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横山ルリカさん

タレント横山ルリカさん

いっちぃの「VANな人」に聞く

取材・文:市丸博司/パソコン競馬ライター
写真:森内智也

「知識のツボ」からいっぱい水をもらっている

その「馬好王国〜UmazuKingdom〜」は5連単「クイズ」ですけれど、競馬のレースで、これは会心の予想だった、というものはありますか。

わたしの人生で一番の会心の予想は、キタサンブラックが勝った天皇賞(秋)です。3着になったレインボーライン(13番人気)が本命でした。

キタサンブラック(1番人気1着)でも、サトノクラウン(2番人気2着)でもなく、レインボーラインですか!

かなりの雨の予報が出ていたので、まず、道悪が得意なステイゴールドの産駒ということがひとつと、もうひとつ母系(母母父)にもレインボーアンバーという道悪巧者だったので決めました。

不良馬場の弥生賞(1989年)を大差で勝った馬ですね。

それでキタサンブラックとの2頭軸マルチを買って、3連単も3連複もレインボーラインの複勝も全部当たったんですよ。中でも特に、レインボーラインとキタサンブラック、サトノクラウンの3頭に注目していたので、自分の予想としては本当に満足できるものでした。

1、2番人気が1、2着でも、13番人気が3着で3連単5万馬券なら大きいですよね。

オンデマンドではセントライト記念ですね、これもキタサンブラックが勝ったレースが、ミュゼエイリアン(9番人気)を本命にしていて、3着にはジュンツバサ(10番人気)が入ったんです。このときはキタサンブラックもあまり人気がなくて(6番人気)、3連複で12万馬券になりました。オンデマンドではこれが一番です。

横山ルリカさん インタビューの様子

「競馬予想TV!」では、予想家の話が2時間近くあったあとに、見栄晴さんが「じゃあルリカちゃんは?」と聞くと、予想家が本命にしていない馬を挙げることが多い気がしますが……。

予想コラムの原稿を「競馬予想TV!」の生放送よりも前に送っているので、話を聞いたあとでも変えられないんです。

なるほど。あえて予想家さんの本命とは違う馬を選んでいるわけでは……。

ないです!(笑) もう自分の本命が決まっている状態であの2時間を迎えるので、お話を聞きながら、あっちにすれば良かったかな、こっちのほうが良かったかなと、後悔の連続ですね(笑)。

説得力のある予想をする人ばかりなので、聞いていると「この馬、入れておいたほうが良かったかな」って思いますよね。ほかになにか、思い出の馬券やレースはありますか?

予想とはまったく違う話ですけれど……、初詣のとき神社でもらった参拝の記念品を、しばらく開けていなかったことがあったんです。なぜかそれを桜花賞の前に開けたら黄色いアメが5個入っていて、おみくじに「池に映る桜は……」とか書いてあったんですよ。

いかにも、なにかを暗示してそうですね。

そうしたら母が「これってサイン馬券じゃない?」って言い出しまして(笑)。 「黄色って5枠よね、5つ入ってたし。あと池のつく人いるよね?」って。それが池添騎手のレーヌミノル(2017年桜花賞、5枠10番、8番人気1着)でした。わたしはもう予想を出した後でしたから変えられなかったのですが、「お母さん買うから!」と母はレーヌミノルの単勝を買って、母の一人勝ちでした(笑)。

競馬に詳しくない人のほうが当たること、あるんですよね(笑)。

もうひとつあって、皐月賞のとき、夢におみくじが出てきて「武豊」って書いてあったんです。あと、ピンクっぽい紫の石が出てきたので、それで検索したら「ダンビュライト」(2017年皐月賞12番人気3着、武豊騎手)って。

ええっ!?

晴れて良馬場ではさすがに厳しいかと思ったら、3着にきて3連単100万馬券になって。見栄晴さんも結婚記念日とか、娘さんの誕生日とかで買ったらすごい馬券が当たったという話をされていましたし、ズバリと予想が当たることもあれば、何かの記念日とかで選んだときに当たることもあって、競馬って難しいですね。

予想に時間を費やせば費やすほど当たるというものでもないですからね。その予想ですが、どのあたりにポイントを置いていますか?

「競馬予想TV!」のみなさんは、本当にすごいと思います。市丸さんなら指数とか、みなさん1つのファクターに絞って予想されていますが、わたしはとても1つになんて絞れないので、状況によって変わってしまいます。

横山ルリカさん

さきほどは血統の話もありましたが。

特に道悪になったときには、血統を重視するのが良さそうだな、と思っています。また、展開が明らかに有利な馬がいればその馬にしますし、最近は調教を見て迫力があれば注目しておいて、あとで陣営のコメントを見て、前走からの上昇度を考えたりもしています。

競馬は全部が全部能力で決まるものではなくて、レースによっていろいろな要素が絡んできますからね。

あと、G1レースに続けて出走している馬なら、それを全部勝つことはなかなか難しいので、陣営がどこに絞って馬を作り上げてきているのかと、それを探すのも楽しみにしています。

とても競馬をはじめて5年とは思えないですね。

競馬に詳しい方がたくさんいらっしゃるので……。「競馬予想TV!」をはじめてすぐ、亀谷敬正さんが所長をされている「競馬血統研究所」という番組に出させていただいたのも、すごく勉強になりました。ほかにも、やはりインタビューのお仕事でセレクトセールに行けたのもうれしかったですね。ふだん、なかなかトレセンには行けないので、騎手の方や調教師の方からお話を聞くことができるのは、セレクトセールの年1回だけなんです。こうしていろいろな「知識のツボ」からいっぱい水をもらっている、環境に恵まれているということはすごく感じています。

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