G1特集 第78回 菊花賞G1特集 第78回 菊花賞

調教情報

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キセキ

この中間はやや軽め中心といった調整過程だが、前走が馬体重マイナス12キロでの出走に加えて間隔も中3週と詰まっており、問題ない範囲と見ていいだろう。今週はM.デムーロ騎手を背に芝コースで3頭併せ。道中は最後方を進み、ラスト200手前で軽く手綱を動かされると、2頭をすんなり交わして最後は馬なりでゴールした。好走した前走時の状態を維持できている。

アルアイン

前走後も順調に乗り込まれ、先々週から3週続けてWコースで強めの追い切りをこなしており、意欲的な調整過程といえる。先週は僚馬を追走する形から、最後の追い比べでわずかに遅れたもののラスト200m11秒台半ばをマーク。今週はルメール騎手を背に1000m65秒前後の速い時計で負荷をかけられ、ラストまでしっかり伸びていた。万全の状態に仕上がった印象だ。

ミッキースワロー

中4週ながら中間の追い切りが3本と少ないが、前走時が好仕上がりだったのに加えて関西への遠征も控えており、問題ないと見ていいだろう。ここ2週は調教師を背にWコースで追われ、先週は3頭併せの大外で我慢させる形から、最後はきっちり最先着。今週は単走で軽く仕掛けられた程度だったが、時計、動きともに合格点だった。輸送前の現時点では好調キープと見てよさそうだ。

ダンビュライト

前走の4日後には早くも坂路入りを再開しており、調整過程は順調とみていいだろう。今週は助手を背に坂路で併せ、終い一杯に追われて遅れたが、相手が軽量の松若騎手騎乗だった分、仕方ない面もある。ただ、最終追い切りが800m53.0秒というのは今週より馬場の悪かった皐月賞時以来の遅さで、中間に坂路で800m53秒を切る時計が1本もないのは今回がデビュー以来初めて。この点は大いに気がかりだ。

サトノアーサー

前走後も休みなくきちんと乗り込まれており、調整過程は極めて順調だ、ここ2週は川田騎手を背にWコースで僚馬と併せ、先週はラスト300mから追われて鋭い伸びを見せてきっちり格下馬に先着。今週は3頭併せの最後方から終い重点の内容だったが、軽く追われたラストは抜群の切れ味を見せて最先着した。体調面は万全といえるが、課題はレースに行っての折り合い面だ。

サトノクロニクル

中間は自厩舎でしっかり疲れを取った後、10月5日に前走後の初追い切り。その後は坂路2本を含めてWコースで2週続けて併せ馬をこなしており、調教量に不足はない。今週は福永騎手を背に、Wコースで3頭併せ。直線では真ん中に入り、最後は内のサトノアーサーに少し遅れたが、無理して抜く気もなくラスト200m11秒台半ばと時計も文句なし。仕上がりは万全だ。

ウインガナドル

前走後は放牧を挟んで9月下旬に美浦へ帰厩。9月27日から4週続けてWコースできちんと追い切られており、調教量は十分だ。先週は津村騎手を背に僚馬と併せ、強めに追われてきっちり先着。今週は助手を背に単走で、実質800mから終い重点と軽めの内容だったが、直線で内にササる面を見せたものの、動きは悪くなかった。現時点では前走時の状態にはあるが、課題は関西遠征になる。

トリコロールブルー

前走後はノーザンファーム天栄を経由して、9月23日に栗東へ帰厩。9月29日から今週にかけて、軽めのものを含めると7本の追い切りをこなしており、調教量に不足はない。今週は戸崎騎手を背にWコース3頭併せで、4角のコーナーワークで内から2頭に並びかけ、最後はポポカテペトルとの追い比べを制して最先着した。前走から大きな上積みは感じられないが、力は出し切れる状態だ。

その他の出走馬

ベストアプローチは先週のWコース併せ馬で素軽い動きを披露。今週は重馬場の芝コースでやや物足りない動きだった点が、本番でどう出るか。ブレスジャーニーは骨折休養で1年近い休み明けに加えて、栗東へ転厩して初めての競馬と厳しい条件。Wコースでの追い切りは、重苦しかった先週より今週の方が確実に良化していたが、まだ完調とは言い難い。ポポカテペトルは今週の併せ馬でトリコロールブルーに大きく先行しながらゴールでは遅れる地味な動き。元々調教駆けするタイプではないが、前走から大きく変わった感じはない。