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デイリー杯2歳Sを快勝したエアスピネル
前走デイリー杯2歳Sはスローペースの中、先団を見ながら追走。最後の直線ではライバルのシュウジをアッサリと差し切り、3馬身半突き抜けた。稍重馬場でマークした34秒0の脚は強烈で、全体の勝ち時計も非常に優秀だった。母エアメサイアは05年の秋華賞馬で、近親にも活躍馬が多数。良血馬らしい素質とスケールを早くも漂わせている。昨年から展開の紛れが少なくなった阪神芝1600mとなり、今回も力を存分に発揮できる舞台だ。騎乗予定の武豊騎手にとっても、JRAの平地G1完全制覇がかかる大一番。前人未到の大偉業達成の瞬間が刻一刻と迫る。
京王杯2歳Sを勝利したボールライトニング
10月の京都芝1400mでデビュー。1番人気に応えて勝利すると、前走は京王杯2歳Sに出走。前半600m通過が36秒5という異例のスローペースの中、先団外目でしっかりと折り合い、最後の直線は堅実に末脚を伸ばして1馬身1/4抜けた。父がダイワメジャーで、半姉は08年小倉2歳Sを制したデグラーティア(父フジキセキ)。スプリンターを意識させる血統ではあるが、前走のレース運びができれば距離延長は問題なさそう。阪神芝1600mでも終いが鈍る心配はさほどなさそうだ。スケール感は及ばずとも、現時点での完成度とセンスで好勝負に持ち込みたい。
エアスピネルと同じく父はキングカメハメハ。母シーザリオは05年に日米オークスを制覇。半兄にはエピファネイア(菊花賞・JC)がいる。つまり母はエアメサイアとは同期であり、エアスピネルとの因縁を感じさせる超良血馬である。デビュー戦となった11月の京都芝2000mが鮮烈。溢れるパワーと脚力を見せつけ、好時計で楽勝した。2着に下したピースマインドが先週の未勝利戦を圧勝したことからも、本馬の強さがうかがえる。将来的には中距離がベストとなるだろうが、現時点の阪神芝1600mならば問題なく対応できるはず。キャリア1戦でも楽しみの方が大きい。
前走サウジアラビアロイヤルCは1番人気での出走。8枠スタートから中団につけて最後の直線へと入ったが、いざ追い出されるともたついた。それでも残り100mからエンジンがかかり、一気に急追。勝ち馬ブレイブスマッシュにハナ差まで迫った。勝ちたかった競馬だったが、まだキャリアは2戦目。経験を積むことが今後のプラスになるはず。デビュー戦となった夏の新潟芝1800mが強烈。好時計で5馬身差をつけた内容から、間違いなく高い素質を秘めている。血統的に阪神芝1600mの舞台は歓迎。武器である瞬発力で、一気の差し切りを狙う。
1勝馬の上、初勝利が3戦目と、一見成績は地味だ。だが、初勝利を飾った中山芝1600mの競馬が強烈。出遅れながらも豪快に差し切り5馬身抜けた。着差もさることながら、勝ち時計が稍重ながら非常に速かった。ここ2走は東京の重賞に挑戦。サウジアラビアロイヤルCと東スポ杯2歳Sがともに5着だった。強敵相手でももう少し迫ってもおかしくなかったが、展開的には平均からスローで向いたとは言い難い。ゴール前では脚を使って差を詰めており、ペース次第では違う結果となったかもしれない。今回はマイル戦で、右回りの阪神。条件は好転しそうだ。