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過去10年の菊花賞における父馬の系統別成績は以下の通りだ。
父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 5回 | 8回 | 6回 | 103頭 | 4.9% | 12.6% | 18.4% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 1回 | 3回 | 28頭 | 3.6% | 7.1% | 17.9% |
ナスルーラ系 | 2回 | 0回 | 0回 | 10頭 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
ノーザンダンサー系 | 1回 | 0回 | 1回 | 21頭 | 4.8% | 4.8% | 9.5% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 1回 | 0回 | 14頭 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
その他の系統 | 0回 | 0回 | 0回 | 2頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
馬券圏内に入る回数はサンデーサイレンス(SS)系が最多を誇る。だが103頭という出走数の多さを考えれば当然だろう。サンデーサイレンス系以外の総計は75頭出走で5勝・2着2回・3着4回となり、勝率は6.7%、連対率は9.3%、複勝率は14.7%。率的には「SS系も非SS系も似たり寄ったり」というのが実情だ。
1〜3番人気に限っても、SS系は4勝・2着2回・3着3回(出走19頭)で勝率21.1%、複勝率47.4%。対する非SS系は2勝・2着1回・3着2回(出走11頭)で勝率18.2%、複勝率45.5%とほぼ互角。いっぽう4番人気以下では、SS系が1勝・2着6回・3着3回でヒモ穴として機能しているのに対し、非SS系は3勝・2着1回・3着2回と単穴のイメージだ。
どこからでも狙えるレースだが、単穴なら非SS系(特にナスルーラ系)、ヒモ穴ならSS系と考えたい。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
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2014.10.26 | 1 | 2 | トーホウジャッカル | スペシャルウィーク | Unbridled's Song |
2014.10.26 | 2 | 4 | サウンズオブアース | ネオユニヴァース | Dixieland Band |
2013.10.20 | 1 | 3 | エピファネイア | シンボリクリスエス | スペシャルウィーク |
2013.10.20 | 2 | 14 | サトノノブレス | ディープインパクト | トニービン |
2012.10.21 | 1 | 1 | ゴールドシップ | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2012.10.21 | 2 | 16 | スカイディグニティ | ブライアンズタイム | ノーザンテースト |
2011.10.23 | 1 | 14 | オルフェーヴル | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2011.10.23 | 2 | 13 | ウインバリアシオン | ハーツクライ | Storm Bird |
2010.10.24 | 1 | 6 | ビッグウィーク | バゴ | サンデーサイレンス |
2010.10.24 | 2 | 10 | ローズキングダム | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2009.10.25 | 1 | 1 | スリーロールス | ダンスインザダーク | ブライアンズタイム |
2009.10.25 | 2 | 3 | フォゲッタブル | ダンスインザダーク | トニービン |
2008.10.26 | 1 | 14 | オウケンブルースリ | ジャングルポケット | Silver Deputy |
2008.10.26 | 2 | 1 | フローテーション | スペシャルウィーク | リアルシャダイ |
2007.10.21 | 1 | 10 | アサクサキングス | ホワイトマズル | サンデーサイレンス |
2007.10.21 | 2 | 12 | アルナスライン | アドマイヤベガ | El Gran Senor |
2006.10.22 | 1 | 18 | ソングオブウインド | エルコンドルパサー | サンデーサイレンス |
2006.10.22 | 2 | 13 | ドリームパスポート | フジキセキ | トニービン |
2005.10.23 | 1 | 7 | ディープインパクト | サンデーサイレンス | Alzao |
2005.10.23 | 2 | 6 | アドマイヤジャパン | サンデーサイレンス | Caerleon |
過去10年に連対馬を送り出した種牡馬は計16頭。その現役成績を振り返ると、格の高い2400mG1で活躍した馬が多いことに気づく。
まずSS系種牡馬だが、アドマイヤベガ、スペシャルウィーク、ダンスインザダーク、ハーツクライ、ディープインパクト、ネオユニヴァースと、東京芝2400mのGIで連対した馬がずらり。これに当てはまらないのは日本で走っていないサンデーサイレンスと早期引退のフジキセキ、そしてステイゴールドだが、ステイゴールドは海外の2400m重賞で2勝している。ちなみに2400m実績のないマンハッタンカフェの産駒は13頭が菊花賞に挑戦して未勝利、3着以内もなし。アグネスタキオン産駒も5戦して掲示板に載っていない。
非SS系種牡馬も、やはり同様の傾向を示している。現役時、各国のダービーや凱旋門賞、ジャパンCで活躍した馬がほとんどなのだ。
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連対馬 | 父 | 父の現役時成績 |
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ソングオブウインド | エルコンドルパサー | ジャパンC1着 |
アサクサキングス | ホワイトマズル | 伊ダービー1着/凱旋門賞2着 |
オウケンブルースリ | ジャングルポケット | 日本ダービー1着/ジャパンC1着 |
ビッグウィーク | バゴ | 凱旋門賞1着 |
ローズキングダム | キングカメハメハ | 日本ダービー1着 |
スカイディグニティ | ブライアンズタイム | フロリダダービー1着 |
エピファネイア | シンボリクリスエス | 有馬記念2連覇/ジャパンC3着2回 |
菊花賞は底力を問われるレースであり、底力の勝負&レベルの高いレースで戦ってきた“血のたくましさ”が大切なのかも知れない。
過去10年の菊花賞連対馬20頭すべてが5代前までにノーザンダンサーの血を持っている。また勝ち馬10頭中6頭にノーザンダンサーのインブリードがある。マンハッタンカフェ産駒の不調は、マンハッタンカフェがノーザンダンサーの血を持たず、インブリードを作れないせいかも、と思えてくる。
以下は母父の系統別成績だ。
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母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | >連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 4回 | 1回 | 1回 | 34頭 | 11.8% | 14.7% | 17.6% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 1回 | 1回 | 1回 | 14頭 | 7.1% | 14.3% | 21.4% |
ノーザンダンサー系 | 2回 | 5回 | 3回 | 58頭 | 3.4% | 12.1% | 17.2% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 0回 | 2回 | 23頭 | 4.3% | 4.3% | 13.0% |
ナスルーラ系 | 0回 | 3回 | 1回 | 29頭 | 0.0% | 10.3% | 13.8% |
その他の系統 | 2回 | 0回 | 2回 | 20頭 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
SS系を含むヘイルトゥリーズン系が一歩リードしている印象。父が「非SS系種牡馬」というタイプは5勝しているわけだが、そのうち4勝は「母父がサンデーサイレンス系」なのだから、かなりの好相性といえるのではないだろうか。
父馬は、ほぼどんな系統でもOK。ただしSS系、非SS系、ともに格の高い2400mG1で活躍した種牡馬であることが絶対となる。また5代前までにノーザンダンサーの血が入っていることも必須条件で、ノーザンダンサーのインブリードがあればさらに心強い。非SS系種牡馬の産駒であれば、母父がサンデーサイレンスなら大きな強調材料となる。
SS系種牡馬の産駒では、父ステイゴールドのジュンツバサ、父ディープインパクトのサトノラーゼン、リアルスティール、アルバートドックらがノーザンダンサーのインブリードを持っていて勝ち馬候補。ただ、ステイゴールドの菊花賞成績はオルフェーヴル、ゴールドシップという異能の2頭が稼いだもの、このレースとの相性を鵜呑みにするべきではないかも知れない。ディープインパクトもこれまで菊花賞未勝利という点が気がかりだ。
ならば非SS系種牡馬の産駒か。ベルーフとマッサビエルの父はキングジョージ勝ち馬ハービンジャー、レッドソロモンの父は日本ダービー勝ち馬メイショウサムソンで、いずれも母父はサンデーサイレンス、ノーザンダンサーのインブリードも持っている。この3頭から穴を狙う手もありそうだ。
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父 | *ハービンジャー Harbinger 2006年 鹿毛(英) |
Dansili 1996年 |
Danehill 1986年(米) |
Danzig | Northern Dancer |
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Pas de Nom | |||||
Razyana | His Majesty | ||||
Spring Adieu | |||||
Hasili 1991年 |
Kahyasi | Ile de Bourbon | |||
Kadissya | |||||
Kerali | High Line | ||||
Sookera | |||||
Penang Pearl 1996年 |
Bering 1983年 |
Arctic Tern | Sea-Bird | ||
Bubbling Beauty | |||||
ベルーフ Beruf(JPN) 牡 3歳 父 6歳・母11歳時産駒 2012年 鹿毛(白老町) |
Beaune | Lyphard | |||
Barbra | |||||
Guapa 1988年 |
Shareef Dancer | Northern Dancer | |||
Sweet Alliance | |||||
Sauceboat | Connaught | ||||
Cranberry Sauce | |||||
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to | ||
Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
母 | レクレドール Les Clefs d'Or 2001年 黒鹿(白老町) |
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||||
ゴールデンサッシュ Golden Sash 1988年 栗毛(白老町) |
*ディクタス 1967年 栗毛(仏) |
Sanctus | Fine Top | ||
Sanelta | |||||
Doronic | Worden | ||||
Dulzetta | |||||
ダイナサッシュ 1979年 鹿毛(早来町) |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |||
Lady Victoria | |||||
*ロイヤルサッシュ | Princely Gift | ||||
Sash of Honour |