ノーザンファーム空港
厩舎リポート

牡馬も牝馬も逸材揃い!

昨年、例年同行していただいている事務局の門正憲さんに各厩舎のオススメ馬を「門馬」として紹介していただいた。今年は牝馬のオススメを同じく事務局の犬伏健太さんに「犬馬」として挙げる。


A-1厩舎(牡馬)大木誠司厩舎長

大木厩舎長

ピサノグラフ19
(父ルーラーシップ)

厩舎の中でも一番進んでいる組です。長めの距離が良いと思うので、レース選択が大きなポイントになりそうです。全兄のムイトオブリガードが5歳で重賞を勝ったように古馬になってからも活躍する血統ですが、兄妹と比較しても脚元が強いのが特徴で、早い段階から活躍することができそうです

大木厩舎長

ラッキートゥビーミー19
(父ハーツクライ)

ハーツクライの産駒にしては前向きなところがあるので、意外性のある走りをするかもと期待しています。走りも柔らかいですし、体幹もしっかりしています。完成度が高い1頭です

大木厩舎長

ラヴズオンリーミー19
(父ディープインパクト)

皆さんが見たいと思っていた1頭ではないですか? 正直言うと、成長が早い血統ではないので、先に出した2頭と比べると完成度では見劣りますが、将来性は当然高く、クラシックには間に合うように調教しています。やっぱりオーラが違いますね

ガラアフェアー19(父ルーラーシップ)は「大物感があるルーラーシップ産駒です」

昨年出していただいたレッドベルオーブがデイリー杯2歳を勝利。「そう上手くはいかないよ」と、例年通り謙虚な大木厩舎長でした。あとは、仕上がりが早いアドマイヤセプター19(父ドレフォン)に注目。

B-4厩舎(牡馬)藤波明厩舎長

藤波厩舎長

ラトーナ19
(父ジャスタウェイ)

乗り出す前は頼りない面があり時間がかかるなと思っていたのですが、乗り出してからどんどん良くなっていきました。足捌きもまとまっているし、軽快なフットワークでバランスを取って走るのが上手です

藤波厩舎長

プラウドスペル19
(父ドゥラメンテ)

見た目に底知れぬパワーを感じます。古馬に近い雰囲気もあるし、さすが高額な馬(セレクトセール1億6000万円)というオーラに包まれていますめ。兄姉は脚元に悩まされているみたいですが、この仔は心配いらないと思います。使い出しは中距離からですかね

ストゥデンテッサ19(父イスラボニータ)。「早くからの活躍が期待できそう」

「藤原英昭調教師に“間違いない”と言葉をもらっています」と話すプラウドスペル19。迫力ある馬体に目を奪われました。他ではクイーンズアドヴァイス19(父ディープインパクト)に注目。現時点での動きが素晴らしいとのことでした。

B-5厩舎(牡馬)佐々木淳史厩舎長

佐々木厩舎長

クルミナル19
(父ハービンジャー)

一番進んでいる組で4月には移動できます。来たときは体も小さかったですし、筋肉も少なかったのですが、冬になってグッと変わってきました。パワフルな走りでぐんぐん進んでいきます。勝ち気なところはあるけど許容範囲です。走るハービンジャーの仔という感じですよ

佐々木厩舎長

イスパニダ19
(父ディープインパクト)

この仔は大事に育てていきたいですね。それでもGW明けには移動できるかなと思っています。全身バネといった感じで、ディープ産駒らしさ全開ですね。スイッチが入るとカッとなりそうなので、追い込み過ぎずセーブしながら、ここまできました。それでも最も進んだ組の調教に簡単についてこられるのですから、身体能力はかなりのもの。背も伸びてやればやるだけ膨らみました

ジュピターズジャズ19(父オウケンブルースリ)は「動きが良くて末脚タイプ」

他にもディープが揃っていて、ベネンシアドール19キャンプロック19には注目。他にもハープスター19(父ロードカナロア)、マラコスタムブラダ19(父ハーツクライ)の名前も出ました。

B-2厩舎(牡馬)樋口政春厩舎長

樋口厩舎長

ベルスリーブ19
(父ハーツクライ)

最初はボテッとしていて、競走馬という馬体ではなかったのですが、ここにきてシルエットがシャープになりました。気性も素直ですし、鍛えれば鍛えるだけ良さが出てきたという印象。距離は長いほうが良いかなという気もするので、即戦力だけでなく将来性も抜群です

樋口厩舎長

ラスティングソング19
(父キングカメハメハ)

当初、体力面で不安があったのですが、順調にパワーアップしてきました。仕上がりは早いけど、まだまだ成長が見込めます。少しのんびりしているので、もう少し気合いが入れば、さらに良くなると思います

マリアヴァレリア19(父ビッグアーサー)は「函館2歳Sが狙える!」

オーソクレースとヨーホーレイクがホープフルS2、3着だったB-2厩舎。「頑張ってくれました。ただC-1厩舎(ダノンザキッド)の育成馬が一枚上手でした(笑)」とB-2育成馬の大舞台での活躍に、樋口厩舎長も上機嫌でした。今年も「走ると思う」と自信ありの様子。他では門馬のマリアヴァレリア19の名前が。「力強く良い走りをする」とのこと。

B-3厩舎(牡馬)菅原洸厩舎長補佐

菅原厩舎長
補佐

キラーグレイシス19
(父ディープインパクト)

イヤリングから来た時点で、体力があって、しなやかな走りをしていました。気性的には難しい面を出す時がありますが、オンとオフがしっかり利いているので、現状では問題ありません。できれば6月阪神のマイルで使いたいと思っています

菅原厩舎長
補佐

サンビスタ19
(父ロードカナロア)

入場した時は幼い体型で遅い組だったのですが、一気にトップグループまで急成長しました。体つきにも余裕が出てきて、走ると思います。乗っている感覚としては、まだあまり体を使えていなくて躍動感がもう少し出てほしいなという感じもあるのですが、それでいて時計が出るので、躍動感が出たら、と期待してしまいます。マイルあたりがベストな印象を受けます

カリスペル19(父ダイワメジャー)。「男版のメジャーエンブレム」

もう1頭出すならカリスペル19と、ここでも門馬が。「調教を重ねて良くなってきました。東京マイルで使いたいと考えています。みんなが良いと言いますよ」とのことでした。

C-1厩舎(牡馬)佐野颯太厩舎長補佐

佐野厩舎長
補佐

ラフォルジュルネ19
(父エイシンフラッシュ)

ここまですこぶる順調に全部きています。体も立派ですし、ここまで体質面、気性面でも困ったことはありません。天性のものでしょうが、すごく柔らかい走りをします。操作性も問題ないですし、調教を進めても気性は落ち着いていて本当に優等生。“乗りやすい”という言葉が返ってきます

佐野厩舎長
補佐

メジロスプレンダー19
(父ブラックタイド)

馴致の頃から順調で、体の使い方が上手な馬でした。馬体にメリハリが出てきましたし、筋肉もどんどんついて、日に日に完成に近づいています。操作性が高いので、どんな競馬にも対応できると思いますよ

佐野厩舎長
補佐

スタイルリスティック19
(父キタサンブラック)

前の2頭よりは小柄で非力に見えますが、走らせると力強いパワーを感じます。マイルから中距離あたりで能力を発揮してくれそうですね

ルージュクール19(父リオンディーズ)。「芝、ダートどちらもOKで動き抜群」

ここには注目のディープインパクト産駒2騎が入厩している。タイタンクイーン19は他の厩舎からも絶賛の声が聞こえてきたほど。シーヴ19は、どっしりした重厚さが魅力の1頭。「この2頭に関しては好みの問題」とのことでした。他には、レッドラヴィータ19(父モーリス)にも注目。

S-1厩舎(牡馬)廣松孝博厩舎長補佐

廣松厩舎長
補佐

フォエヴァーダーリング19
(父ディープインパクト)

こちらに移動してからは、歩様が硬さが出る時期はあったにせよ、日が経つにつれぐんぐん良くなりました。フォルムが美しく、ここにきて筋肉がしっかりと浮き出てきました。中身が伴うのは、ディープ産駒らしくこれからといった感じなので楽しみに待っている状況です

廣松厩舎長
補佐

ウリウリ19
(父キングカメハメハ)

本馬は瞬発力の馬ですね。レースで切れ味を発揮すると容易に想像できます。最初来たときは奥手かなと思ったのですが、今は状態が上がっています。お尻がハート型になっていて、筋肉の厚みを感じます。そのぶん、後ろが勝ちすぎていて、前が寂しく見えるので、これからバランスが取れていくのだと思います

ヴィンテージドール19(父キズナ)。「これから良くなりそう」

「この2頭は筋肉のつき方がズバ抜けている」と自信満々な様子の廣松さん。他の注目馬では、まだ成長途上で現時点では2頭には及びませんが将来的にはミッキークイーン19(父ロードカナロア)。中身が追いついてくるはずとのことでした。

A-3厩舎(牝馬)東谷智司厩舎長

東谷厩舎長

メジャーエンブレム19
(父ロードカナロア)

もう少し馬体のボリュームは欲しいですが、動きはしっかりしていてモノはたしかです。休むことなく運動を続けており、筋肉に張りが出てきています。以前は元気過ぎるところがあったのですが、気性面でもどんどん大人になってきた印象です。お姉ちゃんより、お母さんに似ていますね。マイルでトップを極めたい1頭ですね

東谷厩舎長

アーデルハイト19
(父ハービンジャー)

トモがまだ緩いので、これから乗り込み量を増やして5月に移動しようと考えています。馴致の時に跨った印象では、“この馬が一番だ”と真っ先に目についた逸材。それだけに、しっかり慎重に育てていきたい気持ちです。距離の適性幅は広いと思います

ボージェスト19(父エピファネイア)。「跳びが大きくてマイルが良さそう」

「今年はエピファネイア産駒3頭も良い。エピファネイアならA-3厩舎と書いても大丈夫ですよ」と東谷厩舎長。ボンジュールココロ19ブルーメンブラット19ボージェスト19は要チェック。ディープ産駒のサファリミス19ピースアンドウォー19は切れ味抜群。シーズアタイガー19も跨った際にビビッときたそうです。

A-2厩舎(牝馬)飯野義勝厩舎長

飯野厩舎長

リアアントニア19
(父キングカメハメハ)

乗ると、どっしりしていて安心感があります。来たときから常に先頭グループで走っており、とにかく順調にきました。牡馬のような体の安定感があります。リアアメリアはピリピリした部分がありましたが、この仔は常にクール。6月の東京を目指しています

飯野厩舎長

ジンジャーパンチ19
(父ロードカナロア)

幼さが残っていて、まだ動ききれない部分はありますが、乗り味や力強さは厩舎の中でも目立っている1頭です。この前、ちょっとだけ本気を出しましたが、思っていた以上の走り。速い時計は出していませんが、乗り込み量は牧場でもトップクラスですよ

ショウリュウムーン19(父キタサンブラック)。「外れを出さない血統で堅実」

この2頭に飯野厩舎長も相当期待している様子。他の注目馬では、筋肉量があって長い距離も走れそうというショウリュウムーン19(父キタサンブラック)。仕上がりが早くPOG向きとのこと。モシーン19(父ロードカナロア)は一瞬の切れ味に長けているそうです。

B-1厩舎(牝馬)林寛明厩舎長

林厩舎長

サンブルエミューズ19
(父ハービンジャー)

セールスポイントは跳びが大きくてきれいなのと、気持ちが前向きなこと。もうちょっと幅が出てくると良いですが、5月くらいには出発できると思います。ハービンジャーらしい緩さはあるけど、今まで扱った産駒の中では相当良いです

林厩舎長

キャットコイン19
(父ハービンジャー)

もう少し体重があったほうが良いかなと思うのですが、とにかく柔らかい動きをします。お母さんは気性が難しかったのですが、この仔はそういうところはありません。順調にいけばお母さん(クイーンC1着)以上の結果は、自然とついてくる気がします

クローバーリーフ19(父キズナ)。「軽いタイプの走りをします」

開業初年度となるB-1厩舎。「まだ手探りなところはありますが、管理馬の調教は順調に進んでいます」と林厩舎長は自信をのぞかせます。2頭以外を尋ねると、プリンセスカメリア19(父ドレフォン)、カシシ19(父イスラボニータ)の名が。

C-3厩舎(牝馬)田浦淳厩舎長補佐

田浦厩舎長
補佐

サマーハ19
(父キタサンブラック)

まだ非力なところはありますがバネがすごい。力がついたら相当な走りをするのではと予感させます。馬体面ではこれから背も伸びてさらに迫力が出てきそう。5月に移動できると考えています

田浦厩舎長
補佐

シユーマ19
(父ディープインパクト)

兄姉にあるカリカリした面が見られないのは、良い傾向ですね。かといって、ただ大人しいというわけではなく、我の強さはしっかりあります。競走能力の高さは、間違いない血統ですから、今はじっくり成長を促して秋から始動できればと考えています

田浦厩舎長
補佐

マンビア19
(父キタサンブラック)

開幕を狙っていきます。長く脚を使うタイプで、切れ味というよりスピードの持続力がありそうです。キタサンブラックのような競馬ができれば。一度も萎まずにきたので、バシバシ鍛えられています

ジェンティルドンナ19(父ロードカナロア)。「やっぱりこの馬じゃないですか」

「良い馬が揃っていますよ」と田浦さん。他の注目馬では早い時期から動かせるライトファンタジア19(父リアルインパクト)が挙がりました。

C-4厩舎(牝馬)佐藤信乃介厩舎長

佐藤厩舎長

Champagne Room19
(父American Pharoah)

ダート寄りかと思うのですが、芝でも通用しそうです。年明けに歩様が硬くなったので楽をさせました。ここから負荷をかけていこうと思います。背中は良く素質の高さは感じます

佐藤厩舎長

ユキチャン19
(父ドレフォン)

3月には移動します。スピードがあるし体幹も強い。そして精神力もあると、良いところが詰まった1頭です。タイミング的にも東京マイルに出せたらなとイメージしています

佐藤厩舎長

ビートマッチ19
(父エピファネイア)

身のこなしが良いですね。ちょっとやそっとではヘコたれない体力の持ち主です。距離は1800mくらいから使い出しても大丈夫ではないでしょうか

チェリーコレクト19(父ハーツクライ)。「1歳のセレクト時から素晴らしい馬でした」

川崎場長が絶賛していたユキチャン19が登場。スピード能力は相当高いとのことです。他に注目はセルキス19(父ディープブリランテ)。「これは強気に書いてもらって大丈夫です」と自信がある様子でした。

C-5、S-3 厩舎(牝馬)中川晃征厩舎長

中川厩舎長

ステファニーズキトゥン19
(父ディープインパクト)

決して進んでいる組というわけではないのですが、順調に成長している1頭です。小柄でバネの凄さを感じます。マイルから2400mまでは十分に守備範囲ですので、クラシックを意識できる素質馬です

中川厩舎長

サロミナ19
(父ディープインパクト)

ディープの走りということではなく、“凄く走るディープの走り”というのが率直な感想です。距離も桜花賞であろうが、オークスであろうがドンとこいと。お姉ちゃんが5歳で本格化したように、成長力のある血統。まだ幼い部分はあるので、今の時期に中身をしっかり作って、実戦に備えていきたいです

中川厩舎長

ヴィアメディチ19
(父ハーツクライ)

広い競馬場で本領発揮しそうなタイプ。長めの距離も合いそうなのでオークス向きだと思います。人に対して従順だし、端正な顔立ちをしています。走る馬はかわいい目をしていますから。完成度も高いですよ

C-5はザズー19(父ハーツクライ)でS-3はモアザンセイクリッド19(父ジャスタウェイ)。

昨年は2歳女王ソダシを輩出。中川厩舎長のオススメは、ドレフォンの一番星を目指すというシーオブラブ19。ルーラーシップの牝馬で落ち着いているのは魅力というワイルドラズベリー19。ロードカナロア産駒ならプチノワール19パストフォリア19の動きが良いとのことでした。

C-6厩舎(牝馬)橋口敦史厩舎長

橋口厩舎長

モルジアナ19
(父ダイワメジャー)

短いところからガンガンいくタイプで、いかにもPOG向きです。体力もあって根性、タフさが魅力。3月には移動予定で順調そのものです

橋口厩舎長

ブチコ19
(父クロフネ)

姉(ソダシ)抜きにして良い馬ですよ。厩舎でも動きは抜けて良い馬ですし、4月生まれなので、これからさらに成長するでしょう。走ってもらわないと困ります

アメリ19(父キタサンブラック)。「さらに良くなりそう」

ブチコ19に関しては「白くないのでプレッシャーはそれほど(笑)」と冗談が出るほどの余裕を感じました。
他に注目は移動が早いリーチコンセンサス19(ドレフォン)、将来性は高いグルヴェイグ19(父ロードカナロア)の名前が挙がりました。