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春秋のマイルG1制覇を目指すモーリス
今春、1000万クラスの若潮賞から怒涛の4連勝で安田記念を制覇。一気に上半期のマイル王の座についた。前走安田記念は東京コースへの対応がカギとなっていたが、好位からレースを運んで抜け出すという正攻法の競馬で勝利。新しい一面を見せるとともに、底知れぬ力を示した。順調にいけばこの秋も、マイルCSで本命視されたことだろう。しかし、今回は休み明け。当初予定していた毎日王冠をパスした上での臨戦過程となった。決して順調とは言えない。この点は大きな不利となる可能性があり、最大の懸念材料だ。今回ばかりは底力頼みとなるだろう。
スワンSを快勝したアルビアーノ
この秋は京成杯AHから始動。1番人気を背負って7着と敗れたが、ゴール前は大接戦。勝ち馬とは0.1秒差であった。ひと叩きされた前走スワンSで予定通り良化。しかも、これまでなかった差す形でフィエロら古馬を一蹴し、重賞制覇を飾った。時計的には目立つものではなかったが、かなり好感が持てる内容だ。1ハロン距離が伸びるのは問題ないし、京都にいきなり対応できた点も強み。今回も終いを生かすことができれば上位争いになりそうだ。
前走天皇賞(秋)は8枠スタートだったためか、序盤からかなり控える形で追走した。ただ、前半1000m通過が60秒6というスローペースになってしまったため、厳しい展開になった。7枠のショウナンパンドラ同様、最後の直線は凄い脚で伸びてきたが、先に抜けたラブリーデイを捕らえられる感じではなかった。負けて強しの内容といっていいし、好位抜け出しが基本作戦だった本馬としては収穫ある走りだった。マイル戦は新潟2歳S2着時以来の久々となるが、おそらく好判断。距離適性を考えるとJCより、遙かに勝算はあるだろう。中距離戦線で揉まれてきた地力を見せる時が来た。
昨年は8番人気でマイルCSを制覇。実績・地力を考えると勝っても全くおかしくはなかったが、折り合いに不安を見せ始め、関心しないレースが続いていた。鞍上の岩田康誠騎手がしっかりと脚を溜めさせて、持ち味を蘇らせたことが勝因だろう。今年に入ってからは好結果が出てないが、阪急杯は距離不足。安田記念は休み明け。毎日王冠はスローペースの上、1800mのレース。敗因はハッキリとしており、大きくは負けていない。7歳馬ながら大きな衰えはないはずだ。今回も展開や位置取りがカギで、鞍上の手腕にかかるところが大きいが、期待を持ってもいいだろう。
前走富士Sは1番人気で2着に敗退。またもや重賞制覇には届かなかったが、勝ち馬のダノンプラチナの地力をほめるべきだろう。前半800m通過が47秒0という緩い流れでもあり、展開的にも恵まれたわけではなかった。6月のエプソムCも同様の展開で、エイシンヒカリとクビ差の2着。地力的にはG2はもちろん、G1でも善戦以上の走りができてもおかしくない。今回もあまり速いペースにはならないかもしれないが、マイルのG1だけに前の馬が楽に押し切れるほど甘くはないはず。堅実で鋭い末脚が生きる可能性がある。全姉はラキシス。同じ京都の舞台で重賞初制覇・G1初制覇を目指す。