第62回 有馬記念 レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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キタサンブラック完勝！ 見事に有終の美を飾る！

中山競馬場で行われたＧ１・第62回有馬記念は、武豊騎乗の１番人気キタサンブラックが優勝。好スタートからすんなりとハナに立ち、道中はレースの主導権を握った。直線では後続を突き離して影を踏ませぬ逃げ切りで、ＪＲＡ史上最多タイのＧ１・７勝目を飾った。勝ち時計は２分33秒６（良）。鞍上の武豊騎手は2006年ディープインパクト以来となる本競走３勝目、本馬を管理する清水久詞調教師は本競走初勝利を飾った。

１馬身２分の１差の２着は８番人気・Ｃ.ルメール騎手騎乗のクイーンズリング、ハナ差の３着は３番人気・Ｈ.ボウマン騎手騎乗のシュヴァルグランが入った。

レース展開・総括

キタサンブラックがすんなりとハナに立つ

ほぼ揃ったスタート。内から二の脚が速い２番キタサンブラックがすんなりとハナに立つ。正面スタンド前でリードは２馬身。２番手で７番シャケトラ。１馬身差の内に１番ヤマカツエース、外に15番カレンミロティック。１馬身差で３番クイーンズリング。３馬身離れて５番トーセンビクトリー。半馬身差で６番サトノクロニクル。１馬身差で９番サクラアンプルール。１馬身差の内に４番ブレスジャーニー、外に10番シュヴァルグラン。１馬身差で12番サトノクラウン。半馬身差の外に14番スワーヴリチャード。半馬身差の内に８番レインボーライン。１馬身差の後方の内に11番ルージュバック、中に13番ミッキークイーン、外に16番サウンズオブアースの３頭が並ぶ位置取りとなった。

前半900通過54秒８、1100ｍ通過68秒１と平均ペースで、キタサンブラックが主導権を握る。向正面に入って、キタサンブラックのリードは１馬身。２番手にシャケトラ、３番手にヤマカツエースとサウンズオブアース。その直後にクイーンズリングが続いた。シュヴァルグランは中団の外目、サウンズオブアースはその２馬身ほど後ろにつけた。馬群が大きな集団となって進んでいく。３コーナーを過ぎてペースが速くなり、先頭のキタサンブラックが後続を振り切りにかかる。シュヴァルグラン、スワーヴリチャードは馬群の外目を押し上げていく。キタサンブラックが堂々と先頭で４コーナーから直線へと入っていく。

直線も力強く急坂を駆け上る

直線へ向いて、キタサンブラックのリードは２馬身。シャケトラ、ヤマカツエースは苦しくなり、リードが広がっていく。馬群の間からはクイーンズリング、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードが迫ろうとするものの、なかなか差が詰まらない。急坂を力強く駆け上ったキタサンブラックが逃げ切り態勢を築く。２番手争いは内からクイーンズリングが浮上。しかし、２番手争いを尻目にキタサンブラックが鮮やかに押し切って先頭ゴールイン。２着争いは際どくなったが、内のクイーンズリングがハナ差シュヴァルグランに先着を果たした。クビ差の４着に３歳馬スワーヴリチャードが入った。

影を踏ませぬ王者にふさわしいラストラン

ラストランを表明していたキタサンブラックが自身の力を存分に発揮し、見事に有終の美を飾った。単勝１倍台の圧倒的な支持を受けて武豊騎手もプレッシャーはあっただろうが、スタートをきっちりと決めて普段通りのリズムで走らせたのはさすがの一言。直線手前で後続を突き離すと、勢い良く坂を駆け上って早々に逃げ切り態勢を築いた。まさに影を踏ませぬ王者にふさわしい完勝劇で、これまでつかめなかったグランプリのタイトルを獲得。ＪＲＡ歴代史上タイのＧ１・７勝目を飾った。菊花賞でＧ１初制覇してから２年余り。古馬になってからの成長力、レースでのスピードの持続力は素晴らしく、同時にタフさを兼ね備えていた。王者がターフを去るのは寂しいが、これからは種牡馬としての活躍に期待したい。２着にはクイーンズリングが激走したが、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードともども今回はキタサンブラックの引き立て役にしかなれなかった。

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