G1特集 第159回 天皇賞(春)G1特集 第159回 天皇賞(春)

血統分析

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母父ノーザンダンサー系Green Tuneのフィエールマンが筆頭格!

1)近年絶対的な優位を誇るSS系に要注目

サンデーサイレンス(SS)系が8連勝中。5年連続で1・2・3フィニッシュを決めるなど馬券圏内の8割を占めていて、10番人気以下の激走も多い。出走数の多さで稼いだ数字という面はあるが、他の系統が太刀打ちできない状況が続いているといえる。

◎プラス評価……父SS系
 ●マイナス評価…父がSS系以外のヘイルトゥリーズン系/ミスタープロスペクター系

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 8 7 9 102 7.8% 14.7% 23.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 0 15 0.0% 0.0% 0.0%
ノーザンダンサー系 1 1 0 19 5.3% 10.5% 10.5%
ミスタープロスペクター系 0 1 0 28 0.0% 3.6% 3.6%
ナスルーラ系 1 1 0 10 10.0% 20.0% 20.0%
その他の系統 0 0 1 3 0.0% 0.0% 33.3%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2018.4.29 1 12 レインボーライン ステイゴールド フレンチデピュティ
2018.4.29 2 11 シュヴァルグラン ハーツクライ Machiavellian
2017.4.30 1 3 キタサンブラック ブラックタイド サクラバクシンオー
2017.4.30 2 6 シュヴァルグラン ハーツクライ Machiavellian
2016.5.1 1 1 キタサンブラック ブラックタイド サクラバクシンオー
2016.5.1 2 3 カレンミロティック ハーツクライ A.P.Indy
2015.5.3 1 1 ゴールドシップ ステイゴールド メジロマックイーン
2015.5.3 2 14 フェイムゲーム ハーツクライ アレミロード
2014.5.4 1 7 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
2014.5.4 2 12 ウインバリアシオン ハーツクライ Storm Bird
2013.4.28 1 6 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
2013.4.28 2 1 トーセンラー ディープインパクト Lycius
2012.4.29 1 1 ビートブラック ミスキャスト ブライアンズタイム
2012.4.29 2 16 トーセンジョーダン ジャングルポケット ノーザンテースト
2011.5.1 1 2 ヒルノダムール マンハッタンカフェ ラムタラ
2011.5.1 2 15 エイシンフラッシュ King's Best Platini
2010.5.2 1 12 ジャガーメイル ジャングルポケット サンデーサイレンス
2010.5.2 2 16 マイネルキッツ チーフベアハート サッカーボーイ
2009.5.3 1 2 マイネルキッツ チーフベアハート サッカーボーイ
2009.5.3 2 4 アルナスライン アドマイヤベガ El Gran Senor
2)2400m以上向きのスタミナ血脈が大切

連対馬の父には、国際的評価の高い2400m級またはそれ以上のG1で活躍した馬が目立つ。G1実績に劣るタイプは、きょうだいが優秀。ミスキャスト産駒ビートブラックは母父がブライアンズタイムだ。スピードよりスタミナが重要となることは間違いなさそうだ。

◎プラス評価……父が2400m〜3000m級G1勝ち馬
 ○プラス評価……父のきょうだいが長距離G1勝ち馬

【連対馬の父の現役成績】

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連対馬の父 主な現役時勝ち鞍
チーフベアハート ブリーダーズCターフ、カナディアン国際S
アドマイヤベガ 日本ダービー
ジャングルポケット 日本ダービー、ジャパンC
マンハッタンカフェ 菊花賞、有馬記念、天皇賞・春
King's Best 英2000ギニー(姉は凱旋門賞馬アーバンシー)
ミスキャスト プリンシパルS(母はノースフライト)
ステイゴールド 香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシック
ディープインパクト 日本ダービー、ジャパンC、有馬記念など
ハーツクライ 有馬記念、ドバイシーマクラシック
ブラックタイド スプリングS(弟はディープインパクト)
3)母父にもスタミナ血統が欲しい

母父の系統別成績は以下の通り。各系統から勝ち馬が出ており、未勝利のミスタープロスペクター系を除くと大きな優位性はない。

個別に見ると、ラムタラ、ブライアンズタイム、メジロマックイーンはスタミナ型。サッカーボーイ、Danehill、フレンチデピュティはマイラーだったが、それぞれヒシミラクル、ディラントーマス、アドマイヤジュピタなど長距離で活躍した産駒がいる。

○プラス評価……母父・その産駒が長距離G1勝ち馬
 ●マイナス評価…母父ミスタープロスペクター系

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 0 0 32 3.1% 3.1% 3.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 0 1 14 7.1% 7.1% 14.3%
ノーザンダンサー系 4 3 4 64 6.3% 10.9% 17.2%
ミスタープロスペクター系 0 3 2 16 0.0% 18.8% 31.3%
ナスルーラ系 2 1 1 25 8.0% 12.0% 16.0%
その他の系統 2 3 2 26 7.7% 19.2% 26.9%
4)必須なのはノーザンダンサーの血か

過去10年の連対馬16頭を見ると、父または母父がノーザンダンサー系という馬が7頭。残り9頭のうち7頭はノーザンダンサーのインブリード(4×4、4×5、5×5)を持つ。「濃すぎないノーザンダンサーのインブリード」が天皇賞のトレンドだ。

◎プラス評価……ノーザンダンサーの4×5〜5×5インブリード
 ●マイナス評価…ノーザンダンサーの血を持たない

結論

今春の天皇賞には、ステイゴールド、ディープインパクト、ハーツクライ、マンハッタンカフェといった“天皇賞に実績のある種牡馬”の産駒が多数出走しそう。割引材料である母父ミスタープロスペクター系などを考慮しても目移りするほどだ。

フィエールマンは母父ノーザンダンサー系Green Tune(仏2000ギニー勝ち馬/産駒にドーヴィル大賞勝ち馬やBCフィリー&メアターフ勝ち馬がいる)で、これが筆頭格か。穴なら父ディープスカイ×母父ブライアンズタイムでノーザンダンサーの4×5を持つクリンチャーの復活だ。

【フィエールマン血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Halo to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
フィエールマン
 Fierement(JPN)
 牡 4歳 父13歳・母14歳時産駒
 2015年 鹿毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Green Tune
 1991年
Green Dancer
1972年 (米)
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Green Valley Val de Loir
Sly Pola
Soundings
1983年
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
*リュヌドール
 Lune d'Or
 2001年 黒鹿(仏)
Ocean's Answer Northern Answer
South Ocean
Luth D'Or
 1983年
Noir Et Or
1975年
Rheingold Faberge
Athene
Pomme Rose Carvin
Sentinelle
Viole d'Amour
1972年
Luthier Klarion
Flute Enchantee
Mandolinette Yorick
Malveillante