G1特集 第153回 天皇賞(春)G1特集 第153回 天皇賞(春)

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天皇賞(春)とは?

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新緑あふれる時期に毎年行われる春の天皇賞。京都芝3200mを舞台に古馬長距離戦の最高峰といえる伝統ある一戦だ。最強のステイヤーに輝くのはどの馬か?

伝統ある古馬長距離戦の最高峰

1905年に横浜の日本レースクラブによって創設された「エンペラーズカップ」が前身。翌年から「帝室御賞典競走」として行われた。36年の日本競馬会設立を機に、翌37年には春は阪神、秋は東京の年2回開催となる。同年秋季のレースが第1回とされ、東京競馬場・芝2600mで行われた。第3回からは5歳(旧表記)以上、芝3200mで実施。戦争による中断の後、47年春に「平和賞」の名で復活。同年秋に現在の「天皇賞」に改称され、春は京都、秋は東京での開催となった。81年春からは勝ち抜き制(優勝馬が再び出走できない制度)が廃止された。

84年のグレード制導入ではG1に格付け。同年より秋の東京開催は2000m戦へと短縮。分割されたことで春の天皇賞は古馬長距離戦の最高峰の地位を確立することとなった。95年からは地方馬、00年からは外国産馬も出走可能。05年には国際競走に指定。07年には外国馬の出走枠が最大9頭まで拡大され、08年からはセン馬も出走可能となった。また12年からは出走予定馬のレーティング上位5頭が優先して出走できるようになった。

時代を牽引するステイヤーを輩出

春秋で距離が分かれた84年以降は、その時代を牽引する一流のステイヤーが勝利を飾ってきた。タマモクロス、スーパークリーク、メジロマックイーン、ライスシャワー、スペシャルウィーク、ディープインパクトらが京都淀の3200mを舞台にその強さを存分に発揮してみせた。

00年・01年連覇のテイエムオペラオー以後はイングランディーレなど伏兵馬の優勝が目立っていたが、13年・一昨年はフェノーメノが史上3頭目の天皇賞・春連覇を達成。昨年はゴールドシップがロングスパートから他馬を退け、3回目の挑戦で天皇賞・春制覇を決めた。

新たな長距離王者誕生を見逃すな

昨年の覇者ゴールドシップが引退し、今回は新たな長距離王者を決定する一戦となる。まずは暮れの有馬記念を制したゴールドアクター。日経賞を快勝し、5連勝と勢いに乗るグランプリホースが出走を予定。また、阪神大賞典を完勝したシュヴァルグランも本格化著しい一頭だ。前哨戦を勝利した2頭の初顔合わせに注目が集まる。

他にも昨年の菊花賞馬キタサンブラック、有馬記念2着のサウンズオブアース、昨年僅差2着のフェイムゲームらがスタンバイ。最強ステイヤーに輝くのははたしてどの馬か、見逃せない一戦だ。