
神奈川県出身。2006年より「アイドリング!!!」の創設メンバーとして活躍。2014年秋からは「競馬予想TV!」のアシスタントを務める。「アイドリング!!!」卒業後も競馬番組への出演や、コラム連載など、様々なメディアで活躍中。
取材・文:市丸博司/パソコン競馬ライター
写真:森内智也
本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。いつも(競馬予想TV!)とは逆の感じで、新鮮ですね(笑)。
その「競馬予想TV!」でアシスタントを務められて、何年になりますか?
2014年の9月からですので……。
今年(2019年)の9月で5年ですか。
はい、6年目になりますね。最初はこんなに長く出演させていただけるとは思っていなかったので、とても有り難いです。
きっかけは、オーディションを受けたのでしょうか?
はい。「『競馬予想TV!』という番組のオーディションがあるので、受けてみては?」とお話をいただけたので、競馬についてなにも知らなくて不安でしたが「一次面接なので、まったくわからないままで大丈夫です」と言われたので、その言葉を鵜呑みにして面接を受けたのですが、本当に会話が成り立たなくて……。
それは困りましたね。
私がそれまでに受けてきたオーディションはバラエティ系のものが多かったので、なにかインパクトを残せれば一次は通ることが多かったんです。それでこのときも、とにかく明るく、元気に、印象が残るように話してみたのですが、とにかく競馬がわからないので空回りしてしまいました。
それでも、二次に残ったのですね。
まったく手応えがなかったので、まさか呼んでいただけるとは。その分、二次のときはしっかり勉強をしてから行こうと思いました。ただ、まるっきり素人だったので、どこから入ればいいのかもわからず……。
ネットで調べられたり……。
今になって考えれば「芝」とか「ダート」とかから調べるものだと思うのですが、わたしがニュースなどで聞いたことがあったのが「凱旋門賞」だったので、それで行こう! と。
それで、凱旋門賞から調べはじめたんですか!?
はい、これから秋にあるらしい凱旋門賞について話してみようと(笑)。その年に出ていたのが、後に大好きになったゴールドシップでしたから、今思うとすごい運命だったのかも知れません。
2014年の凱旋門賞というと、日本からはほかに、ハープスターとジャスタウェイも出ていました。
ハープスターが3歳の牝馬で、調べていたら3歳の女の子は斤量が有利だと出ていたので、それをオーディションで言ってみたんです。
凱旋門賞で、さらに斤量ですか(笑)。
オーディションでも「斤量に目をつけるなんてすごいね!!」と褒めていただきました。ダメだった1回目からの伸びしろが大きかったところを見ていただけたのかな、と思っています。
それで9月からアシスタントになったわけですが、あの番組はさらにマニアックなところに注目している予想家さんばかりですので……。
外国に来たのかな、と(笑)。
2時間ものあいだ、なにを言っているのかわからないと、かなり辛いですよね。
「競馬予想TV!」は初心者よりもずっと上のレベルで、もっと自分の知識を深めるために見る番組ですから、これはとんでもないところに来てしまったな、と思いました。
なにかとディープな「競馬予想TV!」は別にして、初めて競馬に触れられて、どんな印象を受けましたか?
ほかの方にはあまりない感覚らしいのですが、競馬って、馬がタレントで、騎手がマネージャーさん、厩舎は事務所という関係に似ているなあ、と感じました。
と言いますと?
誰が乗っても素晴らしい走りをする馬もいますけれど、中には「この騎手だからこそ」という馬もいますし、また、厩舎がその馬に合ったレースを選択できなければ馬は輝けないというところが、タレントと馬、芸能界と競馬は重なる部分が多いと感じました。それから、馬を「タレントさんなら誰々に似たタイプかな」とか考えたりするようになったり、1頭1頭のドラマを知れば知るほどさらに競馬が好きになりました。