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初のフェブラリーS連覇に挑むコパノリッキー
昨年のこのレースではシンガリ人気ながらホッコータルマエの追撃を押さえ切って優勝。周囲を驚かせたが、3歳時の成績とその後の活躍を見れば、フロックの勝利ではないことは明らかだ。昨年はその他に、かしわ記念とJBCクラシックを制しており、格的にはメンバー中トップ。前走東海Sでも力の違いを見せつける完勝劇を飾った。今回はホッコータルマエ不在ということもあり、今年は1番人気での出走になるだろう。ただ、自分の形に持ち込めないと脆さを見せる弱点は依然として抱えている。昨年のチャンピオンズCでは出遅れて12着に敗れた。まだフェブラリーSを連覇した馬がいない点も気にかかるジンクス。スムーズに流れに乗れるかが最大のカギだ。
みやこSを制したインカンテーション
前走東海Sはスタートで躓いて最後方からの追走。それでも道中が淀みないペースで流れたため、最後の直線では末脚が生きて3着まで押し上げた。勝ち馬のコパノリッキーとの差は大きかったが、スムーズなレースができていれば十分2着は確保できた競馬だった。2走前のチャンピオンズカップも展開不向きとなり、4番人気で10着。近2走は不完全燃焼の内容だ。一貫して中距離路線を進み、重賞勝ちはみやこSとレパードS。今回、マイル戦への対応がカギとなるが、東京コースならば不利にはならないかもしれない。前走の決め手を見ると、直線が長いコースは魅力だ。うまくレースの流れに乗りたいところだ。
武蔵野Sを好時計で差し切ったワイドバッハ
血統は地味ながら、条件クラスからコツコツとキャリアを積み、着実に力をつけてきた。昨年の武蔵野Sで重賞初制覇を飾ったわけだが、エアハリファを下した競馬で、勝ち時計も非常に優秀だった。次走のチャンピオンズCはメンバー中最速の上がりを使って6着。ペースが遅く、距離もベストではなかったことを考えると仕方がない結果だ。前走根岸Sではエアハリファにお返しをされての2着だったが、上がり3ハロンは1位。東京コースでの強烈な決め手が光る。今回も展開次第となるが、一発の魅力は大いに秘めている。
南部杯でG1初制覇を果たしたベストウォーリア
昨年秋は南部杯でG1初制覇を果たしたが、相手が強化されたその後のレースでは懸念された通りの結果となった。JBCクラシックは5着、チャンピオンズカップは11着に敗退。距離が長かった点も敗因の一つだが、中距離路線の一線級相手では地力が劣る感が否めない。それでも昨年のフェブラリーS(13着)の二の舞になるとは言えない。実績十分の東京ダート1600mならば、もう少しいい競馬になっていい。6月のアハルテケSではエアハリファよりも0.5キロ重いハンデでタイム差なしの2着。13年の武蔵野Sではベルシャザールと0.1秒差の3着だった。今回は一変できる可能性が高い。
昨年、盛岡でのJBCレディスクラシックを制覇。返す刀で挑んだチャンピオンズカップでは15番人気ながら4着と善戦した。近年は牝馬限定のダートG1勝ち馬でも、牡馬が相手では歯が立たない状況が続いていた。それだけに、ここにきての本馬の充実ぶりには目を見張るものがある。前走TCK女王盃では斤量57キロを背負って貫禄の勝利。いい形でこのレースを迎えることができそうだ。今回はマイル戦なので、道中のスピードに耐えて終いの脚を残すことができるかがポイント。東京コースも初となる。善戦以上の走りを見せられるか。
昨年は帝王賞でコパノリッキーを下して優勝と、古豪健在をアピール。秋は休み明けで盛岡のJBCクラシックが3着、チャンピオンズカップは追い込む不利な形からメンバー中3位の脚を使って5着と、悪くない競馬だった。しかし、前走東京大賞典が3番人気で7着。大崩れがほとんどない堅実な走りが持ち味だっただけに、心配となる結果だ。明け9歳となり、さすがに体力面で不安がある点は隠せない。フェブラリーSは過去に2度の3着があるが、昨年は6着に敗退。力を出し切ることができれば差がない競馬にはなるだろうが、突き抜けるイメージは持ちにくい。
前走東京大賞典は5着と案外な競馬に終わったが、2走前のチャンピオンズカップでは3着と好走した。休み明けはかなり走る一方、使い込む形は最近いい印象がない。今回は中7週と中途半端な間隔だが、トライアルを使わなかった点は好材料と考えたい。東京競馬場は未経験で、マイル戦も経験は少ない。ただ一応、13年のかしわ記念で3着の実績がある。そして昨年、不良馬場のエルムSを制した内容を見ると、スピード競馬には対応できそうだ。ゲートが五分ならばコパノリッキーをマークする形になりそうで、作戦はわかりやすい。どこまで食い下がることができるか。
休み明けだった3走前のJBCクラシックは、不本意な競馬で離された7着だった。しかし、2走前のチャンピオンズCは同じ7着でも内容は雲泥の差。後方追走は変わらずだが、上がり3ハロンはメンバー中2位。先行馬有利の展開だったことも加味すると、評価していい競馬。昨年の3歳ダート王者が、叩かれて確実に良化を見せた。前走川崎記念はホッコータルマエ以外は強敵がいなかったため、順当な結果だろうが実際に2着と結果を出せたのは大きい。今回のマイル戦はやや忙しい印象で、脚をしっかりと溜められるかがカギ。展開に左右される面も大きいだろう。
一昨年のフェブラリーSの覇者。しかし、その後は故障による休養もあり、勝ち鞍がない。唯一好走を果たしたのは昨年の武蔵野S。エアハリファと同じく好位追走から3着になだれ込んだ。斤量が58キロで、上位2頭よりも重く、2着の同馬との着差は0.5秒差。同斤量でも着順は同じだった可能性は高いが、東京ダート1600mでいい競馬をした点においては、今回大きな意味を持つ。前走根岸Sは逃げる形で10着に終わっており、やはりできるだけ脚を溜めた方が持ち味は生きるだろう。一変は保証できないものの、地力は侮れない。
南関東から遠征の実績馬。北海道2歳優駿→全日本2歳優駿→羽田盃と3連勝をマーク。並大抵の馬ではできない芸当だ。ジャパンダートダービーでは2着に惜敗し、連勝は止まったがカゼノコとはタイム差がなかった。その後は休養明けの東京大賞典が4着。ホッコータルマエとコパノリッキーは別格と考えれば、善戦と言えるだろう。中距離路線はどうしてもJRA勢の層が厚い。同じ南関東のサトノタイガーがJBCスプリントとカペラSで2着と好走しており、マイル以下の舞台の方が地方馬は通用しやすい。実際には東京の速い馬場への対応が大きな課題だろうが、見せ場は作りたい。