ノーザンファーム空港
厩舎リポート

調教&厩舎を徹底取材!

今年は一緒に取材に同行していただいた事務局の門正憲さんに聞いた各厩舎のオススメ馬を「門馬」として紹介しよう。

A-3厩舎(牝馬)東谷智司厩舎長

東谷厩舎長

メジロトンキニーズ18
(父スクリーンヒーロー)

「見映えの良い馬で、4月中には移動させたいですね。スクリーンヒーローの牝馬なので難しいかなと思ったのですが、まったくそんな素振りを見せなかったのは嬉しい誤算です。飼い葉食いが落ちたこともないし、非常に扱いやすかったです。 デビューする時から意識的に長めの距離を狙っていくと思います」

東谷厩舎長

フレンチバレリーナ18
(父モーリス)

「ボリューム感のある馬体で、この馬も見映えがしますね。体質が強く鍛えがいがあります。食欲が落ちたことがないのですが、これが一番牝馬にとっては大切だと思っています。他馬が調教を手加減しなければならない時も、休まず、鍛え続けられるのは大きな強みです」

東谷厩舎長

レッドラヴィータ18
(父ロードカナロア)

「1歳の頃は、そこまで早くないのかなと思っていたのですが、年末から体がふっくら膨らんできました。この血統らしくムチムチと筋肉質に成長したのは良い傾向だと思います。5月を目途に移動を予定していますが、この様子だと前倒しになってもおかしくありません」

ココシュニック18は「一気に良くなりそうなタイプ」

他に注目馬を聞いたところ、「同じカナロアでもこっちはキレッキレ」というミスティークII18、気性が前向きで身体能力が高いオリエンタルポピー18(父ミッキーアイル)、体重は411キロと小柄ながら体幹がしっかりしているというココシュニック18(父ディープインパクト)の名前が挙がりました。

A-1厩舎(牡馬)大木誠司厩舎長

大木厩舎長

レッドファンタジア18
(父ディープインパクト)

「兄は育成に携わっていないのですが周りの話では、6月から使ったお兄さん(レッドベルジュール)より、今の段階では良いらしいので、早めに使ってもらえるかもしれませんね。少し力んだり、頭が上がったりするけど、脚元は問題ないし競走馬として能力は間違いないと思います」

大木厩舎長

シーズオールエルティッシュ18
(父ドゥラメンテ)

「ドゥラメンテの仔は、他にもいますがタイプがみんな違います。その中でもこの馬は一番早く移動する予定で、6月の東京で使ってほしいとリクエストを出しています。兄弟が短いところなのでマイルくらいが良いのかもしれません」

大木厩舎長

プリームス18
(父モーリス)

「去年ここにいた兄(アウトウッズ)は、ダートで走っていますが、柔らかみはこちらのほうが上ですね。特段、気性が悪いということはないけど、敏感なところはあるので、注意しながら進めてきました。 モーリスにそっくりなんじゃないでしょうか」

チュウワブロッサム18は「クラシックを意識できる逸材です」

昨年のダービー馬ロジャーバローズも、こちらで育成されており、レイデオロ、ワグネリアンに続いて3年連続でダービー厩舎となるなど、A-1厩舎の勢いは止まらない。しかし大木厩舎長は昨年同様、「強気になると良いことないから」と静かなトーンでの対応でした。

他にはジョコンダII18(父ディープインパクト)には注目。

R-1厩舎(牡馬)佐々木淳史厩舎長

佐々木厩舎長

ドバイマジェスティ18
(父ディープインパクト)

「最初は神経質な面を見せていて周回コースに行くのも大変だったのですが、乗り進めるにつれて物覚えも良くなってきました。人間を信用してくれるようになりましたね。最初は400キロを切る感じだったので、成長の邪魔をしないように大きく膨らませることを最優先に考えました。そうしたらだいぶ求めていた形になりました。秋デビューといった感じでしょうか。捌きも軽いですし、柔軟性は相当高いですよ」

佐々木厩舎長

ラドラーダ18
(父キングカメハメハ)

「この血統を初めてやるので、上との比較はできないのですが、間違いなく良い馬ですよ。今までここまでのパワーを感じた馬はいなかったですね。そっくりではないけど、ブラストワンピースのような馬場を問わないタイプに感じます。最近は自らスピードに乗せていくような走りをしていますので、楽しみで仕方ないです」

佐々木厩舎長

ヒストリックスター18
(父ディープインパクト)

「乗るとピリッとしていてディープらしさを感じるけど、普段は堂々としていてオーラを感じます。今までのディープ産駒は一度テンションが上がるとフーフー言って自分を取り戻すのに時間がかかるけど、この馬はすぐ落ち着くことができるんです。"行きっぷりはあるけどバカみたいに引っかからない"というのは大きな魅力ですね」

ダークサファイア18(父キズナ)は「長い距離で活躍できる」

「昨年はワーケアが6月に勝ちましたが、今年はヒストリックスターで狙います」と並自信満々の佐々木厩舎長。

他には完成度が高くPOG向きだというピーチブローフィズ18(父モーリス)、門さんが挙げたダークサファイア18グルーヴァー18(父ディープブリランテ)。ロードカナロアに替わって今までと違うタイプのディアデラノビア18に注目です。

A-2厩舎(牝馬)飯野義勝厩舎長

飯野厩舎長

テンプルステイ18
(父ハーツクライ)

「体はまだ細いのですが、乗った感じはドッシリしていて走りのバランスが良い。もう少し筋肉量をつけて6月に移動しようかなと思っています。脚の捌きがきれいですし、距離の融通は利くと思いますよ」

飯野厩舎長

モシーン18
(父ドゥラメンテ)

「こちらに移動してから背も伸びましたし馬体面の成長は著しい。最初の頃にあった動きの硬さもなくなってきましたし、9月くらいにはデビューできるかなと思っています」

プチノワール18が「お父さんがハーツクライに変わって良い!」

他の注目馬について教えていただくと、リオンディーズ産駒の名前が!「フォンタネットポー18は真面目に走る馬で素質は高い。近々、移動します」とのことでした。

B-1厩舎(牝馬)佐藤信乃介厩舎長

佐藤厩舎長

シャムロッカー18
(父ディープインパクト)

「牝馬になって、この血統にしては重すぎないコンパクトなサイズに出たのは良いですね。乗ると気が入ってしまうので、そこは気を使いながら、ここまで進めてきました。背中が良いので、これからどんどん良くなってくれると思います」

佐藤厩舎長

メジロルルド18
(父ロードカナロア)

「まだ良くなると思うので、現時点では攻め切ってはいません。適度に気の強さもあって、走り方からは切れ味を感じさせます。スプリンターって感じでもないので、マイルまでは持ってくれるでしょう」

ミスティックリップス18(父ミッキーアイル)は、「スピードがギュンギュン!」

早めに移動できる組から注目馬はグランデアモーレ18(父ドゥラメンテ)。体質が強く、使って良くなっていくタイプとのことでした。

C-1厩舎(牡馬)高見優也厩舎長

高見厩舎長

ミュージカルウェイ18
(父ディープインパクト)

「来た時は400キロそこそこだったのですが、だいぶしっかりしてきました。血統的にも能力は間違いないと思うので、王道路線で勝ち進んでいってもらわないと困ります。現時点では上にくるような走りなので、前に持っていければ、何段階もアップしそうです」

高見厩舎長

レネットグルーヴ18
(父モーリス)

「跳びが大きく、乗り味はしっかりしていますね。来た時から体はしっかりしていて、常に1番早い組で調教してきました。4月前半には移動する予定です。我が強いところをコントロールできれば、活躍してくれると思います」

高見厩舎長

ライラックスアンドレース18
(父ダイワメジャー)

「5月くらいには移動できるので夏前にはレースに出られると思います。音に敏感で少し手はかかったのですが、その分早く移動して環境に慣れたほうが良いと思います。ここから、もう一段階強くなりそうですが、能力がかなり高いはずです」

スタイルリスティック18(父リアルインパクト)。「リアルインパクト産駒としては柔らかさがある!」

今年はタレント揃いのC-1厩舎。他の注目馬だと、エピックラヴ18(父ジャスタウェイ)とダイヤモンドディーバ18(父ドゥラメンテ)、ラストグルーヴ18(父モーリス)は移動も早くPOG向き。短い距離だと門馬のスタイルリスティック18(父リアルインパクト)、スーヴェニアギフト18(父ミッキーアイル)がオススメでした。

B-2厩舎(牡馬)樋口政春厩舎長

樋口厩舎長

クロウキャニオン18
(父ディープインパクト)

「もともと良かったのですが、順調に成長してきれいな馬に育ちました。なかなかお目にはかかれない逸材ですよ。兄は硬かったんだけど、こっちは適度に柔らかい走りができている。暖かくなったら、さらに良くなるとは思いますが、今の時点でも文句なしです」

樋口厩舎長

マリアライト18
(父エピファネイア)

「初仔なのですが、馬格もあって体調も良いですね。ここまで順調に来ていますので、デビュー時期も早いと思いますよ。スピードがある分、距離は2000mくらいまでかな」

アンブロワーズ18(父ルーラーシップ)は「長い距離が向きそう」

「他に隠し玉はいませんか?」と聞くと、「隠したいから言わない」とはぐらかされ・・・。しつこく聞いた結果、教えていただいたのがボージェスト18(父ハービンジャー)でした。あと、キャレモンショコラ18(父オルフェーヴル)はダート路線で大仕事を成し遂げる予感。

B-3厩舎(牡馬)細田誠二厩舎長

細田厩舎長

アディクティド18
(父キングカメハメハ)

「後半に来たグループだったけど、今では厩舎の2番目のグループでできているくらい順調に進んできました。精神的にメリハリがついており、走ることに真面目ですね。全兄のサクセッションも、あそこまで走ると思っていなかったけど、うちの稼ぎ頭になってくれたので、弟への期待度も増しました」

細田厩舎長

シンハディーパ18
(父ハーツクライ)

「一番早いグループで進んでいます。 カーっとするところがなくて、気持ちが強い。追った時の反応も良いので、溜めて後方から突っ込んでくるようなタイプだと思います」

細田厩舎長

シーザリオ18
(父モーリス)

「前出の2頭に比べたら少し遅めで、夏にゲートを受けて秋のデビューを予定しています。もうちょっとトモに張りが出てきたら、より良くなるはず。それでも動きはやっぱり良いですね。これは走ってもらわないと困ります」

パーフェクトジョイ18(父モーリス)は、「小さめのモーリス産駒で動きが良い」

昨年はヒュッゲ、ディアスティマを輩出。今年も芝の中距離路線での活躍が見込めるラインナップ。他に名前が出たのは、オールザウェイベイビー18(父ハーツクライ)、チェリーコレクト18(父ディープインパクト)でした。

C-3厩舎(牝馬)鈴木俊昭厩舎長

鈴木厩舎長

ピラミマ18
(父ハーツクライ)

「滞空時間が長くて、スピード感が良いですね。そういう走りをするタイプの馬ですので、早めに移動して広い東京でデビューするのが理想かなと思います。半姉のルナシオンも、ここの厩舎でしたが、タイプは全然違います。どちらかというと全兄のスワーヴリチャードに似ていると思います」

鈴木厩舎長

コンドコマンド18
(父ディープインパクト)

「乗った感じも見た目もボリューム感がある1頭。1歳時はトモに緩さがあったのですが、年明けからパンとしてきて良い傾向です。来年5月の東京が目標なので、もう少し課題を与えていきたいです。 ディープの牝馬で、これだけボリュームがあって良い馬はなかなかいない。期待していてください」

鈴木厩舎長

リラヴァティ18
(父モーリス)

「モーリスの仔の割に小柄だったので悩んでいたのですが、これで動けちゃうので、あまり心配しなくて良いのかなと。体がこれ以上減ることはないですし、走りに関しては何も不安はないですよ。2歳チャンピオンを狙います」

シナジーウィスパー18(父ハービンジャー)。「切れる脚があってマイルが合いそう」

昨年の6月に厩舎長に就任。「プレッシャーしかないです」と話す鈴木厩舎長だが、素質馬が数多く在厩し、いきなり期待大。

他ではキングカメハメ産駒らしく、どっしりした造りでびしびし調教できているというクルミナル18。骨格がしっかりしていて早期デビューできそうなマトリョーシカ18(父ミッキーアイル)に注目。

C-5、S-3厩舎(牝馬)中川晃征厩舎長

中川厩舎長

アパパネ18
(父ディープインパクト)

「とにかく順調で一番進んでいる組です。初めて牝馬が出たのですが、アパパネには思い入れがありますので、その馬に携われることがうれしいですね。3冠馬×3冠馬というのは、この世代には1頭だけですから、夢は見たいですし、夢を見られるだけの馬に育ってくれています」

中川厩舎長

ドナウブルー18
(父モーリス)

「アパパネの夢が打ち砕かれるとしたら、この馬かもしれませんね(笑)。気難しい面があるのかなと最初は思っていたのですが、今はそういうところがないのが良いです。調教が進むにつれて重たい感じの動きが素軽くなってきました。距離の融通は利くとは思いますが、ベストはマイルくらいだと思います」

ウィンターコスモス18(父ディープインパクト)にはひと言「鉄板!」

アパパネ18に対して「今が楽しい」と話してくれた中川厩舎長。取材をしていて夢が現実になる可能性は十二分にあると感じました。あとPOG的にオススメ馬としてスターアイル18(父ドゥラメンテ)、ブチコ18(父クロフネ)、門馬のウィンターコスモス18の名前をいただきました。

S-1厩舎(牡馬)足立稔厩舎長

足立厩舎長

ピュアチャプレット18
(父マクフィ)

「マクフィは全然わからないのですが、血統のイメージとか抜きにして良い馬ですね。ダートで走りそうな雰囲気もありますが、まずは芝から。手応え抜群で力強い走りもできますし、この雄大さは魅力です」

足立厩舎長

フラーテイシャスミス18
(父ディープインパクト)

「お母さんはダートのイメージが強いですが、やっぱりディープ。芝で戦えると思います。昨年クリソプレーズの仔(ヴァーダイト)が芝でデビュー戦を勝ったのですが、似たようなイメージを持っています。柔らかいディープというよりは、しっかりしている。7月の阪神あたりが良いのではないでしょうか」

足立厩舎長

アスコルティ18
(父ドゥラメンテ)

「脚が細くて管囲も16cmしかないんです。そんな小さな馬ですが、動かしてみるとピッチ走法で乗り味も良い。女性のライダーが乗っているのですが、大人しくて扱いやすいみたい。阪神の開幕週を予定しています。これは仕上がりが早くてPOG的には超オススメです」

アステリオン18(父エピファネイア)。「順調です」

他では菅谷場長のインタビューにも出てきたアロマティコ18(父モーリス)が順調。バイラオーラ18(父ロードカナロア)は、キレを感じさせる動きを見せているようです。穴で面白いところでは、アジアエクスプレス産駒のナイアガラロール18の名前が挙がりました。

C-6厩舎(牝馬)橋口敦史厩舎長

橋口厩舎長

スウィートリーズン18
(父ディープインパクト)

「お兄ちゃんのディアスティマはキレよりスタミナタイプに出ましたが、この仔は牝馬に出た分、キレ味のあるスピードタイプにでました。暖かくなれば、もっと変わりそうなのでゲートを受けて秋にデビューのイメージです」

橋口厩舎長

ヒルダズパッション18
(父ドゥラメンテ)

「早生まれということもあって、常に大きかった。ただ、まだ乗っていてフワフワする幼い面が残っているので、そこが抜けていけば、もっともっと良くなると思います。秋目標なのですが、きょうだいも走っているので予測がつきやすい。背中から感じる雰囲気は厩舎でナンバーワンですよ」

橋口厩舎長

アナスタシアブルー18
(父モーリス)

「4月の頭には移動します。来た時はぐいぐいと進み過ぎて、距離はもたなそうだなと感じたのですが、抑えが効くように成長してくれました」

アビラ18(父ジャスタウェイ)が「これは走る!」

「スピードがあって、乗っている人の評価が高いです」というアビラ18(父ジャスタウェイ)。門馬でもあるので注目です。他には、早くから移動を予定しているエクレールアンジュ18(父ヘニーヒューズ)。血統の割に素直でサーッと坂路を駆け上がっているというプロクリス18(父オルフェーヴル)の名前が挙がりました。