第32回 フェブラリーステークス レース回顧｜G�T特集

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コパノリッキー、力でねじ伏せて史上初の連覇達成！

第32回フェブラリーＳは武豊騎手騎乗の１番人気コパノリッキーが、２番手追走から最後の直線で力強く脚を伸ばして抜け出し優勝。史上初となるフェブラリーＳ連覇を果たした。勝ち時計は1分36秒3（良）。鞍上の武騎手は08年ヴァーミリアン以来となるこのレース４勝目。本馬を管理する村山明調教師は昨年に続き、このレース２勝目となった。

２着は半馬身差で内田博幸騎手騎乗の５番人気インカンテーション。３着は3/4馬身差で戸崎圭太騎手騎乗の３番人気ベストウォーリア。

レース展開・総括

コーリンベリーが出遅れ、アドマイヤロイヤルがハナへ

スタートで２番コーリンベリーが出遅れ。４番コパノリッキーもスタートはあまり良くなかったが、押っつけて出ていき先行集団へ。ダートコースに入り、７〜８頭が一団の中、大外の16番アドマイヤロイヤルがハナを主張。内のコパノリッキーを制してハナに立った。１馬身差の２番手に控えてコパノリッキー。１馬身差の３番手に15番キョウワダッフィー。その後ろは７番グレープブランデー、８番レッドアルヴィス、13番ワンダーアキュート、14番インカンテーションが横に並んで先団を形成。１馬身差で９番サンビスタ、そして10番ベストウォーリア。コーリンベリーは内の中団まで挽回。２馬身差で６番ハッピースプリント、11番ワイドバッハが追走。その後ろは縦にばらけて１番ローマンレジェンド、12番サトノタイガー。２馬身離れて５番カゼノコ、３番シルクフォーチュンという隊列となった。

前半800m通過は46秒9で速い流れ。昨年よりも厳しくＧ１らしいペースとなった。３コーナーを過ぎてアドマイヤロイヤルが１馬身のリードで引っ張る。直後にコパノリッキーがガッチリとマークし、その後ろの集団もかたまりになって４コーナーへ向かった。

２番手から抜け出し、インカンテーションの追撃を封じる

最後の直線に入ると間もなく、アドマイヤロイヤルにコパノリッキーが並びかけた。２列目からはグレープブランデー、キョウワダッフィー、インカンテーションらが迫り、横一線の叩き合いとなった。内の狭いところからはローマンレジェンド。馬群の中からはベストウォーリア、大外からはワイドバッハが懸命に脚を伸ばしにかかった。

残り250mでコパノリッキーは敢然と先頭に立ち、ジリジリと後続を突き放しにかかる。アドマイヤロイヤルは力つき、インカンテーションが単独の２番手に。その外からはベストウォーリア、そしてワイドバッハが強烈な伸びを見せた。しかし、先頭のコパノリッキーはそのまま堂々と押し切り優勝を飾った。２着はインカンテーション。３着はベストウォーリア。

昨年よりも強い内容で制し、偉業を達成

展開のカギを握ると思われていたコーリンベリーが出遅れるアクシデントがあったが、アドマイヤロイヤルが積極的に出ていったためペースは速くなった。コパノリッキーは２番手に甘んじたが、被されない位置取りを意識し、結果的にはスムーズなレース運びができた。そして、余力十分で最後の直線に向くと、力強い伸び脚で後続をねじ伏せた。昨年よりも強い競馬内容で、史上初となるフェブラリーＳ連覇を達成。過去の名馬が達成できなかった偉業を成し遂げた。

２着インカンテーションは近２走とは一転し、積極的に出ていき好位のポジションを取ることができた。コパノリッキーを負かしに行く競馬で最後まで食い下がり、後続に差されなかった点は評価できる。こちらも強い内容だった。テン乗りながら力を存分に引き出した内田騎手の手腕が光った。

【第32回 フェブラリーステークス　成績表】

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