第83回 東京優駿（日本ダービー） レース回顧｜G�T特集

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レース結果

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マカヒキ、激戦の好勝負を制して頂点に立つ！

第83回日本ダービーは、川田将雅騎手騎乗の３番人気マカヒキが中団追走から最後の直線では馬群を割って鋭く伸びて優勝。激戦の好勝負を制して、Ｇ１初制覇を飾った。勝ち時計は2分24秒0（良）。鞍上の川田騎手、本馬を管理する友道康夫調教師ともにこのレースは初勝利となった。

２着はハナ差でＣ.ルメール騎手騎乗のサトノダイヤモンド。３着は半馬身差で蛯名正義騎手騎乗の１番人気ディーマジェスティ。

レース展開・総括

マイネルハニーがハナへ、マカヒキは中団から

スタートはややバラついて９番マウントロブソンのダッシュがつかなかった。好スタートを切った２番マイネルハニーが前へ。外から17番プロフェットが積極的に２番手へ行き、同枠の16番ブレイブスマッシュは外へ大きく膨れる形。３番手の内に６番アグネスフォルテ。向正面直線に入り、４馬身切れて先団に18番プロディガルサン。縦に並んで５番エアスピネル、11番アジュールローズ。３馬身差の中団に８番サトノダイヤモンド、その後ろにピッタリと３番マカヒキが追走。さらに差がなく14番ヴァンキッシュラン、１番ディーマジェスティ。半馬身差の内に７番ロードクエスト。さらに10番スマートオーディン、４番レインボーライン。１馬身差で15番イモータル、13番レッドエルディスト。１馬身差で12番リオンディーズは後方から。マウントロブソンが続き、やや離れた最後方からブレイブスマッシュが追走した。

マイネルハニーのリードは２馬身ほど。前半1000m通過は60秒ジャストで、ここまではやや淀みない流れ。直後にペースが緩んだが、差がなくプロフェットとアグネスフォルテを加えた３頭がやや引き離してレースを引っ張った。単独５番手でエアスピネルが折り合い３〜４コーナーへ。その３馬身後ろでサトノダイヤモンドらが構え、しっかりと脚を溜めながら最後の直線へと向かっていった。

サトノダイヤモンドとの激しい叩き合いを制す

先団から中団までジワジワと差が詰まりながら、横一線となっての叩き合い。残り400mでもマイネルハニーがわずかに先頭だが、エアスピネルが襲い掛かり、その外からはサトノダイヤモンドが末脚を伸ばしにかかった。残り300mでエアスピネルが先頭。しかし、馬群を割って鋭くマカヒキが伸びる。外のサトノダイヤモンドとの争いに加わり、ディーマジェスティがその後ろから猛追してきた。

エアスピネルが遅れ、マカヒキとサトノダイヤモンドとの激しい叩き合い。外からはディーマジェスティがジワジワと迫る。ゴール寸前でマカヒキがわずかに出ると、サトノダイヤモンドも食い下がり執念の伸び。ほぼ並んでのゴールとなったが、内のマカヒキがハナ差だけ押さえ切ってのゴールとなった。ディーマジェスティは及ばずの３着。

見事な騎乗を見せた川田騎手は、五大クラシック完全制覇

勝ったマカヒキはスタートを決めると、少し出していき中団のポジションを取った。２枠を引いたことで、これまでの後方一気ではなく、作戦を考えてきた鞍上の思惑が読み取れた。それが功を奏し、ライバルのサトノダイヤモンドを視界に入れながらの追走。最後の直線では馬群を割り、鋭く真っすぐ伸びたことで勝機をつかんだ。少しのロスや不利が命取りとなる実力伯仲の中、この馬の瞬発力と底力を100％引き出した川田騎手の手腕が見事だった。なお、同騎手はこれで五大クラシック完全制覇の快挙となった。

ハナ差の２着に敗れたサトノダイヤモンドは今回も正攻法の競馬。皐月賞よりも状態が上がり、力を出し切っての結果。残念だったが、勝負は今後も続く。力つけてリベンジを果たしたい。

３着ディーマジェスティは１枠スタートながら最後の直線で外に出した分の差だろう。４着はエアスピネルで、５着はリオンディーズ。結局皐月賞上位馬がそのまま占めることとなり、あらためてレベルが高い面々での大一番だったことがうかがえる。

【第83回 東京優駿（日本ダービー）　成績表】

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