G1特集 第157回 天皇賞(春)G1特集 第157回 天皇賞(春)

調教情報

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シュヴァルグラン

昨年と同様、前走の5日後には坂路入りを再開して入念に乗り込まれており、調整過程は順調だ。先週は助手を背にWコースで2頭を追走して直線は内に入り最後は真ん中の馬には遅れたが、時計的には問題なし。今週はボウマン騎手を背に坂路で格下馬を追走する形から、最後は追われてきっちり先着した。動きもいつも通りと言えるもので、仕上がりはほぼ万全と見ていいだろう。

レインボーライン

前走後は短期放牧を挟んだが、4月8日から坂路で強め3本、軽め3本の追い切りをきちんとこなしており、調整過程は順調そのものといえる。いつも通りレース1週間前の日曜に強めの併せ馬を消化し、今週は助手を背に坂路で単走追い。800m60.0秒とごく軽めの内容だったが、ラスト200mは軽く促して13.4秒と物足りない動きだった。絶好調だった前走時に比べると、今一息に映る。

ガンコ

前走後はプール調教中心でクールダウンした後、4月から坂路調教を再開。坂路で5本の追い切りをこなしており、調教量に不足はない。ここ2週は藤岡佑騎手を背に単走追いで、先週は時計を要す馬場で800m52.7秒、ラスト200m12.2秒の好時計をマーク。今週も馬場は悪かったが、終い軽く手綱を動かされた程度でラスト200m12.3秒と軽快な動きを披露した。目下絶好調という印象だ。

クリンチャー

前走後はプール調教でクールダウンした後、レース6日後から坂路入りを再開してきちんと乗り込まれており、調整過程は極めて順調だ。ここ2週は単走で追い切られ、先週は助手を背にWコースで終い重点の内容を消化。今週は三浦騎手を背に坂路で追われ、ほぼ馬なりのままでラスト200m12.6秒は優秀と言っていい。前走時から上積みを見込める好仕上がりだ。

サトノクロニクル

前走後はしっかり疲れを取った後、4月に入ってから徐々に調教を強化。12日から今週にかけて3週続けてWコースで強めの追い切りをこなしており、調教量は十分だ。ここ2週は川田騎手を背に併せ馬で、先週は長めから終い重点の内容を消化。今週は実質800mからだったが、ラストは強め程度で11秒台前半の好時計で併入した。前走時の好状態をきちんと維持できている。

チェスナットコート

前走後は放牧を挟んで4月11日に栗東へ帰厩。2日後の13日には早くも坂路で800m54.9秒という時計を出しており、牧場での乗り込みも豊富だったと推察される。今週は助手を背に坂路でオープン馬を追走してスタート。道中徐々に差を詰めて中間地点からはほぼ併走したままのゴール。800m52.9秒、ラスト200m12.6秒は今週の馬場状態を考慮すると優秀で、状態面は万全だ。

アルバート

前走後は自厩舎に戻って乗り込まれ、4月に入って軽めのものを含めると8本もの追い切りをこなしており、デビュー以来最高体重だった前走を踏まえてか、意欲的な調整過程といえる。ここ2週はWコースで追われ、先週は石橋騎手を背に3頭併せで強めの内容を消化。今週は助手を背に途中からオープン馬と併走する形だったが、素軽い動きを見せた。やや重め残りだった前走から絞れて、上積みが見込めそうだ。

トーセンバジル

前走後は自厩舎で疲れを取り、レース6日後の3月30日に坂路入りを再開。追い切りは4月12日から4本とやや少なめだが、仕上がり早のタイプで問題ない。ここ2週は岡田騎手を背に3頭併せで、先週はWコースで長めから負荷をかける内容を消化。今週は芝コースで直線に向いて追い出されると、内の2頭を突き放す豪快な動きを見せた。実力を出し切れる好仕上がりだ。

その他の出走馬

カレンミロティックは先週Wコースで一杯に追われる併せ馬、今週は坂路単走で一杯に追われて意欲的な調整過程だが、動きは地味で現状維持が精一杯という印象。ミッキーロケットは2週続けて和田騎手を背に坂路でオープン馬とびっしり併せたが、追われてからの反応が今一息で近走からの上積みは薄そう。スマートレイアーは助手を背に坂路で格下馬を追走し、中間地点から馬体を併せたままゴール。ほぼ馬なりのまま800m52.7秒、ラスト200m12.4秒という時計は悪くなく、前走時よりは上昇傾向と見てよさそうだ。