシンフォワード。昨年は８番人気ダノンシャークが勝利している。

馬連での万馬券は10年・11年の２回のみ。しかし、09年以降の近６年で３連単10万円以上の配当となったのは昨年を含めて４回と多い。波乱含みの一戦といえそうだ。

２）４歳馬・５歳馬が中心

年齢別成績は、出走数が最も多い５歳馬が【4.4.4.42】。一昨年トーセンラーら最多の４勝をあげ、連対率14.8％・複勝率22.2％。昨年は２着フィエロ・３着グランデッツァが該当している。勝率・連対率・複勝率ともにトップなのが４歳馬で【3.6.3.24】。12年サダムパテックら３勝で、連対率25.0％・複勝率33.3％と優秀だ。これら４歳馬・５歳馬で３着以内馬の80％を占めている。

また、６歳馬は【2.0.1.33】で昨年のダノンシャークら２勝。ただし、連対率5.6％・複勝率8.3％と低い。なお、７歳以上の馬は【1.0.0.16】で、09年優勝のカンパニー（当時８歳）しか好走していない。３歳馬も【0.0.2.33】で連対馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

３）スワンＳ組は前走３着以内馬に注目

前走レース別成績で、出走数が非常に多いのが前哨戦のスワンＳ組と富士Ｓ組。

スワンＳ組は【1.4.2.34】で、10年エーシンフォワードが勝利。連対率12.2％・複勝率17.1％で、昨年のフィエロら近３年続けて２着に入っている。この組の前走着順別成績で、前走１〜３着だった馬がのべ【0.4.1.12】。勝ち馬こそいないが、この組の３着以内馬７頭中５頭はスワンＳで３着以内に入っていた。例外は08年３着のファイングレイン（前走５着）、10年１着のエーシンフォワード（前走８着）。これら２頭はこの年の高松宮記念でともに３着以内に好走していた。

富士Ｓ組は【2.2.1.44】で、昨年のダノンシャークら２勝。連対率8.2％・複勝率10.2％とスワンＳ組より低い。この組の前走着順別成績は、前走１着馬が【1.1.1.5】。この組の３着以内馬５頭中３頭は前走富士Ｓを勝利していた。なお、昨年１着ダノンシャーク（前走７着）、09年２着マイネルファルケ（前走９着）の２頭はいずれも２走前に芝1600ｍ戦で連対を果たしていた。

４）秋天組・毎日王冠組はＧ１実績に着目

その他の前走レースでは、天皇賞・秋組が【5.1.0.16】。12年サダムパテックら最多の５勝をあげ、勝率22.7％と勝ち切る傾向が強い。この組の連対馬６頭中５頭は過去にＧ１で連対経験があった。

また、毎日王冠組は【0.2.1.9】。勝ち星こそないが、複勝率25.0％と高い。08年２着スーパーホーネットら３着以内馬３頭中２頭は過去にＧ１で連対経験があった。

なお、少数ながら安田記念組は【0.0.0.5】、カシオペアＳ組は【0.0.0.4】でともに苦戦傾向にある。

【マイルチャンピオンシップ過去10年】

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