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このレース連覇を狙うマリアライト
休み明けのオールカマーを叩いての参戦は、昨年と同じローテーション。同レースでの着順は2年連続で5着だったが、今年は勝ち馬から0.3秒差であり、内容的には良くなっている。本質的にはパンパンの良馬場よりも、しぶった馬場の方が得意。強力なメンバーが揃った宝塚記念で、ドゥラメンテ以下をねじ伏せることができたのは馬場の恩恵もあったはずだ。良馬場だった場合、取りこぼす可能性はあるだろう。ただ、距離適性が高い点は大きな強みで、大崩れは考えにくい。10〜11年のスノーフェアリー以来となる連覇を目指す。
復活をかける昨年の二冠馬
昨年の3歳牝馬の二冠馬で、実績はメンバー中上位。秋華賞以来勝ち鞍は遠ざかっているが、敗因はハッキリとしている。JCは疲労や相手関係の厳しさ。今年の2戦はいずれもマイル戦で、特に前走のヴィクトリアマイルはスピード能力が問われた。1分31秒9の走破タイムで2着ならば、力は示した形。今回の芝2200mの方が適条件であろう。ただ、問題は休み明けであること。上位人気馬による例はないが、過去10年、休み明けで好走した馬はいない。本番当日までにキッチリと仕上がるかがポイントだ。
G1初制覇を狙うクイーンズリング
ミッキークイーンと同世代の実力馬で、昨年の秋華賞は2着と好走。続くエリザベス女王杯は8着だったが、勝ち馬とは0.3秒差だった。今年に入り京都牝馬Sと、前走府中牝馬Sを勝利。G3やG2レベルでは、しっかりと結果を残せるようになっている。芝1400mの重賞を2勝しているものの、ヴィクトリアマイル8着の結果を見ると、マイル以下がベストという雰囲気ではなさそうだ。2000m以上の距離であらためて注目したいところ。脚質が自在である点は強みで、いい位置でレースの流れに乗りたい。
前走秋華賞は4番人気で2着。最後は勝ち馬ヴィブロスの決め手に屈したが、この馬としては力を出し切ったと言えるだろう。紫苑Sが不完全燃焼の内容だったので、前走ぐらい走っても何ら不思議はない。通常ならば秋華賞で2着の実績があれば、ここでも十分通用するのだが、同世代のライバルの多くが故障で戦線離脱したという事実がある。初対戦となる古馬を相手に、G1でいきなり勝ち負けになるかどうか。勝ち切るには、もうワンパンチ決め手がほしい印象。順調に使われている強みと、巧みな立ち回りでどこまで迫れるか。
今年初戦の京都記念で、牡馬を相手にしての伝統のG2で2着と善戦。かなり馬場が悪い中での激走だっただけに、反動が出ただろうか。その後の大阪杯、目黒記念、宝塚記念はあまり見せ場がなく大きく敗れてしまった。今回、休み明けである点は不利だが、間隔をあけてリフレッシュを期待する意味がある。昨年のローズSではミッキークイーンを破り、エリザベス女王杯では3着。嵌った時の末脚は怖い。鞍上にR.ムーアを迎える予定である点も非常に魅力だ。