第60回 有馬記念 レース回顧｜G�T特集

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ゴールドアクター、４連勝でグランプリを制覇！

第60回有馬記念は吉田隼人騎手騎乗の８番人気ゴールドアクターが、好ダッシュから下げて好位から進むと、最後の直線は力強い伸び脚で抜け出して優勝。４連勝でグランプリを制し、Ｇ１初制覇を飾った。勝ち時計は2分33秒0（良）。鞍上の吉田騎手はデビュー12年目でうれしいＧ１初制覇。本馬を管理する中川公成調教師もＧ１初制覇となった。

２着はクビ差でＭ.デムーロ騎手騎乗の５番人気サウンズオブアース。３着は3/4馬身差で横山典弘騎手騎乗の４番人気キタサンブラック。なお、１番人気に支持されたゴールドシップは８着に敗れた。

レース展開・総括

キタサンブラックがスローで引っ張る

スタートはほぼ互角。先行勢は５、６頭が横並びで進み、７番ゴールドアクターが内に潜り込みながらハナへ。しかし、すかさず11番キタサンブラックがそれを交わして先頭に立ち、１周目のスタンド前直線に入った。１馬身差の２番手に12番リアファル。１馬身差でゴールドアクターが控えて３番手。中に９番サウンズオブアースだがやや掛かり気味。並んで外に16番マリアライト。その後ろは集団で４番ラブリーデイ。５番アドマイヤデウス、３番ラストインパクト。２番ヒットザターゲットが続き、中団に13番ルージュバック。１馬身差の内に８番ワンアンドオンリー。１馬身半切れて14番ダービーフィズ、１番オーシャンブルー。直後に10番トーセンレーヴ、６番アルバート。３馬身離れた最後方に15番ゴールドシップという隊列となった。

隊列は決まり、淡々とした流れでキタサンブラックがレースを引っ張る。前半1000m通過は約62秒4でスローペース。向正面に入り、リアファルが外から半馬身差でキタサンブラックに併せる。２馬身差の好位にゴールドアクターとサウンズオブアース。差がなくマリアライト。その内のラチ沿いにラブリーデイ。その後ろにあまり動きはなかったが、ゴールドシップだけが外を回ってスパートを開始。一気に３コーナーまでに好位に取り付き、先頭からは２馬身ほどの差に詰め寄った。

前々につけた馬たちの叩き合いで決着

４コーナーでリアファルが後退し、キタサンブラックとマリアライトが前につけ、コーナーをカーブ。直後にゴールドアクター、そしてゴールドシップが続いて最後の直線へと入っていった。キタサンブラックが粘り込みにかかり、マリアライトがしぶとく食い下がる。ラブリーデイは内の好位から追い出されるが、ゴールドアクターとサウンズオブアースの方が脚色は優勢。外のゴールドシップは伸びを欠いた。

坂を駆け上がったところでゴールドアクターが、キタサンブラックとマリアライトを差し切り先頭。外からはサウンズオブアースが強襲したが、ゴールドアクターがクビ差だけ押さえ切ってゴールに先頭で飛び込んだ。

恐るべしスクリーンヒーロー産駒の成長力

勝ったゴールドアクターはスタートして一旦先頭に立ち、すぐに控えてインの好位で脚を溜めた。ゴールドシップがまくりにくる展開も、内で我慢してリズムを崩さなかった。満を持して最後の直線に入ると、力強い伸び脚を見せた。今夏に戦線復帰すると、連勝で前走（アルゼンチン共和国杯）重賞初制覇。返す刀で４連勝とし、Ｇ１初制覇を飾った。今年大活躍のモーリスとともに、スクリーンヒーロー産駒の勢いと成長力をまざまざと見せつけた。鞍上の吉田隼人騎手も、落ち着いた好騎乗。来年以降の活躍も楽しみとなった。

１番人気だったゴールドシップはラストランを飾れずに敗退。スタートこそ決まったが、ダッシュがつかずに最後方となった。それでも途中から一気にまくりに行くも、最後は脚が上がってしまった。この馬らしい姿は見せたが、全盛期のような力は残っていなかった。

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