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東京競馬場で行われる競馬の祭典、日本ダービー。3歳馬の頂点を決める大一番で、競馬場全体が熱気と興奮に包まれる。選ばれし精鋭たちの中でダービー馬の称号を手にするのはどの馬か?
1932年にイギリスのクラシック競走であるダービーステークスを模範とし、4歳(旧表記)牡馬・牝馬限定の重賞競走「東京優駿大競走」として創設。第1回は目黒競馬場の芝2400mで行われた。34年から現在の東京競馬場・芝2400mを舞台に施行されている。戦争による2年間の中断をはさんで、47年に再開。レース名は幾度かの変遷の後、64年に現名称の『東京優駿(日本ダービー)』へ改称された。
84年のグレード制導入ではG1に格付け。数あるビッグレースで競馬の祭典と呼ばれるのはダービーだけで、牡馬クラシック三冠の中でも世代の頂点を決める大一番とされている。優勝馬にはダービー馬という特別な称号を与えられる。95年からは地方馬にも門戸を開放。01年からは外国産馬の出走が可能となり、10年からは9頭まで出走可能となった。同年から国際競走に指定されている。
現在のダービーは出走頭数18頭で行われているが、以前は20頭以上がほとんどだった。53年には最多の33頭が出走。ホースマンならば誰もが憧れる最高の晴れ舞台に、多くの若駒が出走することができた。20頭以上で行われた最後のダービーは91年。この年は大外20番枠に入ったトウカイテイオーが優勝している。
92年からフルゲート18頭制が採用され、以前よりも狭き門となった日本ダービー。まさにその世代を代表する精鋭たちによる頂上決戦だ。昨年はマカヒキがサトノダイヤモンドとの叩き合いをハナ差制して優勝。14年に生まれた7000頭近いサラブレッドの中から選ばれし18頭、今年その頂点に立つのは果たしてどの馬だろうか。
クラシック1冠目の皐月賞は9番人気のアルアインが勝利。距離が400m伸びるダービーで二冠達成なるか。また、2着ペルシアンナイト、3着ダンビュライトをはじめ、休み明けで5着だったレイデオロ、共同通信杯勝ちがある6着スワーヴリチャードら皐月賞敗退組の巻き返しなるか、注目だ。
別路線組ではトライアルの青葉賞を好時計勝ちしたアドミラブル。史上初の青葉賞組からの優勝に期待が高まる。他にもプリンシパルSを勝利したダイワキャグニーらがスタンバイ。混戦ムードを打破してダービー馬の称号を手にするのはどの馬か、そのスタートが迫っている。