第35回 ジャパンカップ 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
ジャパンカップを丸裸にしてみよう！

昨年は４番人気エピファネイアが４馬身差の快勝。２着には３番人気ジャスタウェイ。３連覇を狙った１番人気ジェンティルドンナは４着に敗れた。

１）堅めの決着が多い

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【3.3.2.2】。一昨年のジェンティルドンナら最多の３勝をあげ、連対率60％・複勝率80％と高い。２番人気馬は【1.2.2.5】で11年ブエナビスタの１勝のみ。ただ、複勝率50％で１番人気馬に次いで高い。以下、３・４番人気馬が各２勝、５・９番人気馬が１勝ずつ。昨年は４番人気のエピファネイアが勝利している。

なお、９番人気馬の勝利は08年スクリーンヒーロー。同馬を除くと、連対馬はすべて７番人気以内におさまっている。２ケタ人気馬の激走は３着２回のみ。馬連では万馬券がなく、３連単でも10万円以上の配当が11年・一昨年の２回のみと堅めの決着が多い。

２）秋天敗退組はＧ１連対実績に注目

前走レース別成績は、出走数が抜けて天皇賞・秋組が【5.6.7.45】。昨年のエピファネイアら半数の５勝をあげ、連対率17.5％・複勝率28.6％。昨年は１・３着が該当しており、06年を除いて毎年１頭は３着以内に入っている。この組の前走着順別成績は、前走１着馬が【0.2.3.2】。意外なことに勝ち馬が出ていないが、昨年はスピルバーグが３着に入るなど複勝率71.4％と高い。

前走２着馬は【1.0.1.5】で一昨年ジェンティルドンナが勝利するも、複勝率28.6％と低い。対して、前走３着馬【1.1.1.3】・前走４着馬【1.2.0.3】はともに複勝率50％と高い。また、前走６〜９着だった馬は【2.1.1.14】で、07年アドマイヤムーン・昨年のエピファネイアの２勝。これら３着以内に巻き返した４頭はいずれも芝2200ｍ以上のＧ１での連対経験があった。なお、前走10着以下だった馬は【0.0.1.15】で、一昨年３着のトーセンジョーダンのみと苦戦傾向にある。

３）秋華賞組が健闘、外国馬は苦戦傾向

天皇賞・秋以外の前走レースでは、凱旋門賞組が【1.2.1.10】。06年ディープインパクトが勝利し、昨年もジャスタウェイが２着に入っている。３着以内に好走した４頭はすべて日本馬だった。また、少数ながら秋華賞組は【1.0.1.0】と健闘。12年ジェンティルドンナが勝利し、09年レッドディザイアも３着に入っている。ともに前走の秋華賞を勝利していた。

また前走クラス別成績では、前走Ｇ２組は【1.0.0.24】で08年スクリーンヒーロー（前走アルゼンチン共和国杯１着）の１勝のみ。前走Ｇ３・オープン特別・1600万下組はのべ【0.0.0.6】で、前走Ｇ１組以外は苦戦傾向にある。

なお、外国馬は【1.0.1.41】で05年優勝のアルカセット、06年３着のウィジャボードの２頭しか好走していない。ともに芝2400ｍのＧ１で優勝経験があり、どちらもジャパンＣで３番人気に支持されていた。

４）外国人騎手騎乗の日本馬に注目

日本馬の所属別成績では、関東馬【1.0.3.24】に対して、関西馬【8.10.6.68】。出走数が多い関西馬が勝利数・３着以内馬の数でも関東馬を圧倒している。複勝率でも関東馬14.3％に対して、関西馬は26.1％と倍近く高い。

また、日本馬に騎乗した騎手所属別成績は美浦所属騎手【0.1.1.36】、Ｍ・デムーロ・ルメール両騎手を含む栗東所属騎手【7.6.4.48】、外国人騎手【2.3.4.11】。栗東所属の騎手が連対率20.0％・複勝率26.2％と高いが、外国人騎手はそれを上回る同25.0％・同45.0％。昨年は勝利したエピファネイアが該当し、近５年で毎年１頭は３着以内に入っている。外国人ジョッキーが騎乗する日本馬は要注目だ。

【ジャパンカップ過去10年】

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