第37回 ジャパンカップ 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

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過去10年のJRA-VANデータをもとに、
ジャパンカップを丸裸にしてみよう！

昨年は１番人気に推されたキタサンブラックが逃げ切り勝ち。２着に５番人気サウンズオブアース、３着に６番人気シュヴァルグランが入った。

１）１番人気馬の安定感が目立つ

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【3.3.2.2】。昨年のキタサンブラックら最多タイの３勝をあげ、連対率60％・複勝率80％と高い。１番人気に推された日本馬はすべて４着以内と安定感が目立っている。対して、２番人気馬は【1.1.2.6】で11年ブエナビスタの１勝のみで、連対率20％・複勝率40％。以下、４番人気馬が３勝、３・５・９番人気馬が１勝ずつをあげている。

９番人気馬の勝利は08年スクリーンヒーロー。同馬を除くと、連対馬はすべて７番人気以内におさまっている。10番人気以下の激走は３着２回のみ。馬連での万馬券は一昨年の１回と少ないが、近４年は６番人気以下の伏兵が１頭は激走している。１番人気馬からのヒモ荒れが多い一戦だ。

２）秋天敗退組はＧ１上位実績に注目

前走レース別成績は、出走数が抜けて多い天皇賞・秋組が【6.6.7.44】。一昨年のショウナンパンドラら過半数の６勝をあげ、連対率19.0％・複勝率30.2％と高い。昨年は３着以内馬が出ていないが、その他の年では毎年１頭は３着以内に入っている。この組の前走着順別成績は、前走１着馬が【0.2.4.1】。意外なことに勝ち馬は出ていないが、複勝率は85.7％と非常に高い。

前走２着馬は【1.0.0.5】で13年ジェンティルドンナが勝利するも、複勝率16.7％と低い。対して、前走３着馬【1.1.1.3】で複勝率50.0％、前走４着馬【2.2.0.2】で複勝率66.7％と優秀だ。また、前走６〜９着だった馬は【2.0.1.14】で、07年アドマイヤムーン・14年エピファネイアの２勝。これら３着以内に巻き返した３頭はいずれも芝2200ｍ以上のＧ１での勝利経験があった。なお、前走10着以下だった馬は【0.1.1.16】。３着以内馬２頭はともに過去にＧ１で４着以内に入った経験があった。

３）牝馬が好成績、外国馬は苦戦傾向

天皇賞・秋以外の前走レースでは、京都大賞典組が【1.1.0.11】で昨年のキタサンブラックが勝利。他では菊花賞組【1.0.0.9】、秋華賞組【1.0.1.2】、アルゼンチン共和国杯組【1.0.1.11】でそれぞれ１勝ずつ。３歳馬で勝利した２頭はその年のオークスか日本ダービーで連対を果たしていた。また、牝馬はのべ25頭が出走し、【5.2.2.16】で一昨年のショウナンパンドラら５勝。連対率28.0％・複勝率36.0％と好成績をあげている。

なお、外国馬は【0.0.0.42】で３着以内馬が出ていない。09年コンデュイット（３番人気）の４着が最高成績で、苦戦傾向が続いている。

４）外国人騎手騎乗の日本馬に注意

日本馬の所属別成績では、関東馬【1.0.2.31】に対して、関西馬【9.10.8.68】。出走数が多い関西馬が勝利数、３着以内馬の数でも関東馬を圧倒している。複勝率でも関東馬8.8％に対して、関西馬28.4％と大きく上回っている。

また、日本馬に騎乗した騎手所属別成績は美浦所属騎手【0.1.1.43】に対して、Ｍ.デムーロ・ルメール両騎手を含む栗東所属騎手【8.5.6.47】、外国人騎手【2.4.3.11】。栗東所属の騎手が連対率19.7％・複勝率28.8％と高いが、外国人騎手はそれを上回る同30.0％・同45.0％。14年エピファネイア（スミヨン騎手騎乗）ら２勝をあげており、過去10年中７年で３着以内に入っている。外国人騎手騎乗の日本馬には注意が必要だ。

【ジャパンカップ過去10年】

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