G1特集 第61回 有馬記念G1特集 第61回 有馬記念

調教情報

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キタサンブラック

前走の約2週間後に時計を出し始め、この中間はすべて黒岩騎手を背にWコースで4本の追い切りをこなしており、調整過程は極めて順調だ。先週の水曜は1000m70秒台というごく軽めにとどめたが、土曜に1000m66秒台、ラスト200m12秒前後という強めの追い切りを消化。今週は濃い霧の中、上がり重点でラストは格下馬と併入した。変わりなく好状態と見てよさそうだ。

サトノダイヤモンド

前走後は放牧を挟んで12月2日に栗東へ帰厩。2日後の4日には早くも坂路で800m55秒台を出せたのを見ると、牧場での乗り込みも十分だったと推察できる。先週は助手を背にWコース3頭併せで、好時計をマークして楽々最先着。今週は霧で動きは確認できなかったが、終い強めに追われており、予定通りの追い切りを消化できたと見ていいだろう。好仕上がりと見てよさそうだ。

ゴールドアクター

昨秋の11月以来となる中3週での出走だが、前走のプラス体重も踏まえてか、この中間は当時より追い切りを強化しており、意欲的な調整過程といえる。ここ2週は吉田隼騎手を背にWコースで僚馬を追走し、先週は3頭併せの大外から直線で2頭を豪快に抜き去り貫録の最先着。今週は終い強めに追われてきっちり先着した。時計、動きともに合格点で、前走からの上積みが見込める。

サウンズオブアース

前走後も休みなく乗り込まれており、調整過程は順調だ。昨年のこのレースと同様に1週前は助手を背に坂路で追われ、前の馬をゴール手前で交わすという意図を持った内容で時計こそ平凡だが、動きは上々といえるもの。今週は霧で全体は確認不能だったが、ラスト200mは11秒台をマークする鋭い末脚を見せた。万全の状態に仕上がっている印象だ。

シュヴァルグラン

前走から中3週で先々週から今週にかけて5本の追い切りをこなしており、意欲的な調整過程といえる。ここ2週はWコースで僚馬と併せ、先週は藤岡康騎手を背に前半から飛ばして1200m79秒台と、この馬としては破格の好時計をマークして先着。今週は濃霧の中、かろうじて確認できたゴール前では軽快な動きで先着する様子が見えた。絶好の仕上がりといえそうだ。

マリアライト

前走後は放牧を挟んで12月3日に美浦へ帰厩。牧場での乗り込みに加え、先々週から今週にかけて5本の追い切りをこなしており、調教量に不足はない。ここ2週は助手を背にWコースで追われ、先週は長めから格下馬を追走して併入に持ち込んだ。今週は単走で外目を気分良く走らせる形で、いつもと変わらぬ動きに見えた。衰えは感じさせず、力は出せる仕上がりだ。

ミッキークイーン

前走後は放牧を挟んで12月13日に栗東へ帰厩。ただし、放牧先でも乗り込んでいたとはいえ、レース12日前という遅めの帰厩時期はやや気になるところ。ここ2週はWコース3頭併せで、先週は最内に入りラスト200m11秒台の好時計で最先着。今週は確認できた範囲では併走2頭に先着し、ゴール過ぎまで追う様子が見えた。馬体は仕上がっており、前走時の状態は維持できている。

アドマイヤデウス

前走後は放牧を挟んで11月末に栗東へ帰厩。12月に入ってからはごく軽めのものも含めると8本もの追い切りをこなしており、調教量は十分だ。2週前から3週続けて助手を背にWコースで追われ、先々週、先週と1000m65秒前後と強めの内容を消化。今週は終い重点だった様だが、確認できたゴール前後では激しく追われていた。先週までの追い切りは悪くなく、状態面に不安はない。

その他の出走馬

アルバートは助手を背にWコース3頭併せで追われ、真ん中に入って最後は楽な手応えの両脇2頭に遅れる地味な動きだったが、調整過程自体は至って順調で、現時点での実力は出せる状態。ヤマカツエースは先週のWコースで好調教を披露。今週は霧で不明だが、中2週で意欲的な調教が出来ている過程を見ると、馬体減さえなければ絶好の状態で出走できそう。デニムアンドルビーは中2週で関東遠征を控えているが、坂路で先週、今週ときちんと追い切られており、長期休養明けの前走時からの上積みは見込めそうだ。