第159回 天皇賞（春） レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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フィエールマン、デッドヒートを制してＧ１・２勝目！

第159回天皇賞（春）はＣ・ルメール騎手騎乗の１番人気のフィエールマンが、中団あたりの追走から２周目の３〜４コーナーで徐々に押し上げると、最後の直線では激しい叩き合いを制して優勝。昨年の菊花賞に続くＧ１・２勝目を飾った。勝ち時計は3分15秒0（良）。鞍上のルメール騎手、本馬を管理する手塚貴久調教師ともにこのレースは初勝利となった。

２着はクビ差で戸崎圭太騎手騎乗の６番人気グローリーヴェイズ。３着は６馬身差で北村友一騎手騎乗の８番人気パフォーマプロミス。なお、４番ヴォージュは２周目の４コーナー手前あたりから後退。その後競走中止となった。

レース展開・総括

ヴォージュがハナへ行く

全馬が揃ったきれいな出だし。４枠の２頭が飛び出し、４番ヴォージュがハナを主張。２番手に５番メイショウテッコンがつけた。外から13番ロードヴァンドールも接近。４番手に６番カフジプリンス。中団に１番チェスナットコート、外に８番パフォーマプロミス。その後ろから７番グローリーヴェイズで、差がなく12番クリンチャーと10番フィエールマン。２馬身切れて３番リッジマンと９番ユーキャンスマイル。さらに３馬身差で11番ケントオー。６馬身差の最後方から２番エタリオウという隊列になった。

前半1000m通過は59秒8でまずまず流れたが、その後の中盤はかなり緩んだ。１周目のスタンド前直線を通り、ヴォージュが単独で先頭。２馬身差の２番手にはロードヴァンドールが上がった。３番手以降は縦に並び、隊列は全体的にやや縦長となった。２周目の向正面直線途中でフィエールマンが外から少し押し上げた。チェスナットコートとパフォーマプロミスとの３頭並びの外。それを見ながらグローリーヴェイズ。そしてクリンチャー。エタリオウは残り1000mからジョッキーの手綱が動き、前へと押し上げにかかった。

グローリーヴェイズを根性で競り落とす

残り800mではヴォージュが先頭だが、後続の隊列がかなり凝縮。３〜４コーナーの途中でメイショウテッコンがヴォージュを交わして先頭へ。カフジプリンスが外から先頭に並びかける勢い。さらに外からはフィエールマンとグローリーヴェイズが接近。エタリオウも２列目が射程に入るところまでまで押し上げてきた。

勢いは外の２頭。フィエールマンとグローリーヴェイズが、メイショウテッコンとカフジプリンスをまくり切って最後の直線へ。その後ろからはエタリオウやユーキャンスマイル接近し、追い出しにかかった。しかし、フィエールマンとグローリーヴェイズが馬場の真ん中から併せ馬の形でグイグイと伸びる。この２頭による激しい叩き合いとなり、後続は完全に置かれてしまった。残り200mからゴールまで、前の２頭のデッドヒートが続き、最後はフィエールマンが内からグイと出て先頭でゴールに入った。３着は６馬身離れ、エタリオウとの叩き合いをパフォーマプロミスが制した。

平成最後のＧ１を締めくくったフィエールマン

京都芝中距離以上の重賞で実績がある馬のうち、関東馬２頭による激しい叩き合いとなった。ペースの緩急はあったが、フィエールマンとグローリーヴェイズはともに終始折り合いがつき、２周目の最後の直線入り口で先頭付近へ。ゴールまでびっしりと競り合う激しいレースとなり、最後はフィエールマンの勝負根性と地力がまさった。平成最後のＧ１を締めくくる素晴らしい勝利で、またあらたな勲章が加わった。

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