第156回 天皇賞（秋） レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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キタサンブラック、王者の地力で春秋制覇！

第156回天皇賞（秋）は武豊騎手騎乗の１番人気キタサンブラックが、スタートで出負けしたが最後の直線までに好位へ挽回。最後の直線では不良馬場を力強く進み、壮絶な叩き合いを制して優勝を果たした。勝ち時計は2分08秒3（不良）。鞍上の武騎手は89年スーパークリーク、97年エアグルーヴ、99年スペシャルウィーク、07年メイショウサムソン、08年ウオッカに続きこのレース６勝目となった。本馬を管理する清水久詞調教師はこのレース初勝利となった。なお、天皇賞の春秋制覇は07年のメイショウサムソン以来となる。

２着はクビ差でＭ.デムーロ騎手騎乗の２番人気サトノクラウン。３着は２馬身半差で岩田康誠騎手騎乗の13番人気レインボーライン。

レース展開・総括

キタサンブラックが出遅れる

今週末も雨が降り続き、不良馬場での一戦となった。スタートで６番ディサイファ、そして７番キタサンブラックも出が悪かった。11番ロードヴァンドールがハナへ行き、向正面の直線へ。２馬身差の２番手に１番サクラアンプルール。１馬身半差で３番ネオリアリズム、４番リアルスティール、18番シャケトラが並んで追走。直後にも２番サトノクラウン、５番ヤマカツエース、９番ソウルスターリングが並んで続き先団を形成。また差がなく中団には13番グレーターロンドン、８番レインボーライン、17番ワンアンドオンリー、16番カデナがかたまり追走。キタサンブラックもここまで挽回し、12番ステファノスは中団の後ろ。２馬身差で６番ディサイファ、15番マカヒキ。２馬身差の最後方から14番サトノアラジンが追走した。

前半1000m通過は64秒2。結果的にはイーブンペースのラップで、平均的な流れになった。ロードヴァンドールがまだ先頭だが、サトノクラウンが中、そして内からグレーターロンドンが押し上げてきて前に並びかけた。キタサンブラックも馬なりで追い上げて、残り800mでは好位の内。その後ろの集団もかたまりながら４コーナーのカーブへ。ただし、最後の直線に入るところでは馬群が内と外にバラけた。

人気馬２頭による激しい叩き合い

キタサンブラックはそのまま内目に入り、グレーターロンドンの内をすくって先頭をうかがう勢い。すぐ横からはサトノクラウン。２列目からはリアルスティールやレインボーラインが懸命に追い出しにかかった。

残り400mでキタサンブラックが先頭。馬場の中ほどへ外へ張りながら進んだため、サトノクラウンは内側へ進路を変更し、馬体を合わせにかかった。押し切りにかかるキタサンブラックの脚色はしっかりしており、この道悪でも確かな伸び。サトノクラウンは１馬身差から前との差がなかなか詰まらない。激しい叩き合いが最後まで続いたが、キタサンブラックがそのまま押さえ切ってゴールとなった。後方集団はやや離されたが、レインボーラインが３着に押し上げた。

王者の走りでＧ１・６勝目を飾る

勝ち時計が示す通り、今週も大変な不良馬場の中でのレースとなった。キタサンブラックはゲートのタイミングが悪く、出遅れてヒヤリとしたが、慌てずに徐々に挽回。最後の直線では早めに先頭に立ちすぎたほど素晴らしい行きっぷり・走りだった。２着のサトノクラウンとの激しい追い比べは見ごたえ十分。まさに現役最強馬にふさわしい走りで、Ｇ１・６勝目を飾った

２着のサトノクラウンにとっては歓迎の馬場となり、力を出し切れた。ただ、勝ち馬の力が一枚上だった。３着のレインボーラインにとってもこのタフな馬場は味方となった。

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