
取材・文:市丸博司/パソコン競馬ライター
写真:野呂英成
予想をしたり、馬券を購入したりする際に一番重視されている点はどこですか。
一番はパドックですぽ。競馬場へ行く前に過去10年のデータを調べたり、それぞれのお馬さんの情報を調べたりはしますけれど、最終的にはパドックを見て、自分のインスピレーションを大切にしています。
パドックでは馬のどこを見られますか?
お馬さんのテンションとか……あと、お尻の照りとか艶が好きで(笑)。この子は今日輝いているなとか、すごくきれいだとか思った子は、それまでの予想で印をつけていなくても、別枠で買ったりしますね。
馬券の種類は?
3連複が多いですっぽね。3連複のボックスを買ったりしながら、自分が気に入ったお馬さんがいれば、単複を買ったりもしています。
競馬をはじめてすぐ、そのスタイルに落ち着いたのでしょうか?
最初のころはワイドからはじめたんですぽ。ワイドで買ったり、あとは単勝だけとか、いろいろと試していって、自分に一番合っているのが3連複かなと、落ち着いた感じですぽね。
これまで、馬券での思い出というと……。
まず、最初に買った馬券は思い出に残っていますぽね。熊本で競馬中継などは見ていましたが、馬券を手にしたのは東京に出てからがはじめてでしたので「テレビで見たやつ!」「飛んでるやつ!」となりましたぽ。
「これが当たった!」とかでは?
年末の有馬記念……は、負けましたぽ。そのあともう1日、競馬をやっていた年がありましたぽね。
ホープフルSがあったときですね。
有馬記念でしっかり負けましたのでどうしても買いたくて、リハーサルの直前に頑張って楽屋で買ったんですぽ。それでリハーサルの最中にレースがあったのですが、もう頭の中はレースでいっぱい……あまり言うと怒られちゃいます(笑)。見事、有馬記念の分プラスαで戻ってきて、その年のご褒美、ちょっと早めのお年玉になったことがありましたぽ。
素晴らしい! 有馬記念で終わりじゃなくて良かったですね(笑)。馬券は、いろいろなレースを買われるほうでしょうか? それとも重賞やメインだけとか……。
週末に時間があるときは、途中からですが最終レースまで買っています。1レースから買うことはあまりないのですけれど、できればそうしたいなと……。
競馬場に行って。
競馬場に行って、朝から終わりまでやるというのが理想ですっぽ(笑)。
そうすると、無観客競馬が続いているのは残念ですね。
お馬さんによっても、人が好きなお馬さんは急に走らなくなってしまったりもするので……。
そうなんですかっ?
いますっぽ、いますっぽ。テンション上がらないなあ、というお馬さんもいるみたいで。逆に、自由に負担なく走れたりもすると思うので、やっぱり見に行きたいですね。パドックを直接見られないというのは、悲しいですっぽ。
テレビでも、1頭あたりそんなに長い時間を映してもらえるわけではありませんからね。
せめて自分で操作できるカメラがあればいいのにと思いますっぽ。
インターネットのライブカメラでは、そういうのもありますね。