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過去10年の系統別の成績は以下の通りで、サンデーサイレンス(SS)系が1〜3着以内馬の半数以上を占めている。ただし出走数自体が多く、アベレージとしては平凡。逆に率では優秀なノーザンダンサー系も、近4年は入着なし、昨年は出走すらゼロだった。
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父馬の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 6回 | 4回 | 6回 | 88頭 | 6.8% | 11.4% | 18.2% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 1回 | 0回 | 15頭 | 0.0% | 6.7% | 6.7% |
ノーザンダンサー系 | 3回 | 2回 | 1回 | 25頭 | 12.0% | 20.0% | 24.0% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 0回 | 14頭 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
ミスタープロスペクター系 | 0回 | 2回 | 1回 | 21頭 | 0.0% | 9.5% | 14.3% |
その他の系統 | 0回 | 0回 | 2回 | 10頭 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
2005年〜2009年は、ノーザンダンサー系が15頭走って3勝、SS系が37頭で2勝。ところが2010年〜2014年はノーザンダンサー系が10頭で未勝利、SS系が51頭で4勝。連対馬を見ても「SSの直仔減少にともなってノーザンダンサー系が台頭し、近年になってSSの孫(後継種牡馬の子)が活躍」という天皇賞(春)のイメージがよくわかる。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2014.5.4 | 1 | 7 | フェノーメノ | ステイゴールド | Danehill |
2014.5.4 | 2 | 12 | ウインバリアシオン | ハーツクライ | Storm Bird |
2013.4.28 | 1 | 6 | フェノーメノ | ステイゴールド | Danehill |
2013.4.28 | 2 | 1 | トーセンラー | ディープインパクト | Lycius |
2012.4.29 | 1 | 1 | ビートブラック | ミスキャスト | ブライアンズタイム |
2012.4.29 | 2 | 16 | トーセンジョーダン | ジャングルポケット | ノーザンテースト |
2011.5.1 | 1 | 2 | ヒルノダムール | マンハッタンカフェ | ラムタラ |
2011.5.1 | 2 | 15 | エイシンフラッシュ | King's Best | Platini |
2010.5.2 | 1 | 12 | ジャガーメイル | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2010.5.2 | 2 | 16 | マイネルキッツ | チーフベアハート | サッカーボーイ |
2009.5.3 | 1 | 2 | マイネルキッツ | チーフベアハート | サッカーボーイ |
2009.5.3 | 2 | 4 | アルナスライン | アドマイヤベガ | El Gran Senor |
2008.5.4 | 1 | 14 | アドマイヤジュピタ | フレンチデピュティ | リアルシャダイ |
2008.5.4 | 2 | 8 | メイショウサムソン | オペラハウス | ダンシングブレーヴ |
2007.4.29 | 1 | 6 | メイショウサムソン | オペラハウス | ダンシングブレーヴ |
2007.4.29 | 2 | 16 | エリモエクスパイア | スキャターザゴールド | コマンダーインチーフ |
2006.4.30 | 1 | 7 | ディープインパクト | サンデーサイレンス | Alzao |
2006.4.30 | 2 | 11 | リンカーン | サンデーサイレンス | トニービン |
2005.5.1 | 1 | 10 | スズカマンボ | サンデーサイレンス | Kingmambo |
2005.5.1 | 2 | 17 | ビッグゴールド | ブライアンズタイム | Mr.Prospector |
連対馬の父について、現役時代の成績をまとめてみた(サンデーサイレンスは除く)。大半が国際的評価の高い2400m級またはそれ以上のG1で活躍していた馬たちであることがわかる。
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種牡馬 | 2400m級以上の戦績 |
---|---|
ブライアンズタイム | 特になし |
オペラハウス | キングジョージとコロネーションC1着/凱旋門賞3着 |
スキャターザゴールド | ブリーダーズS3着 |
フレンチデピュティ | 特になし |
チーフベアハート | ブリーダーズCターフ、カナディアン国際Sなど1着 |
アドマイヤベガ | 日本ダービー1着 |
ジャングルポケット | 日本ダービーとジャパンC1着 |
マンハッタンカフェ | 菊花賞、有馬記念、天皇賞・春1着 |
King's Best | 特になし |
ミスキャスト | 特になし |
ステイゴールド | 香港ヴァーズとドバイシーマクラシック1着 |
ディープインパクト | 日本ダービー、ジャパンCなど1着 |
ハーツクライ | 有馬記念とドバイシーマクラシック1着 |
距離実績のない種牡馬のうち、ブライアンズタイムは日本ではステイヤー血統として知られる存在で、天皇賞を勝つ馬が出ても不思議ではない。
アドマイヤジュピタの父フレンチデピュティ、エイシンフラッシュの父King's Best、ビートブラックの父ミスキャストは、いずれもマイラーだ。ただしアドマイヤジュピタの母父はステイヤー種牡馬リアルシャダイ。エイシンフラッシュは自身が日本ダービー馬、母が独セントレジャー勝ち馬、母父がミラノ大賞勝ち馬。ビートブラックは母父がブライアンズタイムだ。エリモエクスパイアの父スキャターザゴールドは実質ダート馬だったが、母父は英愛ダービー馬のコマンダーインチーフである。
トータルイメージとしては、やはりスピードよりスタミナ。父が日欧米の2400m〜3000m級G1を勝ち切る重厚な血の持ち主ならベスト。父がマイラー×母父がスタミナ型という配合も勝負できそうだ。
母父の系統別成績は以下の通りだ。SS系の苦戦は、種牡馬として好調なだけに仕方のないところ。代わって「その他のヘイルトゥリーズン系」の頑張りが目立ち、ノーザンダンサー系も安定している。ナスルーラ系だけが大不振だが、これを除けばどこからでも買えそうだ。
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母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 1回 | 0回 | 2回 | 28頭 | 3.6% | 3.6% | 10.7% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 2回 | 0回 | 1回 | 15頭 | 13.3% | 13.3% | 20.0% |
ノーザンダンサー系 | 5回 | 5回 | 4回 | 56頭 | 8.9% | 17.9% | 25.0% |
ナスルーラ系 | 0回 | 1回 | 0回 | 33頭 | 0.0% | 3.0% | 3.0% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 2回 | 1回 | 13頭 | 7.7% | 23.1% | 30.8% |
その他の系統 | 1回 | 2回 | 2回 | 28頭 | 3.6% | 10.7% | 17.9% |
ノーザンダンサー系が躍進し始めた2007年以降の連対馬13頭を見ると、5頭が父ノーザンダンサー系、9頭が母父ノーザンダンサー系。どちらにも該当しないのは4頭だ。このうち、ジャガーメイルはノーザンダンサーの4×4インブリードを持ち、エイシンフラッシュも5×6と薄いながらノーザンダンサーのインブリード。トーセンラーはノーザンダンサーの4×5×5だ。
ビートブラックのみノーザンダンサーの血を持たないが、この年は「謎の凡退を喫したオルフェーヴルに各馬が気を取られての逃げ切り」、すなわちイレギュラーな一戦と捉えれば、ノーザンダンサーの血をなるべく濃く受け継ぐ馬に注目したくなる。
近年の勢いを重視するならSS系種牡馬の子がベストで、ノーザンダンサー系にも要注意。いずれにせよ「父が2400m以上の国際的なG1で活躍した」か「父がマイラー×母父がスタミナ型」であることと「ノーザンダンサーの血が濃い馬」という点が必須だ。
逆に軽視すべきなのは、その他のヘイルトゥリーズン系やミスタープロスペクター系の産駒、母父ナスルーラ系といったところ。
ステイゴールド産駒のゴールドシップとフェノーメノ、ディープインパクト産駒のキズナ、デニムアンドルビー、ラストインパクト、ハーツクライ産駒のウインバリアシオン、フェイムゲーム、いずれも父に2400m級G1の実績があり、各馬ノーザンダンサーのインブリードも持っていて大混戦だ。
この中では、母父の長距離適性ならゴールドシップとフェイムゲーム、ノーザンダンサーの血の濃さではウインバリアシオンが浮上する。
逆に厳しそうなのは父ミスタープロスペクター系×母父SS系のアドマイヤデウスとラブリーデイ。大きく割り引いて考えるべきだろう。
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父 | ハーツクライ Heart's Cry 2001年 鹿毛(千歳市) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
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Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
Mountain Flower | Montparnasse | ||||
Edelweiss | |||||
アイリッシュダンス Irish Dance 1990年 鹿毛(千歳市) |
*トニービン 1983年 鹿毛(愛) |
Kampala | Kalamoun | ||
State Pension | |||||
ウインバリアシオン Win Variation(JPN) 牡 7歳 父7歳・母14歳時産駒 2008年 鹿毛(安平町) |
Severn Bridge | Hornbeam | |||
Priddy Fair | |||||
*ビューパーダンス 1983年 黒鹿(米) |
Lyphard | Northern Dancer | |||
Goofed | |||||
My Bupers | Bupers | ||||
Princess Revoked | |||||
Storm Bird 1978年(加) |
Northern Dancer 1961年(加) |
Nearctic | Nearco | ||
Lady Angela | |||||
Natalma | Native Dancer | ||||
Almahmoud | |||||
South Ocean 1967年 |
New Providence | Bull Page | |||
Fair Colleen | |||||
母 | *スーパーバレリーナ Super Ballerina 1994年 鹿毛(加) |
Shining Sun | Chop Chop | ||
Solar Display | |||||
Count On a Change 1987年 |
Time for a Change 1981年 |
Damascus | Sword Dancer | ||
Kerala | |||||
Resolver | Reviewew | ||||
Lovely Morning | |||||
Count On Kathy 1978年 |
Dancing Count | Northern Dancer | |||
Snow Court | |||||
War Exchange | Wise Exchange | ||||
Jungle War |