G1特集  第60回 有馬記念G1特集  第60回 有馬記念

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ゴールドシップ 地力を見せて有終の美を

ゴールドシップ
G1・7勝目をかけ最後の戦いに挑むゴールドシップ

前走ジャパンCは後方から追走し、4コーナーでまくりに行った。直線が長い東京コースでは無理気味の仕掛けではあったが、結果的には勝ち馬とは0.4秒差。しかも当日は内側が伸びる馬場であったことを考えると、10着とはいえかなり奮闘した内容だったと言える。幾多の激戦を制し、積み上げたG1タイトルは6つ。気難しい性格が災いし、惨敗したこともあったが、地力を発揮できたときの強さは折り紙つきだ。12年にこのレースを制しており、コース・距離の条件は向いている。あとは、ゲートをしっかり出ること。ラストランを有終の美で飾りたい。

ラブリーデイ 春秋グランプリ制覇に挑む

ラブリーデイ
JCのリベンジを果たしたいラブリーデイ

日本馬の大将として挑んだ前走ジャパンCは3着。一旦は先頭に立ったものの、内からラストインパクトに食い下がられて、外からショウナンパンドラの決め手にやられてしまった。追い出しのタイミングをもうワンテンポ遅らせることができれば違う結果だったかもしれないが、人気を背負っていただけに仕方がない。それに、距離の2400mも若干長かった。今回の距離も2500mなので、最後の踏ん張りと展開がカギになりそうだ。今年、完全に本格化し、G1・2勝を含み重賞6勝の記録は素晴らしいの一言。春秋グランプリ制覇をかけ、年内最後の戦いに挑む。

キタサンブラック 古馬が相手でも中山は得意

キタサンブラック
菊花賞を制して意気上がるキタサンブラック

前走菊花賞では好位のインで折り合い、最後の直線は最内を狙って激走。鞍上の執念とも言うべき仕掛け・追い出しに見事に応えて、最後の一冠をモノにした。戦前は距離や輸送、初の京都コースへの対応と心配の種が多かったが、それをすべてクリアした。今回は得意である中山コース。スタミナ面での不安が解消されたとなれば、あとは楽しみしかない。前々で立ち回ることができる器用さとしぶとい脚が大きな武器だ。同期のドゥラメンテには総合力で劣るものの、クラシックを戦い抜いた地力は評価すべきだ。古馬が相手でも臆することはない。

リアファル ハナを奪って好勝負に

神戸新聞杯を制した新星として、菊花賞では1番人気に支持された。本来であればハナを切る形を想定していたが、番手からの競馬となり、2周目の向正面では隊列が激しく動く展開。まくられる形となり、走りのリズムを崩された。その影響もあってか、最後の直線でひと踏ん張りが利かず3着に敗れた。G1ともなればさすがに楽な競馬は望めない。古馬が相手のグランプリでも当然同じだろう。ただ、今回は同系馬が不在。ハナを主張すれば、すんなりとレースを引っ張ることができそうだ。スタミナは豊富で、中山も特に問題はないはず。好勝負になりそうだ。

サウンズオブアース 鞍上の手腕で一発

前走ジャパンCは5着。最後の直線は馬場の中ほどから、ショウナンパンドラと並ぶ形で前に迫ったがわずかに及ばなかった。1コーナーでやや不利があったものの、東京コースでの瞬発力の差が出た印象。中山コースは春の日経賞で4着だったが、これは休み明けの一戦。中山芝2500mという条件自体は、苦にするとは思えない。重賞は未勝利ながら実力はここでも通用。春の天皇賞は案外だったが、今度こそは期待以上の走りを見せたい。騎乗予定のM.デムーロ騎手は、この秋のG1も好調。鞍上の手腕も込みで、一発の期待がかかる。

ラストインパクト フロック視するのは早計

前走ジャパンCは7番人気で2着。内の後方で脚を溜めると、最後の直線も内をすくって際どい勝負に持ち込んだ。終始経済コースを狙った鞍上の判断と、剛腕が光った内容だった。ただ、これをフロック視するのは早計。2走前の天皇賞(秋)は直線で詰まって満足に終えなかったし、昨年の有馬記念が7着ながら勝ち馬とは0.2秒差。内の狭いところから苦労して馬群を捌き、ゴール前は急追。上がり3ハロン(メンバー中3位)が示す通り、最後の伸び脚は目立った。スムーズに捌けるかどうかがカギだが、今回も伏兵としてマークすべきだろう。

ゴールドアクター アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇

今年7月に長期休養明けから戦線復帰。降級戦となった洞爺湖特別を快勝すると、続くオクトーバーSも勝利。そして前走アルゼンチン共和国杯を辛勝し、3連勝で重賞初制覇を飾った。元々スタミナと地力には定評があり、3歳時は菊花賞で3着。2着のサウンズオブアースとは少し差があったが、長丁場の重賞で戦えることを示した。ただ、今回は相手が一気に強化されて古馬のG1。前走はハンデ戦の上、重馬場ではあったが、もう少し強い内容を示してほしかった。まだ底を見せてない面はあるものの、目下の勢いでどこまで迫れるか。

ルージュバック 実力は十分の3歳牝馬

この秋は予定していたトライアルと秋華賞の出走を断念。前走ぶっつけで挑んだエリザベス女王杯は惨敗してもおかしくなかったが、結果は4着。スタートがひと息で後方からの追走となり、最後の直線は大外からの仕掛けになったが、強烈な伸び脚を見せた。同期のライバル・ミッキークイーンがジャパンCで8着だったが、3歳牝馬でも古馬の牡馬相手にヒケを取らない競馬はできるはずだ。ただ、本馬の場合は東京や京都で切れ味を生かす競馬が続いている。タフなレースになる中山芝2500mでのパフォーマンスは未知数だ。その点が大きな課題といえるだろう。

マリアライト 伏兵ながらエリザベス女王杯を制覇

リアファルの半姉にあたる良血馬。本馬は父がディープインパクトでタイプは異なるが、G1初制覇を先に成し遂げた。前走エリザベス女王杯は6番人気。実績的にも見劣ったわけだが、先に抜け出してヌーヴォレコルトらの激しい追撃を押さえ切った。稍重馬場でタフな末脚が要求される展開となったことが幸いしたことも事実だろう。9月のオールカマーは5着も、3月の潮来特別では快勝。中山芝2500mを経験し、勝っている点は強みだ。ショウナンパンドラがジャパンCを制しており、牝馬だからと言って軽視するわけにはいかない。

ワンアンドオンリー 復調が待たれるダービー馬

昨年の日本ダービーではイスラボニータを下して優勝。秋には神戸新聞杯も制したが、その後は敗戦続きで勝ち鞍がない。この秋も京都大賞典から始動するも6着。天皇賞(秋)が16着、ジャパンCが7着に終わった。それでも前走は勝ち馬からは0.3秒差。大半の馬がそれほど差がない入線だっただけに、一概に復活とは言えないが、明るい材料ではある。春のドバイシーマクラシックでは3着。海外遠征で善戦しており、その時の状態に近いデキにあるのかもしれない。これまでの印象では中山は窮屈かもしれないが、一瞬の決め手は見せている。