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5回東京開催最終日に行われる国内最大の国際レース。今年も今開催は9日間の日程で、前半4日間がBコース、後半5日間ではCコースが使用される。仮柵はAコースから6m外に設置されている。芝は野芝にオーバーシード(イタリアンライグラス)した状態。先週の東京開催は概ね良馬場で行われたが、天候的には不安定な状態だった。パンパンの良馬場とは言えない状態で、23日(祝・月)に行われた東京スポーツ杯2歳Sもスローペースも相まって例年よりかなり遅い決着となった。
ジャパンCも馬場状態とペースにより、勝ち時計にはバラつきがでてくる。平均的には2分24秒台の決着となるものの、13年は良馬場で2分26秒1という決着となった。
東京芝2400mのスタート地点は正面スタンド前直線。スタート後、平坦のホームストレッチを走り、ゴール板を一度通過。そこからグルリとコースを一周する。最初の1コーナーまでの距離は約313m。1コーナーから2コーナーにかけてはほぼ平坦。その後、約450mある長いバックストレッチを通り、3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂。3〜4コーナーにかけては下り坂になっている。最後の直線に入ると、途中からなだらかな上り坂(高低差2.1m)。最後の直線距離は525.9m。広く雄大なコースとなっている。全馬がフルに力を発揮するには格好の舞台と言える。
スタートから1コーナーまでは先行争いのため、ある程度のペースでレースは流れる。総じて日本馬の方が外国馬よりもスタートは速く、ダッシュも鋭い。前半600m通過後からペースが落ち着き、向正面直線ではゆったりと流れる。とはいえ、スピードが出やすいコース構造ということもあり、道中で13秒台のラップが入るのはまれだ。後半は残り800mあたりからペースアップする。最後の直線に入るまで悠長に構えられるような競馬にはならない。それでいて最後は11秒台のラップが連続する流れになる。この流れに対応する鋭い瞬発力に加え、なおかつ末脚の持続力も問われる。
過去10年ではスローペースから平均ペースの競馬が多くなっている。極めて高いレベルの能力が要求される舞台であり、並の実力では通用しない。トップクラスの実績馬でも、高次元の瞬発力が必要なため、そこに対応できるかどうかがカギとなる。東京芝の適性・実績が重要だ。
過去10年の脚質別成績は逃げ馬が【0.0.0.10】。全く好走例がないが、強くて人気がある馬が該当していないことも事実だ。先行馬は【3.3.4.31】で複勝率は24.4%と高め。意外と人気薄が残るケースもある。
一方、差し馬は【7.3.3.58】。勝ち馬の70%を占めており、勝率も高い。やはり単勝を狙うならば、決め手がある差し馬がベスト。連対率は先行馬とほぼ互角となっている。追い込み馬は【0.3.3.38】。勝ち切るのは苦しい。2・3着候補となる。そしてまくりが【0.1.0.1】。ただ、好走例は12年2着のオルフェーヴルのみ。東京でまくり切るのは現実的ではない。
過去10年の枠順成績による傾向は、勝率は2枠と3枠が高め。連対率は8枠がトップ。複勝率は1枠、3枠、5枠、8枠が20%台で高め。あまり際立った特徴はない。結論から言うとフラット。基本的に枠順の有利・不利はないコースだけに、あまり気にしなくていいだろう。