競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > フェブラリーステークス > 2016 > 有力馬情報
3連覇の大偉業に挑むコパノリッキー
昨年と一昨年のこのレースの覇者。今回は史上初の3連覇がかかる。年齢的な衰えや、その実力を疑う余地はないが、そう簡単な仕事ではないことは歴史が証明している。フェブラリーSはもちろん、同一G1の3連覇は中央競馬史上いまだ達成されていないからだ。大偉業達成の条件としては、スタートを決めてすんなりと先行できるかにかかっている。近2走で徹底マークをしてきたホッコータルマエが、今回は不在であることは大きな好材料となるだろう。失速する懸念は残りつつも、力を出し切ることができるかどうか。
強烈な差し脚で武蔵野Sを制したノンコノユメ
3歳ダート王者として挑んだ前走チャンピオンズカップは惜しくも2着に敗退。速いペースとなり、道中の追走には苦労したが、コパノリッキーとホッコータルマエが失速するほどの厳しい展開だった。最後の直線は最内を捌きながらの伸び。鞍上の度胸と手腕は見事だったが、サンビスタの激走の前に届かずという運のなさがあった。今回は距離短縮で、さらに追走は忙しくなりそうだが、コーナーが2回となる点は歓迎できる。東京ダート1600mの実績は十分。ユニコーンSと武蔵野Sでの強烈な差し脚が印象的だ。鮮やかな差し切り勝ちの期待がかかる。
一気のG1取りに挑む上がり馬のモーニン
優先出走権獲得のため、勝利が義務付けられた前走根岸Sを優勝。好位追走から最後の直線で抜け出し、重賞初制覇を飾った。勝ち時計の1分22秒0(稍重)はレースレコードだった。ただ、時計的な面で言えば、それほど大きな評価はできない。時計が出やすい馬場であったことを考慮する必要があるだろう。デビューからの連勝が武蔵野Sで止まってはいるが、おそらく1600mでも問題はない。抜群のスピードと安定感あるレース運びが強みとなる。目下の勢いがあれば、今回のメンバー相手でもヒケは取らないはず。一気のG1制覇を目指す。
高木登厩舎所属で、同厩舎のサウンドトゥルーとともに昨年大きな飛躍を遂げた。秋最初の時点では、古馬のサンビスタやアムールブリエにはまだ及ばないという印象だったが、JBCレディスクラシックを5馬身差の圧勝。一気に女王の座についた。2着に下したサンビスタが次走チャンピオンズCを制したことも驚きの一つで、牝馬だからと言って侮れない。今年初戦のTCK女王盃を優勝。勝って当然のメンバーではあったが、ここまで順調であることの証明にはなる。スピードと瞬発力が問われる東京のダートにも対応できるようならば、チャンスはあるだろう。
前走東海ステークスで重賞初制覇。モンドクラッセを半馬身差で見る形で、2番手からの追走。前半1000m通過が62秒9で、ゆったりとした流れだったため、手応えは終始楽だった。残り100mあたりで同馬を競り落とし、最後は2馬身抜けた。勝ち時計も速くはなかったが、臨戦過程としては上々。13年はグレープブランデー、そして昨年はコパノリッキーが東海Sを制し、本番を優勝している。元々力はあった馬で、1600万の観月橋SやOP特別のアルデバランSが強い勝ちっぷり。軽いダートは合っている。初となる東京ダート1600mの適性がカギとなるだろう。
前走東海Sは急きょ乗り替わりとなるアクシデント。結果的には1番人気を裏切る形での3着となってしまったが、前々が残る展開となり、厳しいレースとなった。力負けではないだろう。2走前のチャンピオンズCがメンバー中3位の上がりをマークしての4着。ノンコノユメやサウンドトゥルーには及ばなかったが、タイム差はほとんどなかった。展開が向いたにせよ、初のG1でこれだけ善戦できれば十分評価できる。今回は東京ダート1600m。真っ向勝負の舞台で、底力がモロに問われるが、差がないレースは可能だろう。
重賞5勝の実績馬で、中央ではプロキオンSを連覇中。さらに盛岡のマイルCS南部杯も連覇中であり、すべて左回りのレースとなっている。右回りにも対応できるが、ベストは左回り。なおかつ、距離には限界があり、1800mになると苦しい。1400〜1600mで本領を発揮する。過去のフェブラリーSは13着、3着。中央場所のG1で勝利があるとすれば、ここしかないと言っていいだろう。昨年のJBCスプリント3着以来の実戦だが、ひと息入っても力は出せるタイプ。今回も自分の力はしっかりと示すことができそうだ。
昨年のJBCスプリントを鮮やかに逃げ切り優勝。本命と目されていたダノンレジェンドを下す快挙だった。父サウスヴィグラス譲りの快速が最大の武器。その分、距離は1400mまでが守備範囲だろう。ただ、展開のカギを握りそうな存在であり、無視はできない。昨年のフェブラリーSでは痛恨の出遅れを喫し、自分の競馬ができずに10着に終わった。今回も芝スタートであるため、ダッシュが決まらない心配は残るが、ハナへ行くことができれば前年とは全く違う競馬ができるだろう。どこまで粘り込むことができるか。
12年の東京大賞典を制した地力の持ち主。その後の勝利は14年エルムSにとどまっており、全盛期の勢いはない。年齢的にも明け8歳となり、これ以上の上積みは難しいかもしれない。ただ、近2走の敗因はハッキリとしている。2走前のチャンピオンズCは、ホッコータルマエを見ながら早目に動いたが故の失速。前走東海Sは展開が不向きだった。時計が出る速い馬場を苦にしないタイプで、東京のダートも決して悪くはない。昨年のフェブラリーSは5着ながら、上がり3ハロンはメンバー中最速だった。欲を言えばもう少し距離はほしいが、前年並みのパフォーマンスができても不思議はない。
13年のフェブラリーSを優勝。その後は勝ち鞍を挙げておらず、こちらも全盛期のデキには及ばない。ただ、活力は衰えていない。前走根岸Sは10番人気の低評価に反発しての3着。1頭だけ重い斤量58キロを背負っての内容であり、着差以上の評価ができる。年齢を重ねるごとに折り合いにやや不安がでてきたため、現状では1400〜1600mが最も力を出せる条件だろう。昨年のフェブラリーSも11番人気ながら4着。臨戦過程的には前年と同様で、順調に使われている強みはある。展開が向けば、善戦は十分可能だろう。