大山ヒルズ
牧場現地リポート

コントレイルが無敗で三冠達成!

コントレイルの三冠制覇に沸いた2020年。例年以上に、水色地に赤十字襷の勝負服が競馬ファンの目に焼き付けられた一年であった。各馬が育成・休養・トレーニングに使う前線基地こそが、ノースヒルズが鳥取県に構える大山ヒルズだ。

今年は3世代目を迎えるキズナ産駒はもちろん、当場出身で日本調教馬として初めて“米国クラシック三冠完走”の偉業を達成したラニ、そして14年の日本ダービーを制したワンアンドオンリーの産駒たちもそのベールを脱ぐ。今年も取締役ゼネラル・マネージャーの齋藤慎氏に期待の2歳馬を紹介していただいた。

サンセットクラウド (牡、父ディープインパクト、母ロードクロサイト)は、コントレイルの全弟にあたる。
「順調なので現時点での馬っぷりは同時期のコントレイル以上です。乗り進めるごとに馬体がスッキリしてきて、兄と同様に芝の中距離以上での活躍に期待が持てます」

秋頃のデビューを目標に進めるとのことだ。

同じ父を持つトゥデイイズザデイ(牡、父ディープインパクト、母キトゥンズクイーン)。
「いかにも父の仔らしい柔らかくて軽いキャンターをします。コントレイルもそうでしたが、心肺機能が高く身軽で元気一杯です」

サイード(牡、父キズナ、母セレブラール)は姉がベルカントやイベリスら重賞複数勝ち馬のキズナ産駒。
「おなじみの血統から久々の牡馬が出ました。繁殖の良さを引き出す父の産駒らしく、スピードタイプのキズナ産駒です。至って順調で夏場の活躍にも期待が持てます」

同じ一族にあたるのがエヴェリン(牝、父キズナ、母ベルカント)
「初仔ですが馬格に恵まれて母によく似ています。素直で操縦性も良く、短距離に強いスピード血統ですが距離の融通が利くかもしれません」

重賞5勝を挙げた快速馬の仔だけに期待は大きい。同じキズナ産駒のインプレス(牡、父キズナ、母ベアトリスU)はセレクトセール購買馬だ。
「大きなキャンターをする馬で、胸が深く心肺機能に優れたキズナに似ています。管骨が短くて腕の長い前肢も理想的なバランスで、いかにもクラシックディスタンスで活躍しそうなタイプですね」

本格派ながら「順調なら夏前のデビューも目指しています」のコメントからも早期デビューも考えられ注目の存在だ。

期待の新種牡馬からは「80頭以上いる初年度産駒の中でもトップ級の馬っぷり」と評されるフリューゲルホルン(牡、父ラニ、母シアージュ)。

きさらぎ賞を制したコルテジアの半妹にあたるペアブロッサム(牝、父ラニ、母シェルエメール)については「半兄のように芝重賞でも期待」とのこと。

アトラクティーボ(牡、父ワンアンドオンリー、母シャンパンルージュ)は、「首を上手に使い重心が沈む走法や、流れに乗った時のスピード感は母譲りですが、馬体のシルエットは父譲り。芝中距離あたりから楽しめそうです」と、楽しみな一頭。多彩な産駒が揃っている大山ヒルズの育成馬たちから目が離せない。