第32回 マイルチャンピオンシップ レース回顧｜G�T特集

レース結果

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モーリス、史上６頭目となる同一年春秋マイルＧ１制覇！

第32回マイルＣＳはＲ.ムーア騎手騎乗の４番人気モーリスが、中団外目の追走から最後の直線は力強く伸び切り優勝。07年ダイワメジャー以来となる、史上６頭目の同一年による春秋マイルＧ１（安田記念→マイルＣＳ）制覇を果たした。勝ち時計は1分32秒8（良）。鞍上のムーア騎手、本馬を管理する堀宣行調教師ともにこのレースは初勝利。

２着は１馬身1/4差でＭ.デムーロ騎手騎乗の２番人気フィエロ。３着はクビ差で蛯名正義騎手騎乗の１番人気イスラボニータ。

レース展開・総括

レッツゴードンキがハナに立ちペースを落とす

スタートは全馬ほぼ互角。ただ、５番イスラボニータのダッシュがひと息だった。外から17番ロゴタイプが飛び出し、さらに外から18番クラリティスカイも進出。しかし、内から３番レッツゴードンキが争いに加わり、クラリティスカイとほぼ並ぶ形。３番手に14番トーセンスターダム。半馬身差の内から２番ケイアイエレガント。ロゴタイプは控えて先団の外。７番アルビアーノはやや掛かり気味で、馬群の中で鞍上が懸命になだめにかかった。４番ダイワマッジョーレが内から。差がなく中団に10番フィエロ。外にピッタリと16番モーリス。内には８番サトノアラジンが入り、ガッチリと押さえられた。１馬身差で11番カレンブラックヒル。内にイスラボニータ。外に12番レッドリヴェール。13番リアルインパクトが続き、６番アルマワイオリも後方。２馬身切れて15番ダノンシャーク、１番ヴァンセンヌ、差がなく最後方から９番レッドアリオンが追走した。

中団の外から力強い伸び脚で突き抜ける

結局、レッツゴードンキが１馬身のリードを取ってハナへ。前半800m通過は47秒1でゆったりとした流れ。３〜４コーナー中間でクラリティスカイが再び並びかけ、後続集団も差がなく下り坂を通過。各馬の手ごたえはよく、満を持して最後の直線へと入った。

残り400mでもレッツゴードンキが先頭だが、クラリティスカイとトーセンスターダムがじわじわと接近。内にいったイスラボニータは中団まで押し上げ、馬群を捌きにかかった。そして馬場の中ほどからフィエロとモーリスが馬体を併せて鋭い反応。残り200mから脚をさらに伸ばした。

レッツゴードンキは飲み込まれ、モーリスが力強い伸びで堂々と先頭。フィエロをも突き離しにかかった。大外からサトノアラジンが強烈な伸びを見せるが、際どく４着まで。３着に内のイスラボニータが入った。

力が一枚違ったマイル王者

勝ったモーリスは安田記念以来となるぶっつけ本番という状況だったが、すべてを吹き飛ばず完勝劇。今年に入り、無傷の５連勝をマークして同一年の春秋マイルＧ１制覇の快挙を果たした。スタートが決まり、ペースも緩かったことでいい具合に中団につけることができたのも幸い。それにしても、一枚力が抜けていないとできないパフォーマンスだ。状態が無事ならば、今後は海外の挑戦も期待されることだろう。

フィエロは惜しくも今年も２着。イスラボニータはスタート後のダッシュがつかず、モーリスらよりも後ろの位置取りになったことが誤算。今回の流れならば好位で流れに乗りたかったことだろう。

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