第77回 菊花賞 レース回顧｜G�T特集

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レース結果

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サトノダイヤモンド、完勝で最後の一冠を制す！

第77回菊花賞はＣ.ルメール騎手騎乗の１番人気サトノダイヤモンドが、中団追走から最後の直線は馬場の真ん中を堂々と抜け切り優勝。クラシック最後の一冠で待望のＧ１初制覇を飾った。勝ち時計は3分03秒3（良）。鞍上のルメール騎手はこのレース初勝利。本馬を管理する池江泰寿調教師は、11年オルフェーヴルに続きこのレース２勝目となった。

２着は２馬身半差で福永祐一騎手騎乗の９番人気レインボーライン。３着はハナ差で武豊騎手騎乗の６番人気エアスピネル。

レース展開・総括

ミライヘノツバサがハナへ行く

スタートで17番ジュンヴァルカンが出遅れ。５番ミライヘノツバサが押して出て行き、外から15番サトノエトワールも一気に前へ。ミライヘノツバサがややリードを取って１周目の４コーナーをカーブ。２番手にサトノエトワールとなり、ホームストレッチへ。５馬身切れて内々に14番アグネスフォルテ。４馬身切れて２番ジョルジュサンク。その後ろから13番エアスピネル。それから２馬身差で10番ウムブルフ。１馬身差で３番サトノダイヤモンドと18番マウントロブソン。差がなく１番カフジプリンス、８番ミッキーロケット。それから７番レッドエルディスト、４番シュペルミエール、６番ディーマジェスティと中団を形成。２馬身差で11番レインボーライン。少し離れて後方集団に12番コスモジャーベ、16番プロディガルサン、ジュンヴァルカン。２馬身差の最後方から９番イモータルという隊列になった。

前半1000m通過は59秒9でゆったりとした流れ。隊列はほぼ落ち着き、前の２頭がやや引っ張る形で１コーナーをカーブ。向正面に入るとエアスピネルがクビを上げ、行きたがるシーン。４番シュペルミエールが内ラチ沿いから押し上げて先団へ。サトノダイヤモンドは中団で折り合い、それを見ながらミッキーロケットやディーマジェスティもしっかりと脚を溜めた。

抜群の手ごたえ・反応で突き抜けたサトノダイヤモンド

２周目の３コーナーからミライヘノツバサが単独で先頭。２番手にアグネスフォルテが上がり、サトノエトワールは後退。先団馬群の中でエアスピネル。ディーマジェスティはサトノダイヤモンドの直後にピッタリとつけ、外目を回りながら４コーナーへ向かった。

ムチが入りながらディーマジェスティは最後の直線へ。サトノダイヤモンドは抜群の手ごたえで、まだ追い出しを我慢した。残り300mあたりから満を持してサトノダイヤモンドがスパート。反応よく脚を伸ばすと、ディーマジェスティとの差を広げて一気に先頭へ躍り出た。内で食い下がるエアスピネルだったが、サトノダイヤモンドが完全に先頭。そのまま悠々と走り切り、先頭でゴールを駆け抜けた。２着にはディーマジェスティとの追い比べで競り勝ったレインボーライン。３着はエアスピネルが残った。

素質開花で、トップホースへの期待

勝ったサトノダイヤモンドは、懸念された3000mでも折り合いは完璧。勝負どころでの反応も抜群で、最後の直線ではライバルたちを一瞬で置き去りにした。長距離がベストには見えないが、期待されていた素質・底力が最後の一冠で最高の結果となってあらわれた。古馬に混ざってのＧ１でも勝ち負けできるトップホースとなっていくだろう。

レインボーラインは渋く鋭い脚で２着。底知れない不気味さが、現実のものとなった。エアスピネルは折り合いでかなり我慢を強いられていたが、よく失速せずに走り切った。ディーマジェスティは勝負どころでサトノダイヤモンドに離されたが、最後また伸びてきた。まだ別の舞台でのリベンジを期すことになる。

【第77回 菊花賞　成績表】

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