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過去10年の系統別成績は以下の通りだ。
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父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 7回 | 5回 | 6回 | 86頭 | 8.1% | 14.0% | 20.9% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 1回 | 0回 | 15頭 | 0.0% | 6.7% | 6.7% |
ノーザンダンサー系 | 2回 | 2回 | 1回 | 39頭 | 5.1% | 10.3% | 12.8% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 0回 | 17頭 | 5.9% | 11.8% | 11.8% |
ミスタープロスペクター系 | 0回 | 1回 | 3回 | 20頭 | 0.0% | 5.0% | 20.0% |
その他の系統 | 0回 | 0回 | 0回 | 1頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
サンデーサイレンス(SS)およびその後継種牡馬の産駒がワン・ツー・フィニッシュ4回、過去2年は掲示板を独占と圧倒的な成績を残している。出走馬の半数近くがSS系なので上位に来る回数が多くなるのも当然だが、勝率8.1%という数字も平均以上だ。とりわけ1〜5番人気の時に6勝・2着5回・3着3回と安定している。
対抗格がノーザンダンサー系。こちらはForest Wildcat産駒エーシンフォワードの13番人気勝利があって人気薄でも侮れない。ともに1番人気だったカンパニーが1着、グランプリボスが2着というナスルーラ系も、人気馬なら走れそうだ。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2014.11.23 | 1 | 12 | ダノンシャーク | ディープインパクト | Caerleon |
2014.11.23 | 2 | 8 | フィエロ | ディープインパクト | Danehill |
2013.11.17 | 1 | 5 | トーセンラー | ディープインパクト | Lycius |
2013.11.17 | 2 | 4 | ダイワマッジョーレ | ダイワメジャー | Law Society |
2012.11.18 | 1 | 1 | サダムパテック | フジキセキ | エリシオ |
2012.11.18 | 2 | 7 | グランプリボス | サクラバクシンオー | サンデーサイレンス |
2011.11.20 | 1 | 5 | $エイシンアポロン | Giant's Causeway | Sadler's Wells |
2011.11.20 | 2 | 1 | フィフスペトル | キングカメハメハ | Bahri |
2010.11.21 | 1 | 13 | $エーシンフォワード | Forest Wildcat | Cure the Blues |
2010.11.21 | 2 | 8 | ダノンヨーヨー | ダンスインザダーク | フォーティナイナー |
2009.11.22 | 1 | 4 | カンパニー | ミラクルアドマイヤ | ノーザンテースト |
2009.11.22 | 2 | 13 | マイネルファルケ | ムタファーウエク | パークリージェント |
2008.11.23 | 1 | 7 | ブルーメンブラット | アドマイヤベガ | Topsider |
2008.11.23 | 2 | 17 | スーパーホーネット | ロドリゴデトリアーノ | エルセニョール |
2007.11.18 | 1 | 8 | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
2007.11.18 | 2 | 7 | スーパーホーネット | ロドリゴデトリアーノ | エルセニョール |
2006.11.19 | 1 | 10 | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
2006.11.19 | 2 | 7 | ダンスインザムード | サンデーサイレンス | Nijinsky |
2005.11.20 | 1 | 5 | ハットトリック | サンデーサイレンス | Lost Code |
2005.11.20 | 2 | 12 | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | ノーザンテースト |
母の父の系統別成績は以下の通り。母父ノーザンダンサー系が主軸で、逆に冴えないのが母父SS系とナスルーラ系だ。
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母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 0回 | 1回 | 1回 | 25頭 | 0.0% | 4.0% | 8.0% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 0回 | 0回 | 11頭 | 9.1% | 9.1% | 9.1% |
ノーザンダンサー系 | 7回 | 4回 | 7回 | 66頭 | 10.6% | 16.7% | 27.3% |
ナスルーラ系 | 0回 | 1回 | 0回 | 25頭 | 0.0% | 4.0% | 4.0% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 1回 | 0回 | 26頭 | 3.8% | 7.7% | 7.7% |
その他の系統 | 1回 | 3回 | 2回 | 25頭 | 4.0% | 16.0% | 24.0% |
重視したいのは、やはりノーザンダンサーの血。過去10年のうち9年は「父ノーザンダンサー系」か「母父ノーザンダンサー系」のどちらかが連対している。2013年のみSS系×ミスタープロスペクター系のトーセンラーが1着、SS系×リボー系のダイワマッジョーレが2着となったが、トーセンラーにはノーザンダンサーの4×5(×5)のインブリード、ダイワマッジョーレにはノーザンダンサーの4×4のインブリードがあった。
軸馬は「父か母父がノーザンダンサー系」「最低でもノーザンダンサーのインブリードを持つ」という観点で選ぶべきだろう。
過去10年の勝ち馬の父について、マイル戦と2000m以上における現役成績を調べてみた。
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種牡馬 | マイル/2000m以上G1での成績 |
---|---|
サンデーサイレンス | なし/ケンタッキーダービー、BCクラシックなどで1着 |
アドマイヤベガ | なし/日本ダービー1着 |
ミラクルアドマイヤ | なし/なし |
Forest Wildcat | なし/なし |
Giant's Causeway | サセックスS/英国際S、愛チャンピオンSで1着 |
フジキセキ | 朝日杯3歳S/なし |
ディープインパクト | なし/3歳クラシック三冠など |
サンデーサイレンスは中距離タイプといえるはずだが、短距離のG1馬も多数出している。アドマイヤベガは母が桜花賞馬ベガだ。現役時3戦1勝(マイルのデビュー戦でのみ勝利)のミラクルアドマイヤは、兄がフサイチコンコルド、弟がアンライバルドで2000m以上への対応力を感じさせる血統。ミラクルアドマイヤの父トニービンからはベガやノースフライトといったマイルG1馬が出ている。
Giant's Causewayはマイル〜中距離が守備範囲。フジキセキは早々に引退したため2000m以上のG1は出走経験すらないが、弥生賞を完勝している。Forest Wildcatだけは代々スプリンターといえる血統、種牡馬成績としても短距離タイプながら、産駒エーシンフォワードが勝った年は1分31秒8のレコード決着という非常識なまでのスピード勝負だった。こうした場合のみ快速血統が活躍できるのだろう。そしてディープインパクトには、トーセンラー以外にもジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、ハープスター、リアルインパクトといったマイルG1勝ち鞍を持つ産駒がいる。
純粋なスプリンター〜マイラー血統でも、中長距離血統でもダメ。マイルでも2000m以上でも走れる素養を重視したい。
過去10年の勝ち馬を見ると、ハットトリックの母は米G2勝ち馬、ダイワメジャーの母は重賞4勝、ブルーメンブラットの兄は北海道スプリントCを勝っている。カンパニーの母系からは、トーセンジョーダンやビッグテースト、レニングラードなど活躍馬がゾロゾロと出ているし、エーシンフォワードの母系からは種牡馬Quiet Amelicanが出た。エイシンアポロンの弟はドバイでG1勝利、サダムパテックは母が3勝馬。トーセンラーの母もアメリカで3勝し、トーセンラーの弟スピルバーグが天皇賞(秋)を勝った。ダノンシャークは妹もオープン勝ち馬で、母系からは凱旋門賞勝ち馬モンジューが出ている。
母系の現役成績・繁殖成績が優秀なほど、期待は高まるといえるだろう。
ほぼ絶対的な条件といえるのが「父はSS系またはノーザンダンサー系」。ただしSS系は人気サイドであることが望ましい。「父か母父がノーザンダンサー系(最低でもノーザンダンサーのインブリード)」もマスト。プッシュ材料となるのが「父がマイル・2000m以上のG1で走れる血統」と「優秀な母系」という条件だ。他では「父ナスルーラ系」も、人気サイドのみ連軸候補になってくる。
逆に割り引きたいのが「父がSS系以外のヘイルトゥリーズン系やミスタープロスペクター系」「母父がサンデーサイレンス系とナスルーラ系」の各馬である。
父SS系×母父ノーザンダンサー系というタイプでは、昨年の勝ち馬ダノンシャークのほか、同じくディープインパクト産駒のフィエロ(叔父がロックオブジブラルタル)とサトノアラジン(姉がラキシス)に要注目。5番人気以内なら、ぜひ狙いたい。
父ノーザンダンサー系では、アルビアーノは父Harlan's Holidayがダート中距離タイプ、ロゴタイプは父ローエングリンがマイラーなので、強くはプッシュできない。
不安なのは父がスクリーンヒーローのモーリス、ノーザンダンサーの血が薄いイスラボニータだ。
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父 | ディープインパクト Deep Impact 2002年 鹿毛(早来町) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
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Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
Mountain Flower | Montparnasse | ||||
Edelweiss | |||||
*ウインドインハーヘア Wind In Her Hair 1991年 鹿毛(愛) |
Alzao 1980年 |
Lyphard | Northern Dancer | ||
Goofed | |||||
フィエロ Fiero(JPN) 牡 6歳 父 7歳・母 7歳時産駒 2009年 青鹿(千歳市) |
Lady Rebecca | Sir Ivor | |||
Pocahontas | |||||
Burghclere 1977年 |
Busted | Crepello | |||
Sans Le Sou | |||||
Highclere | Queen's Hussar | ||||
Highlight | |||||
Danehill 1986年(米) |
Danzig 1977年(米) |
Northen Dancer | Nearctic | ||
Natalma | |||||
Pas de Nom | Admiral's Voyage | ||||
Petitioner | |||||
Razyana 1981年 |
His Majesty | Ribot | |||
Flower Bowl | |||||
母 | *ルビー Ruby 2002年 鹿毛(愛) |
Spring Adieu | Buckpasser | ||
Natalma | |||||
Offshore Boom 1985年 |
Be My Guest 1974年 |
Northen Dancer | Nearctic | ||
Natalma | |||||
What a Treat | Tudor Minstrel | ||||
Rare Treat | |||||
Push a Button 1980年 |
Bold Lad(IRE) | Bold Ruler | |||
Barn Pride | |||||
River Lady | Prince John | ||||
Nile Lily |