下河辺牧場
牧場現地リポート

今年は移動が早い!

今年披露していただいた2歳馬の取材の前に、下河辺隆行専務から今年の施設改良についてのお話があった。

昨年1000mの坂路がバークからウッドチップに変更された。

それとともに、飼い葉も見直し「馬も変わっていると思いますよ」と、話す。これが2歳馬たちにどう影響していくのか、注目したいところだ。

昨年はクラヴァシュドールが牝馬クラシックに出走。デュードヴァンはユニコーンSで2着と好走した。さらに強化をされた現世代について、草光慎調教主任に伺った。

産駒数を考えれば実質的な最終世代となりそうなディープインパクト産駒から紹介しよう。
まずはカラズマッチポイント19(牡、父ディープインパクト)。半兄サンライズラポールは新馬勝ち。母の弟妹に北米の重賞勝ち馬がいる。
「ただ軽いだけのディープではなくて、パワーも備えたタイプですね。自分も坂路でこの馬の後ろにつけている時があるのですが、横に併せているの馬の1・5倍くらいウッドチップが飛んできます。それだけ蹴りの強さがあるということでしょう。
こちらに来てからも特に崩れることもなく、調教で動かして飼い葉を食べて、それがしっかり身になる感じでした。数字以上に大きく見せるところがありましたし、まだ良くなるでしょうから楽しみですね。中距離からクラシックを目指せると思います。もう本州に送っていて仕上がりは早いですね」

コンクエストハーラネイト19(牡、父ディープインパクト)も期待の一頭。
「カラズマッチポイントと比べると切れがありそうなタイプですね。来た時は少し小柄だったのですが、強化された今年の調教にもついて来れました。進めるうちにだんだん身になってきて、冬場にだいぶ成長できましたね。人に従順で、しなやかさがあって、“ああ、ディープだなあ”という走りでした。ベストはマイルかもしれないけど、クラシックを目指せればと思っています。現在は移動が済んでいます」

上記2頭は既に牧場にはおらず、今年は例年以上に早く移動している印象を受けた。
「周りの雰囲気もあるとは思うんですよ。早めに移動させて、自分の手元に置いてから様子を見て、早く使うという流れがあると思うんです。それでも、先生が見に来られて、すぐに持っていくと言われると、ああ自分たちがやってきたことは間違いないんだなあと思いますね」
年々早まる早期入厩の波にも対応しているようだ。

祖母にロンドンブリッジがいる、ダイワスピリット19 (牡、父ルーラーシップ)。
「この仔は、最初緩さが目立ったのですが、乗り込むとどんどんしっかりしてきました。ここから送り出すときには、格好いい馬体になったと思います。付くところにしっかり筋肉がついて、体も大きく使える走りに変わってきましたね。距離は、ルーラーシップ産駒なので2000m以上が主戦場になってほしいなと思っています」

坂路が新しくなり、早期移動にも対応。今年も下河辺牧場から目が離せない。