競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > 朝日杯フューチュリティステークス > 2015 > 血統分析
朝日杯フューチュリティSの過去10年における血統別成績は以下の通り。ノーザンダンサー系のアベレージが一歩抜け出し、これを追うのが非サンデーサイレンス系のヘイルトゥリーズン系で、サンデーサイレンス系は3着の多さが目立つ。
この表は右にスクロールできます。
父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンダンサー系 | 4回 | 5回 | 2回 | 29頭 | 13.8% | 31.0% | 37.9% |
サンデーサイレンス系 | 2回 | 2回 | 5回 | 58頭 | 3.4% | 6.9% | 15.5% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 2回 | 0回 | 0回 | 13頭 | 15.4% | 15.4% | 15.4% |
ミスタープロスペクター系 | 1回 | 2回 | 2回 | 32頭 | 3.1% | 9.4% | 15.6% |
ナスルーラ系 | 1回 | 1回 | 1回 | 25頭 | 4.0% | 8.0% | 12.0% |
その他の系統 | 0回 | 0回 | 0回 | 2頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ただし、2013年までは中山、昨年からは阪神と開催地が変更されたことは見逃せない。同じ外回りの芝1600mでも、中山は1コーナー横ポケットからのスタート+終始下り+直線は310m+ゴール前に2m以上の急坂というレイアウトなのに対し、阪神は向こう正面中ほどからのスタート+道中はほぼ平坦で4コーナーから緩やかな下り+直線は473.6m+ゴール前に1.8mの坂と、コース形態は大きく異なるのだ。
昨年は1番人気のダノンプラチナ(父ディープインパクト)が勝ち、14番人気のアルマワイオリ(父マツリダゴッホ)が2着。3着には3番人気クラリティスカイ(父クロフネ)が入ってノーザンダンサー系も相変わらず有力といえるはずだが、コース替わりによってサンデーサイレンス系が成績を伸ばしてくる可能性もある。
ここでは一応、ノーザンダンサー系と、サンデーサイレンス系を含むヘイルトゥリーズン系の争い、としておきたい。
この表は右にスクロールできます。
日付L | 着 | 番 | 馬名 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|---|
2014.12.21 | 1 | 2 | ダノンプラチナ | ディープインパクト | Unbridled's Song |
2014.12.21 | 2 | 6 | アルマワイオリ | マツリダゴッホ | ピルサドスキー |
2013.12.15 | 1 | 6 | $アジアエクスプレス | Henny Hughes | Running Stag |
2013.12.15 | 2 | 11 | ショウナンアチーヴ | ショウナンカンプ | サンデーサイレンス |
2012.12.16 | 1 | 14 | ロゴタイプ | ローエングリン | サンデーサイレンス |
2012.12.16 | 2 | 5 | コディーノ | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2011.12.18 | 1 | 3 | アルフレード | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
2011.12.18 | 2 | 4 | マイネルロブスト | ゼンノエルシド | メジロライアン |
2010.12.19 | 1 | 11 | グランプリボス | サクラバクシンオー | サンデーサイレンス |
2010.12.19 | 2 | 5 | リアルインパクト | ディープインパクト | Meadowlake |
2009.12.20 | 1 | 8 | ローズキングダム | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2009.12.20 | 2 | 12 | $エイシンアポロン | Giant's Causeway | Sadler's Wells |
2008.12.21 | 1 | 3 | セイウンワンダー | グラスワンダー | サンデーサイレンス |
2008.12.21 | 2 | 11 | フィフスペトル | キングカメハメハ | Bahri |
2007.12.9 | 1 | 1 | $ゴスホークケン | Bernstein | Grand Slam |
2007.12.9 | 2 | 3 | レッツゴーキリシマ | メジロライアン | バイアモン |
2006.12.10 | 1 | 3 | ドリームジャーニー | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2006.12.10 | 2 | 9 | ローレルゲレイロ | キングヘイロー | テンビー |
2005.12.11 | 1 | 12 | フサイチリシャール | クロフネ | サンデーサイレンス |
2005.12.11 | 2 | 5 | スーパーホーネット | ロドリゴデトリアーノ | エルセニョール |
参考までに、阪神・芝1600mにおける種牡馬成績も調べておこう(コースリニューアル後の2007年以降/昨年の朝日杯フューチュリティSは除く)。
重賞における父馬の系統別成績は、勝率の高い順にサンデーサイレンス系が7.4%、ミスタープロスペクター系が7.0%、ノーザンダンサー系が5.6%、ナスルーラ系が4.8%、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系が3.4%。対象をオープン特別にまで広げて牝馬限定戦を除外すると、ノーザンダンサー系が10.7%でトップに立ち、サンデーサイレンス系が7.6%、その他のヘイルトゥリーズン系が5.2%。また2歳戦に限る(牝馬限定戦を除外)と、サンデーサイレンス系が10.8%、ナスルーラ系が9.3%、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系が4.9%、ノーザンダンサー系が4.8%、ミスタープロスペクター系が3.2%の順だ。
やはりこのコース、安定感ならサンデーサイレンス系といえそうだ。
下は連対馬の父の現役成績を、種牡馬の系統別にまとめたもの
この表は右にスクロールできます。
種牡馬 | 主な活躍場所 | 主な勝ち鞍 |
---|---|---|
●ノーザンダンサー系 | ||
クロフネ | 国内芝・ダート | NHKマイルC/JCダート |
ロドリゴデトリアーノ | 欧州芝 | 愛2000ギニー/英国際S |
キングヘイロー | 国内芝 | 高松宮記念 |
Bernstein | 欧州芝 | コンコルドS(芝7ハロン) |
メジロライアン | 国内芝 | 宝塚記念 |
Giant'sCauseway | 欧州芝 | サセックスS/英国際S |
ゼンノエルシド | 国内芝 | マイルCS |
ローエングリン | 国内芝 | マイラーズCと中山記念を各2勝 |
Henny Hughes | 北米ダート | キングスビショップS(ダート7ハロン) |
●ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系を含む) | ||
ステイゴールド | 国内芝 | 香港ヴァーズ/ドバイシーマクラシック |
グラスワンダー | 国内芝 | 朝日杯3歳S/有馬記念/宝塚記念 |
ディープインパクト | 国内芝 | 3歳クラシック三冠 |
シンボリクリスエス | 国内芝 | 天皇賞・秋と有馬記念を連覇 |
マツリダゴッホ | 国内芝 | 有馬記念 |
●ミスタープロスペクター系/ナスルーラ系 | ||
キングカメハメハ | 国内芝 | NHKマイルC/日本ダービー |
サクラバクシンオー | 国内芝 | スプリンターズS連覇 |
ショウナンカンプ | 国内芝 | 高松宮記念 |
ノーザンダンサー系は、メジロライアンを除けば、国内または欧州の芝で活躍した短距離〜マイル血統。いっぽうヘイルトゥリーズン系は2400m以上のGI勝ち馬ばかり。この2系統以外(ミスタープロスペクター系/ナスルーラ系)は短距離〜マイル系といえる。
どうやら系統によって求められる資質が異なるようだ。
また例年このレースは、新種牡馬の産駒が多数出てきたり、海外種牡馬の子がマル外として参戦するなど、出走メンバーの血統は多彩。そのせいか1990年以降で複数の勝ち馬を出しているのはサンデーサイレンス(3勝)とブライアンズタイム(2勝)だけ。ここ19年間は勝ち馬の父がすべて異なっていることに注目しておきたい。
母父の系統別成績は以下の通りだ。
この表は右にスクロールできます。
母父の系統 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 6回 | 2回 | 2回 | 31頭 | 19.4% | 25.8% | 32.3% |
その他のヘイルトゥリーズン系 | 0回 | 0回 | 0回 | 9頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ノーザンダンサー系 | 0回 | 4回 | 4回 | 57頭 | 0.0% | 7.0% | 14.0% |
ナスルーラ系 | 1回 | 2回 | 3回 | 31頭 | 3.2% | 9.7% | 19.4% |
ミスタープロスペクター系 | 2回 | 0回 | 1回 | 21頭 | 9.5% | 9.5% | 14.3% |
その他の系統 | 1回 | 2回 | 0回 | 10頭 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
もう少し詳しく見ると、サンデーサイレンス系の6勝・2着2回はすべて「母父サンデーサイレンス」。ナスルーラ系とミスタープロスペクター系の計3勝はGrand Slam、Running Stag、Unbridled's Songと、すべて海外(アメリカ)種牡馬。ノーザンダンサー系の2着4回はテンビー、Sadler's Wells、メジロライアン、ピルサドスキーで、すべて芝の中長距離タイプだ。
また過去6年の勝ち馬を見ると、母の母の父はすべてナスルーラ系。これも極端な偏りである。
父の系統は、サンデーサイレンス系&その他のヘイルトゥリーズン系(2400m以上のGI勝ち馬)およびノーザンダンサー系(国内または欧州の芝で活躍した短距離〜マイル血統)が有力。過去にこのレースの勝ち馬を出していない種牡馬なら、さらに推せる。
母の父としてはサンデーサイレンスが一番手。次いでナスルーラ系とミスタープロスペクター系の海外(アメリカ)種牡馬。ノーザンダンサー系(芝の中長距離タイプ)は連軸向きだろう。母の母の父がナスルーラ系なら文句なしだ。
父がヘイルトゥリーズン系(2400m以上のGI勝ち馬)+このレースの勝ち馬を出していないという点を重視するなら、マンハッタンカフェ産駒イモータル(母父は「その他の系統」にあたるAcatenango)か、父スクリーンヒーロー×母父エイシンサンディのウインオスカーだ。
母父サンデーサイレンスならキングカメハメハ(このレースの勝ち馬を出している)産駒のエアスピネル。母父ミスタープロスペクター系の海外種牡馬で見るとラヴアンドポップ(父はジャパンC勝ち馬アドマイヤムーン)になる。
母の母の父がナスルーラ系というタイプは登録馬中2頭だけ。ハレルヤボーイは父トーセンファントム(サンデーサイレンス系)に2400m以上のGI勝ち鞍がなく、母父はキングカメハメハ。キャプテンペリーは父クロフネがフサイチリシャールをすでに出しているし、母父はネオユニヴァース。いずれもピタリと条件にハマるわけではないが、面白そうな存在ではある。
この表は右にスクロールできます。
父 | マンハッタンカフェ Manhattan Cafe 1998年 青鹿(千歳市) |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿(米) |
Halo 1969年(米) |
Hail to Reason | Turn-to |
---|---|---|---|---|---|
Nothirdchance | |||||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||||
Almahmoud | |||||
Wishing Well 1975年 |
Understanding | Promised Land | |||
Pretty Ways | |||||
Mountain Flower | Montparnasse | ||||
Edelweiss | |||||
*サトルチェンジ Subtle Change 1988年 黒鹿(愛) |
Law Society 1982年 |
Alleged | Hoist the Flag | ||
Princess Pout | |||||
イモータル Immortal(JPN) 牡 2歳 父15歳・母14歳時産駒 2013年 青鹿(安平町) |
Bold Bikini | Boldnesian | |||
Ran-Tan | |||||
Santa Luciana 1973年 |
Luciano | Henry the Seventh | |||
Light Arctic | |||||
Suleika | Ticino | ||||
Schwarzblaurot | |||||
Acatenango 1982年 |
Surumu 1974年 |
Literat | Birkhahn | ||
Lis | |||||
Surama | Reliance | ||||
Suncourt | |||||
Aggravate 1966年 |
Aggressor | Combat | |||
Phaetonia | |||||
母 | *ショアー Shoah 1999年 黒鹿(独) |
Raven Locks | Mr Jinks | ||
Gentlemen's Relish | |||||
So Sedulous 1991年 |
The Minstrel 1974年 |
Northen Dancer | Nearctic | ||
Natalma | |||||
Fleur | Victoria Park | ||||
Flaming Page | |||||
Sedulous 1986年 |
Tap On Wood | Sallust | |||
Cat O'Mountaine | |||||
Pendulina | Prince Tenderfoot | ||||
Rosemarin |