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過去10年における血統別成績は以下の通り。アベレージではノーザンダンサー系と非サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系が一歩リードし、サンデーサイレンス系は3着の多さが目立つ。
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父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンダンサー系 | 3回 | 4回 | 2回 | 28頭 | 10.7% | 25.0% | 32.1% |
ミスタープロスペクター系 | 2回 | 3回 | 2回 | 35頭 | 5.7% | 14.3% | 20.0% |
サンデーサイレンス系 | 2回 | 2回 | 5回 | 64頭 | 3.1% | 6.3% | 14.1% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 2回 | 0回 | 0回 | 11頭 | 18.2% | 18.2% | 18.2% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 1回 | 21頭 | 4.8% | 9.5% | 14.3% |
その他の系統 | 0回 | 0回 | 0回 | 2頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ただし2013年までの中山から2014年には阪神へと開催地が変更。同じ外回りの芝1600mでも、中山は1コーナー横ポケットからのスタート〜終始下り〜直線は310m〜ゴール前に2m以上の急坂というレイアウトなのに対し、阪神は向こう正面中ほどからのスタート〜道中はほぼ平坦〜4コーナーから緩やかな下り〜直線は473.6m〜ゴール前に1.8mの坂と、コース形態は大きく異なる。今後は血統別成績が大きく変わってくる可能性もあるだろう。
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日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2015.12.20 | 1 | 15 | リオンディーズ | キングカメハメハ | スペシャルウィーク |
2015.12.20 | 2 | 11 | エアスピネル | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2014.12.21 | 1 | 2 | ダノンプラチナ | ディープインパクト | Unbridled's Song |
2014.12.21 | 2 | 6 | アルマワイオリ | マツリダゴッホ | ピルサドスキー |
2013.12.15 | 1 | 6 | $アジアエクスプレス | Henny Hughes | Running Stag |
2013.12.15 | 2 | 11 | ショウナンアチーヴ | ショウナンカンプ | サンデーサイレンス |
2012.12.16 | 1 | 14 | ロゴタイプ | ローエングリン | サンデーサイレンス |
2012.12.16 | 2 | 5 | コディーノ | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2011.12.18 | 1 | 3 | アルフレード | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
2011.12.18 | 2 | 4 | マイネルロブスト | ゼンノエルシド | メジロライアン |
2010.12.19 | 1 | 11 | グランプリボス | サクラバクシンオー | サンデーサイレンス |
2010.12.19 | 2 | 5 | リアルインパクト | ディープインパクト | Meadowlake |
2009.12.20 | 1 | 8 | ローズキングダム | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2009.12.20 | 2 | 12 | $エイシンアポロン | Giant's Causeway | Sadler's Wells |
2008.12.21 | 1 | 3 | セイウンワンダー | グラスワンダー | サンデーサイレンス |
2008.12.21 | 2 | 11 | フィフスペトル | キングカメハメハ | Bahri |
2007.12.9 | 1 | 1 | $ゴスホークケン | Bernstein | Grand Slam |
2007.12.9 | 2 | 3 | レッツゴーキリシマ | メジロライアン | バイアモン |
2006.12.10 | 1 | 3 | ドリームジャーニー | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2006.12.10 | 2 | 9 | ローレルゲレイロ | キングヘイロー | テンビー |
参考までに、阪神・芝1600mにおける種牡馬成績も調べておこう(コースリニューアル後の2007年以降/朝日杯フューチュリティSは除く)。
重賞における父馬の系統別成績は、勝率の高い順にサンデーサイレンス系が7.6%、ミスタープロスペクター系が6.5%、ノーザンダンサー系が5.3%、ナスルーラ系が4.5%、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系が3.2%。平均が6.4%だから、サンデーサイレンス系だけが優秀といえる。対象をオープン特別にまで広げて牝馬限定戦を除外すると、ノーザンダンサー系が10.9%でトップに立ち、サンデーサイレンス系が7.6%、その他のヘイルトゥリーズン系が4.8%。また2歳戦成績(牝馬限定戦を除外)は、サンデーサイレンス系が10.9%、ナスルーラ系が8.3%、ノーザンダンサー系が5.4%だ。
イメージとしては、安定感ならサンデーサイレンス系、これを追うのがノーザンダンサー系といったところである。
下は連対馬の父の現役成績を、種牡馬の系統別にまとめたものだ。
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種牡馬 | 主な活躍場所 | 主な勝ち鞍 |
---|---|---|
ノーザンダンサー系 | ||
キングヘイロー | 国内芝 | 高松宮記念 |
Bernstein | 欧州芝 | コンコルドS(芝7ハロン) |
メジロライアン | 国内芝 | 宝塚記念 |
Giant's Causeway | 欧州芝 | サセックスS/英国際S |
ゼンノエルシド | 国内芝 | マイルCS |
ローエングリン | 国内芝 | マイラーズCと中山記念を各2勝 |
Henny Hughes | 北米ダート | キングズビショップS(ダート7ハロン) |
ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系を含む) | ||
ステイゴールド | 国内芝 | 香港ヴァーズ/ドバイシーマクラシック |
グラスワンダー | 国内芝 | 朝日杯3歳S/有馬記念/宝塚記念 |
ディープインパクト | 国内芝 | 3歳クラシック三冠 |
シンボリクリスエス | 国内芝 | 天皇賞・秋と有馬記念を連覇 |
マツリダゴッホ | 国内芝 | 有馬記念 |
ミスタープロスペクター系/ナスルーラ系 | ||
キングカメハメハ | 国内芝 | NHKマイルC/日本ダービー |
サクラバクシンオー | 国内芝 | スプリンターズS連覇 |
ショウナンカンプ | 国内芝 | 高松宮記念 |
ノーザンダンサー系は、メジロライアンを除けば、国内または欧州の芝で活躍した短距離〜マイル血統。いっぽうヘイルトゥリーズン系は2400m以上のGI勝ち馬ばかり。この2系統以外(ミスタープロスペクター系/ナスルーラ系)は短距離〜マイル型といえる。
どうやら系統によって求められる資質が異なるようだ。
また例年このレースは、新種牡馬の産駒が多数出てきたり、海外種牡馬の子がマル外として参戦するなど、出走メンバーの血統は多彩。そのせいか1990年以降の26年間で複数の勝ち馬を出しているのはサンデーサイレンス(3勝)、ブライアンズタイムとキングカメハメハ(各2勝)だけ。この点にも注目しておきたい。
母父の系統別成績は以下の通り。サンデーサイレンス系が大きくリードしている。
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母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 6回 | 3回 | 2回 | 35頭 | 17.1% | 25.7% | 31.4% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 0回 | 0回 | 8頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ミスタープロスペクター系 | 2回 | 0回 | 1回 | 25頭 | 8.0% | 8.0% | 12.0% |
ナスルーラ系 | 1回 | 2回 | 3回 | 30頭 | 3.3% | 10.0% | 20.0% |
ノーザンダンサー系 | 0回 | 4回 | 4回 | 52頭 | 0.0% | 7.7% | 15.4% |
その他の系統 | 1回 | 1回 | 0回 | 11頭 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
なお、過去10年の勝ち馬10頭のうち、6頭が「母の母の父がナスルーラ系」というタイプ。これも極端な偏りといえそうだ。
狙えそうな配合は(1)父サンデーサイレンス系(2400m以上のGI勝ち馬)×母父はノーザンダンサー系以外、(2)父その他のヘイルトゥリーズン系(2400m以上のGI勝ち馬)×母父サンデーサイレンス系、(3)父ノーザンダンサー系(国内・欧州の芝短距離〜マイル型)×母父サンデーサイレンス系またはミスタープロスペクター系、(4)父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンス系、以上の4タイプ。母の母の父がナスルーラ系で、過去にこのレースの勝ち馬を出していない種牡馬(キングカメハメハを除く)なら、さらに推せる。
今年の登録馬を見ると、条件完全合致+強調条件充足という馬は該当なし。タイプ(1)では、モンドキャンノは父が短距離型キンシャサノキセキ、レッドアンシェルは母父が2・3着の多いノーザンダンサー系Storm Catなど、どこかに“引っ掛かり”がある。強いて挙げれば、「母母父ナスルーラ系」の強調条件を満たさないまでも父マンハッタンカフェ×母父ミスタープロスペクター系Coronado's Questのアメリカズカップが一番手か。
タイプ(2)のトラストも「母母父ナスルーラ系」の強調条件はクリアしていないものの、父スクリーンヒーロー×母父サンデーサイレンス系エイシンサンディなら問題なし。タイプ(3)には父Frankelのミスエルテがいるが、母父が勝率の低いナスルーラ系Pulpitという点が疑問だ。
タイプ(4)ではキングカメハメハの血を引くルーラーシップの産駒ダンビュライトが、母父サンデーサイレンス、母母父がナスルーラ系Rivermanで面白い存在。ただしルーラーシップが短距離〜マイル型ではない点がネックだ。
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父 | スクリーンヒーロー Screen Hero 2004年 栗毛(千歳市) |
*グラスワンダー Grass Wonder 1995年 栗毛(米) |
Silver Hawk 1979年(米) |
Roberto | Hail to Reason |
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Nothirdchance | |||||
Gris Vitesse | Amerigo | ||||
Matchiche | |||||
Ameriflora 1989年 |
Danzig | Northern Dancer | |||
Pas de Nom | |||||
Graceful Touch | His Majesty | ||||
Pi Phi Gal | |||||
ランニングヒロイン Running Heroine 1993年 鹿毛(千歳市) |
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿(米) |
Halo | Hail to Reason | ||
Cosmah | |||||
トラスト Trust(JPN) 牡 2歳 父10歳・母13歳時産駒 2014年 芦毛(新冠町) |
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | |||||
ダイナアクトレス 1983年 鹿毛(千歳市) |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |||
Lady Victoria | |||||
モデルスポート | モデルフール | ||||
*マジックゴディス | |||||
エイシンサンディ Eishin Sandy 1993年 鹿毛(浦河町) |
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿(米) |
Halo | Hail to Reason | ||
Cosmah | |||||
Wishing Well | Understanding | ||||
Mountain Flower | |||||
エイシンウィザード 1986年 芦毛(静内町) |
ノーザリー | Northern Dancer | |||
Politely | |||||
母 | グローリサンディ Glory Sandy 2001年 芦毛(新冠町) |
シルバーナイキ | ドン | ||
ケープルビー | |||||
ダイヤターン Diatan 1994年 芦毛(門別町) |
メジロティターン 1978年 芦毛(伊達市) |
メジロアサマ | *パーソロン | ||
*スヰート | |||||
*シェリル | Snob | ||||
Chanel | |||||
キョウシンタマヨリ 1986年 鹿毛(浦河町) |
ハギノカムイオー | *テスコボーイ | |||
イットー | |||||
ハグロタマヨリ | *マニックス | ||||
ソロナコメット |